1番人気の単勝を買い続けたらどうなる?|回収率を上げる条件を確かめた

いちばん人気のある馬(1番人気)の単勝を、毎レース買い続けたら、どうなるのでしょうか。
過去のレースで、5年間買い続けた場合を調べます。期間は2021年6月〜2026年6月、対象は中央競馬の芝とダートの全レースです。そのうえで、どこを変えれば回収率が上がるのかを、仮説を立てて1つずつ確かめます。
分析には、当サイトの運営者が作ったソフト「競馬AI予想メーカー 馬券シミュレーター」を使っています。
最後は、条件を足して、1番人気の回収率をどこまで上げられるかも試します。
調べた条件
分析期間の結果がたまたまでないかを、その前の5年半(比較期間)でも確かめました。
| 項目 | 中身 |
|---|---|
| 分析期間 | 2021年6月24日〜2026年6月24日(5年) |
| 比較期間 | 2016年1月5日〜2021年6月23日(前走を使う分析は2017年1月5日から) |
| レース | 中央競馬の芝とダート(障害レースは除く) |
| 買い方 | 1番人気の馬券を、1点100円ずつ |
| オッズと人気 | 最終オッズ(確定オッズ)を使用 |
まずは1番人気の単勝を5年間買い続けてみた

| 項目 | 1番人気・単勝(分析期間) |
|---|---|
| 買ったレース | 16,628レース |
| 回収率 | 79.53% |
| 損益(収支) | -340,430円 |
1番人気は3レースに1回ほど勝っていますが、回収率(買った額に対して戻ってきた額の割合)は79.53%でした。100円が平均79.53円になって戻った計算です。
JRA(日本中央競馬会)の単勝は、売上の20%を差し引いて払戻に回します(払戻率80%)。1番人気を買い続けても、回収率はこの80%に近いところにとどまりました。
では、どこを変えれば回収率が上がるのでしょうか。思いつく仮説を順に確かめていきます。
仮説1:堅く決まりやすい東京競馬場なら、回収率が上がるのでは?
東京競馬場はコースが広く、紛れ(思わぬ馬が勝つこと)が少ないので、1番人気が堅いと言われることがあります。
そこで、1番人気の単勝の回収率を競馬場ごとに調べました。

| 順位 | 競馬場 | 回収率(分析期間) | レース数 |
|---|---|---|---|
| 1 | 札幌 | 85.71% | 792 |
| 2 | 新潟 | 83.94% | 1,479 |
| 3 | 東京 | 81.61% | 2,629 |
| 4 | 阪神 | 79.42% | 2,404 |
| 5 | 京都 | 79.08% | 1,822 |
| 6 | 函館 | 79.01% | 768 |
| 7 | 小倉 | 77.98% | 1,326 |
| 8 | 中京 | 77.65% | 1,889 |
| 9 | 福島 | 76.87% | 1,090 |
| 10 | 中山 | 76.67% | 2,429 |
| — | 全体 | 79.53% | 16,628 |
分析の結果、東京は10場の中で3番目でした。東京の81.61%は、全体の79.53%を2.08%上回っています。
先ほどの分析期間より前の2016年1月〜2021年6月でも、同じ傾向があるかを調べて比べます。

| 順位 | 競馬場 | 回収率(比較期間) | レース数 | 分析期間の順位 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 新潟 | 82.59% | 1,592 | 2 |
| 2 | 東京 | 82.21% | 2,947 | 3 |
| 3 | 中山 | 81.38% | 2,693 | 10 |
| 4 | 阪神 | 78.92% | 2,807 | 4 |
| 5 | 函館 | 78.68% | 720 | 6 |
| 6 | 札幌 | 77.78% | 792 | 1 |
| 7 | 中京 | 77.29% | 1,767 | 8 |
| 8 | 小倉 | 72.85% | 1,334 | 7 |
| 9 | 福島 | 71.80% | 1,092 | 9 |
| 10 | 京都 | 71.53% | 2,510 | 5 |
| — | 全体 | 78.03% | 18,254 | — |
比較期間でも、東京は上位に入りました。
| 競馬場 | 結果 |
|---|---|
| 東京 | 2番目で、82.21%と全体の78.03%を4.18%上回りました |
| 新潟と東京 | 2つの期間とも上位3場に入りました |
| 札幌・中山・京都 | 2つの期間で順位が大きく動きました |
東京と新潟の1番人気の単勝は、2つの期間とも80%台前半で、1番人気全体をわずかに上回る傾向にあります。
仮説2:人気が集中するほど、回収率が上がるのでは?
同じ1番人気でも、単勝1.2倍の1強と、3倍台の1番人気では、信頼度が違いそうです。1番人気に馬券が集まるほど(人気が集中するほど)、単勝オッズは低くなります。
そこで、単勝オッズを1.0〜1.9倍、2.0〜2.9倍のように区切って、回収率を調べました。

