【ワイド馬券おすすめの買い方を解説】回収率が高くなるワイドの購入方法

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ワイドは2頭の馬を組み合わせて購入するため、単勝や複勝と比べて複雑な馬券です。そのため馬券購入者の心理により、高回収率となりやすい・低回収率となりやすい組み合わせが存在します。

このページでは、次のような悩みを持つ方に向けて、軸選びやレース選びに役立つデータを紹介します。

  • どこまで買い目を広げればいいかわからない
  • 軸馬を人気馬と穴馬どちらを選ぶべきかわからない
  • ワイド馬券がどのようなレースに向いているかわからない

ワイド馬券の特徴と傾向を把握し、長期的な回収率を向上させましょう!

回収率が高いワイド馬券とは

ワイド馬券は控除率が22.5%となっているため、適正オッズであれば回収率は77.5%となりますが、実際には回収率が77.5%よりも高い組み合わせ・低い組み合わせが存在します。そこで、オッズ帯や組み合わせにより、回収率にどのような変化があるのかを解説します。

オッズと回収率の関係

次のグラフは、ワイドのオッズ別の回収率です。

オッズ帯別の傾向を見ると、基本的にはオッズが上がるにつれて回収率が下がっていることがわかります。特に40倍台以上になると70%前後まで下がり、70倍台以上では50%を切る結果となっています。

「ワイド万馬券」などは非常に魅力的な馬券ではありますが、大きく収支を悪化させる要因となります。そのため、高配当のワイド馬券を購入する際には、根拠を持って馬選びをしなければなりません。

なぜこのような傾向となるのか、さらに詳しく分析してみます。

人気別のオッズと回収率

次の表は、ワイド馬券を人気順別の組み合わせに分類し、その平均オッズを表したものです。

人気別組み合わせの平均オッズ

傾向を詳しく確認するため、人気順の組み合わせにおける回収率をヒートマップ化(高:赤、低:青)してみます。

人気別組み合わせの回収率

これらの表から、次のような傾向が確認できます。

  • 人気馬(1~3番人気)が絡む組み合わせは回収率が高い
  • 人気馬が絡まない中穴~穴馬同士の組み合わせの回収率が低い
  • 10番人気以下の大穴馬が絡む組み合わせは特に回収率が低い

このような傾向が生じる要因として、次の理由が考えられます。

  • 人気馬同士の組み合わせは、オッズが低くなるため馬券購入者から避けられやすく、過剰に買われにくい
  • 大きな配当を狙って人気薄へも手広く流す馬券購入者が多いため、人気薄の穴馬が絡む馬券は過剰に買われやすい

1番人気が絡む馬券は回収率が下がる

人気馬が絡む低オッズ帯の回収率が高い傾向にありますが、同じようなオッズの組み合わせであっても回収率に傾向が存在します。

次の表は、同じようなオッズの組み合わせを抽出し、それぞれの回収率を比較したものです。

組み合わせオッズ回収率
1人気‐4人気4.3倍79.0%
2人気‐3人気4.6倍82.4%
1人気‐5人気5.6倍77.0%
2人気‐4人気5.8倍79.9%
1人気‐8人気12.2倍76.4%
2人気‐7人気12.7倍78.8%
3人気‐6人気12.7倍79.1%
4人気‐5人気12.1倍76.1%

この表から「同じオッズ帯でも、1番人気が絡む組み合わせは回収率が低い」ということがわかります。

どの馬を軸にする場合であっても、保険として1番人気を相手に入れる馬券購入者が非常に多くなります。そのため、1番人気絡みの馬券は回収率が低下します。

結果として、人気馬が絡む馬券の中でも、1番人気ではなく2番人気・3番人気を中心とした馬券が最も回収率が高くなります

一強レースと混戦レースの違い

ワイド馬券は「穴馬絡みの馬券の回収率が低く、人気馬絡みの馬券の回収率が高い」「人気馬の中でも、1番人気絡みの馬券は回収率が下がる」ことを解説しました。

ここで更に、次のレース条件で回収率分布がどのように変化するかを紹介します。

  1. 1番人気が単勝1倍台の1強レース
  2. 1番人気が単勝3.5倍以上の混戦レース

1番人気が単勝1倍台の1強レースの回収率分布

1番人気の馬が単勝1倍台のレースに絞り、人気順の組み合わせにおける平均オッズ回収率をみてみます。

ワイド平均オッズ(1番人気1倍台のレース)
ワイド平均回収率(1番人気1倍台のレース)