| 単勝オッズ | レース数(分析期間) | 勝った割合(分析期間) | 回収率(分析期間) | 回収率(比較期間) |
|---|---|---|---|---|
| 1.0〜1.9倍 | 3,837 | 50.25% | 80.30% | 79.17% |
| 2.0〜2.9倍 | 7,283 | 33.09% | 80.02% | 78.04% |
| 3.0〜4.9倍 | 5,366 | 22.62% | 79.13% | 76.70% |
| 5.0〜9.9倍 | 142 | 9.15% | 48.73% | 105.79% |
分析の結果、人気が集中するほど、たしかによく勝っていました。
ところが回収率は、単勝1.0〜4.9倍の3つの区切りでほとんど同じでした。よく勝つ馬ほど、勝ったときの払戻は少なくなります。比較期間は79.17%・78.04%・76.70%で、人気が集中するほど少し高くなりました。
5.0〜9.9倍は、1番人気でも単勝が5倍以上になるほど、人気が割れたレースです。どちらの期間もレースが少なく、回収率は期間によって大きく違いました。
1番人気の単勝の回収率は、単勝オッズ1.0〜4.9倍では、人気が集中しても大きくは変わりませんでした。
人気ごと・単勝オッズごとの勝率と回収率は、オッズの見方と勝つ確率の記事で詳しく扱っています。
仮説3:単勝より複勝なら、回収率が上がるのでは?
次は、券種を変えてみます。
複勝は、3着以内(出走が5〜7頭のレースは2着以内)に入れば当たる馬券です。払戻率は単勝と同じ80%で、当たる回数が増えるぶん、払戻はふつう安くなります。
1番人気なら、勝てなくても2着・3着には来ていそうです。そこで、同じレースを単勝と複勝で買った場合を、単勝オッズの区切りごとに比べました。

| 単勝オッズ(分析期間) | レース数 | 単勝 | 複勝 | 複勝と単勝の差 |
|---|---|---|---|---|
| 1番人気すべて | 16,628 | 79.53% | 84.84% | 5.31% |
| 1.0〜1.9倍 | 3,837 | 80.30% | 89.96% | 9.66% |
| 2.0〜2.9倍 | 7,283 | 80.02% | 85.11% | 5.09% |
| 3.0〜4.9倍 | 5,366 | 79.13% | 81.15% | 2.02% |
| 5.0〜9.9倍(人気が割れたレース) | 142 | 48.73% | 71.69% | 22.96% |
1番人気すべてで見ても、複勝のほうが回収率は高い結果です。
単勝1.0〜4.9倍の3つの区切りでは、複勝は単勝オッズが低いほど高く、単勝との差も大きくなりました。5.0〜9.9倍は142レースと少なく、単勝が特に低かったので、差が大きく開いています。
分析期間の1番人気は、どの単勝オッズの区切りでも、単勝より複勝で買うほうが回収率が高くなりました。
仮説4:単勝オッズ1倍台の1番人気だけを、複勝で買えば、回収率はもっと上がるのでは?
単勝1.0〜4.9倍の3つの区切りの中で、複勝と単勝の差がいちばん大きかったのは1倍台でした。そこで、単勝オッズ1倍台の1番人気だけを複勝で買った場合を調べました。

| 項目 | 1倍台の1番人気・複勝(分析期間) |
|---|---|
| 買ったレース | 3,837レース |
| 回収率 | 89.96% |
| 当たった割合(レース数) | 81.39%(3,123レース) |
| 損益(収支) | -38,510円 |
分析の結果、100円が平均約90円になって戻った計算で、5レースに4レースの割合で当たっていました。
仮説3で調べた1番人気すべての複勝(84.84%)より、5%ほど高い回収率です。
同じ3,837レースを単勝で買った場合と、お金の増減を比べてみます。

| 同じ3,837レース | 単勝 | 複勝 |
|---|---|---|
| 収支 | -75,600円 | -38,510円 |
5年間を通して、複勝の収支はほぼずっと単勝を上回りました。
当たったときの払戻は、3,123回中2,529回が110円でした。
中央競馬には、払戻が100円になる馬券に、原則として10円を上乗せする仕組み(JRAプラス10)があります。110円の払戻には、この上乗せの分も入っています。
上乗せが無かったとして、110円の払戻をすべて100円に戻して比べます。
| 同じ3,837レース | 回収率 |
|---|---|
| 複勝(110円をすべて100円に戻した場合) | 83.37% |
| 単勝 | 80.30% |
110円をすべて100円に戻しても、複勝は単勝より高いままでした。
1番人気の複勝は、単勝オッズ1倍台に絞ると、1番人気すべての84.84%から89.96%まで上がりました。
2016年1月〜2021年6月でも、複勝のほうが高かったか
ここまでの結果を、比較期間の2016年1月〜2021年6月でも確かめます。

| 項目 | 1倍台の1番人気・複勝(比較期間) |
|---|---|
| 買ったレース | 4,110レース |
| 回収率 | 88.89% |
| 損益(収支) | -45,660円 |
比較期間でも、1倍台の1番人気の複勝は、分析期間と同じくらいの回収率でした。
比較期間の単勝と複勝も、同じ単勝オッズの区切りで比べました。
| 単勝オッズ(比較期間) | レース数 | 単勝 | 複勝 | 複勝と単勝の差 |
|---|---|---|---|---|
| 1番人気すべて | 18,254 | 78.03% | 83.37% | 5.34% |
| 1.0〜1.9倍 | 4,110 | 79.17% | 88.89% | 9.72% |
| 2.0〜2.9倍 | 8,099 | 78.04% | 83.59% | 5.55% |
| 3.0〜4.9倍 | 5,931 | 76.70% | 79.27% | 2.57% |
比較期間でも、単勝1.0〜4.9倍の3つの区切りでは、単勝オッズが低いほど、複勝と単勝の差が大きくなっていました。
1倍台の1番人気の単勝と複勝は、年ごとにも比べています。

| 年 | レース数 | 単勝 | 複勝 | 複勝と単勝の差 |
|---|---|---|---|---|
| 2016年 | 763 | 79.88% | 87.05% | 7.17% |
| 2017年 | 754 | 79.58% | 89.62% | 10.04% |
| 2018年 | 791 | 76.26% | 89.32% | 13.06% |
| 2019年 | 779 | 78.68% | 87.28% | 8.60% |
| 2020年 | 693 | 78.48% | 91.31% | 12.83% |
| 2021年 | 691 | 85.01% | 89.46% | 4.45% |
| 2022年 | 750 | 80.60% | 89.08% | 8.48% |
| 2023年 | 744 | 80.83% | 86.87% | 6.04% |
| 2024年 | 837 | 82.23% | 91.54% | 9.31% |
| 2025年 | 800 | 77.04% | 90.94% | 13.90% |
| 2026年(6月まで) | 345 | 77.48% | 92.72% | 15.24% |
2016年から2026年(6月まで)のどの年も、1倍台の1番人気は複勝の回収率が単勝を上回りました。
仮説5:前走から間をあけた馬なら、回収率はもっと上がるのでは?
同じ1倍台の1番人気でも、間を詰めて使われた馬と、間をあけて仕上げてきた馬では、走りが違うという見方があります。
ここからは、前走で絞っていきます。残す範囲は、次の決まりで決めます。
- 区切りを選ぶ:2つの期間とも全体より高く、どちらも300レース以上あること
- 範囲を広げる:選んだ区切りから値の大きいほうへ、ひと続きにまとめること
- 条件を足す:2つの期間とも、絞る前より回収率が上がること
この決まりの流れを、図で示します。