全体的には全レースを対象とした回収率の傾向と大きくは変わらないものの、次の違いが確認できます。

  • 1番人気絡みの馬券は回収率がある程度高い
  • 7番人気以下の穴馬絡みの回収率が低い

1強オッズのレースでは、1番人気絡みのワイドは非常に低いオッズとなります。馬券的な妙味がなく、ワイドではなく馬連や馬単を購入する人が多いため、回収率がある程度高い値となります。

しかし、1倍台や2倍台などの非常に低いオッズの馬券は回収率を大きく向上させることが困難なため、長期的に稼ぎたい人は狙うべきではない組み合わせです。

2番人気の馬と3~6番人気の馬の組み合わせや、3番人気の馬と4番人気の馬の組み合わせの回収率はある程度高い値となっています。

1番人気馬がオッズほど信頼できないと考えられる場合は、2番人気や3番人気の馬を中心に狙うのが良いでしょう。

1番人気が単勝3.5倍以上の混戦レース

次は1番人気の馬が単勝3.5倍以上の混戦レースに絞り、人気順の組み合わせにおける平均オッズと回収率をみてみます。

ワイド平均オッズ(1番人気3.5倍以上のレース)
ワイド平均回収率(1番人気3.5倍以上のレース)

混戦レースにおいては、全体的な傾向とは異なった特徴が見られます。一強レースと比べ高回収率オッズの範囲が広く、全体的に回収率が高くなっていることがわかります。特に次の傾向が目立ちます。

  • 1番人気~3番人気同士の組み合わせの回収率が低い
  • 4番人気~9番人気の穴馬絡みの馬券回収率が高い
  • 特に中穴馬同士の組み合わせの回収率が高い
  • 10番人気以下の馬絡みの馬券は他レースと同様に回収率が低い

混戦レースは予想が難しく、馬単や馬連を買いにくい馬券購入者がワイドを選択することが多くなります。そのため、上位人気馬同士の組み合わせは回収率が低くなってしまいます。

ワイド馬券は人気馬が馬券外にとんだ場合に払戻額が上がるため、人気馬の信頼度が低い混戦レースでは穴馬も回収率が高くなります

まとめ

ワイド馬券は高配当の組み合わせよりも低配当の組み合わせの方が回収率が高い傾向にあります。しかし、1番人気の馬を絡めた馬券は、保険として買い目に入れる人が多いため、人気馬の中では2番人気・3番人気を中心とした組み合わせの方が回収率は高くなります。

1強オッズのレースよりも、混戦オッズのレースの方が全体的に回収率が高い傾向にあり、特に中穴馬を絡めた組み合わせでも回収率が非常に高くなっています。

ワイド馬券を購入する際には、極端に高配当の組み合わせや、1番人気を絡めた組み合わせは避けるようにしましょう。

混戦オッズのレースに絞り、中穴馬も絡めた組み合わせを選択することで、高い回収率を実現することが可能です。

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回収率100%越えの独自の競馬指数を作成し、馬券の自動購入をしています。

大学で学んだ統計学の知識を基に過去のレースデータを分析し、独自指数の作成と、その指数を用いた購入対象の判定ロジックを5か月間かけて構築しました。
現在はPCが自動で情報を取得し、馬券購入まで行ってくれる仕組みを作り、完全自動化を実現することで、趣味と家庭を両立させています。
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