前のレースから何日あいたか(前走間隔)ごとに、1倍台の1番人気の成績を分析しました。複勝の回収率は、グラフの下の表にまとめています。比較期間は、2017年1月からです。

| 前走間隔 | 複勝(分析期間) | 複勝(比較期間) | レース数(分析期間) | レース数(比較期間) |
|---|---|---|---|---|
| 0〜6日 | 110.00% | 80.00% | 10 | 4 |
| 7〜13日 | 89.81% | 89.76% | 163 | 171 |
| 14〜27日 | 88.94% | 89.14% | 1,196 | 1,205 |
| 28〜55日 | 92.18% | 90.21% | 907 | 803 |
| 56〜90日 | 89.25% | 88.07% | 750 | 510 |
| 91〜181日 | 91.96% | 89.45% | 351 | 240 |
| 182日以上 | 84.92% | 94.07% | 65 | 54 |
| 全体(前走の無い馬も含む) | 89.96% | 89.31% | 3,837 | 3,347 |
分析の結果、間をあけるほど高くなるのではなく、28〜55日が2つの期間とも全体より高くなりました。
| 前走間隔 | 結果 |
|---|---|
| 56〜90日 | 2つの期間とも全体より低くなりました |
| 91〜181日 | 分析期間で全体より高くなりました(比較期間は300レースに届きません) |
| 14〜27日 | 分析期間で全体より低く、比較期間は全体とほぼ同じでした |
| 13日以下と182日以上 | 300レースに届きません |
28〜55日から長いほうをまとめて、28日以上に絞りました。

前走間隔28日以上に絞って、成績を調べます。

| 項目 | 前走間隔28日以上まで絞った複勝(分析期間) |
|---|---|
| 買ったレース | 2,073レース |
| 回収率 | 90.86% |
| 損益(収支) | -18,950円 |
分析期間の回収率は、90.86%まで上がりました。
| 絞り方 | 分析期間 | 比較期間(2017年1月から) |
|---|---|---|
| 1倍台の1番人気・複勝 | 89.96%(3,837レース) | 89.31%(3,347レース) |
| +前走間隔28日以上 | 90.86%(2,073レース) | 89.55%(1,607レース) |
分析期間は、0.90%上がりました。比較期間は0.24%と、わずかな上がり方でした。
1倍台の1番人気の複勝は、前走間隔28日以上に絞ると、2つの期間とも回収率がわずかに上がる傾向にあります。
仮説6:前走の距離でも絞れるのでは?
前のレースの距離によっても、今回の走りが違いそうです。前走間隔の絞り込みは比較期間での効きが小さかったので、前走の見方をもう1つ足します。
ここからは、有償版の項目(前走距離)でさらに絞ります。
前走間隔28日以上まで絞った1倍台の1番人気を、前のレースの距離(前走距離)ごとに分析しました。複勝の回収率は、グラフの下の表にまとめています。比較期間は、2017年1月からです。

| 前走距離 | 複勝(分析期間) | 複勝(比較期間) | レース数(分析期間) | レース数(比較期間) |
|---|---|---|---|---|
| 1199m以下 | 84.48% | 94.16% | 29 | 12 |
| 1200〜1399m | 87.90% | 87.17% | 253 | 202 |
| 1400〜1599m | 88.78% | 87.06% | 230 | 167 |
| 1600〜1799m | 90.20% | 87.25% | 396 | 361 |
| 1800〜1999m | 94.35% | 92.55% | 696 | 469 |
| 2000〜2399m | 89.74% | 89.83% | 352 | 295 |
| 2400〜2999m | 89.53% | 90.54% | 108 | 92 |
| 3000m以上 | 65.55% | 98.88% | 9 | 9 |
| 全体 | 90.86% | 89.55% | 2,073 | 1,607 |
分析の結果、1800〜1999mが2つの期間とも全体より高くなりました。
| 前走距離 | 結果 |
|---|---|
| 1600〜1799m | 2つの期間とも全体より低くなりました |
| 2000〜2399m | 分析期間で全体より低くなりました(比較期間は300レースに届きません) |
| 1599m以下と2400m以上 | 300レースに届きません |
前走距離も、2つの期間とも高かった1800〜1999mから長いほうをまとめて、1800m以上に絞りました。

前走距離1800m以上まで絞った成績を、2つの期間で調べています。


| 絞り方 | 分析期間 | 比較期間(2017年1月から) |
|---|---|---|
| 1倍台の1番人気・複勝 | 89.96%(3,837レース) | 89.31%(3,347レース) |
| +前走間隔28日以上 | 90.86%(2,073レース) | 89.55%(1,607レース) |
| +前走距離1800m以上 | 92.29%(1,165レース) | 91.48%(865レース) |
前走の間隔と距離まで絞ると、2つの期間とも90%を超えました。
年ごとの回収率も調べています。2017年〜2021年6月が比較期間、2021年6月からが分析期間です。


| 年 | 回収率 | レース数 |
|---|---|---|
| 2017年 | 93.19% | 166 |
| 2018年 | 94.76% | 185 |
| 2019年 | 88.04% | 199 |
| 2020年 | 88.94% | 216 |
| 2021年(6月まで) | 94.95% | 99 |
| 2021年(6月から) | 94.95% | 91 |
| 2022年 | 93.09% | 233 |
| 2023年 | 86.89% | 219 |
| 2024年 | 88.57% | 230 |
| 2025年 | 96.82% | 274 |
| 2026年(6月まで) | 95.42% | 118 |
| 比較期間の合計 | 91.48% | 865 |
| 分析期間の合計 | 92.29% | 1,165 |
年ごとでは、2023年の86.89%がいちばん低い値でした。
1倍台の1番人気の複勝は、前走間隔28日以上と前走距離1800m以上で絞ると、2つの期間とも回収率が上がっています。
単勝のままでも、回収率を上げる絞り方はあるか
複勝では、単勝オッズ1倍台の1番人気を前走の間隔と距離まで絞ると、回収率が上がりました。券種を単勝のままにした場合も、1番人気の絞り方を分析しました。
一般に、芝は内枠、ダートは外枠が有利と言われます。そう言われる理由は、トラックバイアスの種類・要因・予想活用方法の記事で詳しく説明しています。この絞り方には枠番が入るので、芝とダートに分けて分析しました。
1番人気の単勝を、次の順に絞っています。
| 順 | 絞った条件 | 値 |
|---|---|---|
| 1 | 前走着順 | 4着以下 |
| 2 | 枠番 | 内枠(1〜4枠)か外枠(5〜8枠) |
| 3 | 単勝オッズ | 1.0〜2.9倍 |
| 4 | 前走間隔 | 28日以上 |
前走着順・単勝オッズ・前走間隔の範囲は、仮説5の決まりとは別に、芝とダートを分ける前の成績で決めました。芝とダートには同じ範囲を使うので、芝では条件を足すと回収率が下がる所もあります。
枠番は、内枠と外枠のうち2つの期間とも高いほうを残します(どちらも300レース以上)。高いほうが期間で入れ替わったら、枠番では絞りません。
芝の場合
芝で、前走4着以下だった1番人気を、内枠と外枠に分けて比べました。
芝は、分析期間では内枠が82.37%、比較期間では外枠が88.50%で、高いほうが入れ替わりました。そこで、芝は枠番では絞りませんでした。
芝で、前走着順・単勝オッズ・前走間隔の3つで絞った成績です。

| 芝の絞り方 | 分析期間 | 比較期間(2017年1月から) |
|---|---|---|
| 1番人気(芝) | 78.46%(8,297レース) | 79.46%(7,406レース) |
| +前走着順4着以下 | 77.79%(2,067レース) | 84.43%(1,763レース) |
| +単勝オッズ1.0〜2.9倍 | 82.13%(1,052レース) | 83.02%(901レース) |
| +前走間隔28日以上 | 84.57%(823レース) | 84.03%(655レース) |
芝は、前走着順で絞ると分析期間の回収率が、単勝オッズで絞ると比較期間の回収率が一度下がりました。それでも3つの条件まで絞ると、2つの期間とも1番人気(芝)全体より高い84%台になりました。
芝の成績は、年ごとにも分けています。どの年も200レース未満でした。いちばん低かったのは、2021年(6月まで)の61.06%です。
ダートの場合
ダートで、前走4着以下だった1番人気を、内枠と外枠に分けて比べました。
ダートは、外枠が分析期間97.06%・比較期間84.55%で、2つの期間とも内枠より高い結果です。そこで、ダートは外枠(5〜8枠)に絞りました。
| ダートの絞り方 | 分析期間 | 比較期間(2017年1月から) |
|---|---|---|
| 1番人気(ダート) | 80.59%(8,331レース) | 76.33%(7,522レース) |
| +前走着順4着以下 | 88.49%(1,975レース) | 78.77%(1,747レース) |
| +外枠(5〜8枠) | 97.06%(1,158レース) | 84.55%(934レース) |
| +単勝オッズ1.0〜2.9倍 | 99.77%(601レース) | 88.62%(435レース) |
| +前走間隔28日以上 | 102.45%(392レース) | 96.52%(256レース) |
2つの期間とも90%を超え、分析期間は100%も超えています。比較期間は96.52%まで上がりました。残ったのは256レースで、300レースに届きません。
ダートの、前走間隔28日以上まで絞った成績も、年ごとに分けました。

比較期間の年も合わせて、表にまとめます。
| 年 | 回収率 | レース数 |
|---|---|---|
| 2017年 | 117.72% | 57 |
| 2018年 | 109.46% | 56 |
| 2019年 | 62.69% | 52 |
| 2020年 | 94.83% | 58 |
| 2021年(6月まで) | 94.24% | 33 |
| 2021年(6月から) | 103.14% | 35 |
| 2022年 | 98.22% | 90 |
| 2023年 | 112.91% | 55 |
| 2024年 | 80.60% | 67 |
| 2025年 | 108.22% | 90 |
| 2026年(6月まで) | 115.64% | 55 |
| 比較期間の合計 | 96.52% | 256 |
| 分析期間の合計 | 102.45% | 392 |
年ごとでは、2019年の62.69%がいちばん低い値でした。どの年も100レースに届きません。
単勝のままでも、ダートは4つの条件で絞ると、2つの期間とも90%を超えました。芝は84%台まで上がりました。
この記事の数字について
回収率は、戻ってきた額の合計÷買った額の合計です(取消などで返ってきた分は除く)。
データは、JRAのレースを当サイトが独自に集計しました。
1番人気で回収率を上げるなら、券種と前走の見方を変えてみましょう!
単勝オッズ1倍台の1番人気を複勝で買い、前走の間隔と距離まで絞ると、2つの期間とも回収率が90%を超えました。
単勝のままの場合、芝は3つの条件で絞ると、2つの期間とも1番人気(芝)全体より高い84%台でした。ダートは、前走着順・外枠(5〜8枠)・単勝オッズ・前走間隔の4つで絞ると、2つの期間とも90%を超えました。ダートの比較期間で残ったのは256レースと少なく、年ごとの上下も大きめです。
ここからは、ご自身の予想の考え方や、当サイトのほかの検証記事の結果も組み合わせてみましょう。回収率をさらに上げる条件を探してみてください。
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よくある質問
1番人気の単勝を買い続けると、回収率はどのくらいですか?
2021年6月から5年間(16,628レース)で79.53%でした。100円が平均79.53円になって戻った計算です。
それより前の2016年1月〜2021年6月(18,254レース)では78.03%でした。
1番人気は、単勝と複勝のどちらで買うほうが戻りが多かったですか?
2021年6月からの5年間では、1番人気すべてを複勝で買うと84.84%で、単勝の79.53%より高くなりました。単勝オッズが1倍台の1番人気に限ると、複勝89.96%・単勝80.30%で、差はさらに大きくなりました。
1番人気の複勝で、回収率が上がったのはどんな条件でしたか?
1番人気に、単勝オッズ1倍台・前走間隔28日以上・前走距離1800m以上の3つを足した条件です。
2021年6月からの5年間は92.29%、2017年1月〜2021年6月は91.48%でした。年ごとでは、2023年の86.89%がいちばん低い値でした。
競馬場によって、1番人気の回収率は変わりますか?
2021年6月からの5年間では、札幌の85.71%から中山の76.67%まで差がありました。
ただ、2016年1月〜2021年6月では札幌が6位、中山が3位と、順位が大きく動いた場もありました。2021年6月からの5年間は東京が81.61%、2016年1月〜2021年6月は82.21%でした。どちらも、同じ期間の1番人気全体(79.53%・78.03%)を少し上回っています。
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