未勝利戦で初出走となる馬は実は期待値が高い!具体的な狙い目を解説!
新馬戦終了後の未勝利戦には独自の傾向がある
毎年新馬戦は6月に始まり、翌年の2月まで開催されます。それ以降は、初出走の馬であっても未勝利戦に出走することとなります。
そのため、キャリアを重ねた馬と初出走の馬が同じレースを走ることになり、それまでの未勝利戦とは異なる傾向になることが想定されます。
未勝利戦で初出走となる馬を中心に、どのような傾向があるか調べてみましょう。
未勝利戦で初出走となる馬の期待値は高い
まずは、2月以降の未勝利戦について、出走馬のキャリア数ごとに回収率を調べてみます。
キャリアごとの回収率(未勝利戦2月〜)
キャリア数が0、つまり未勝利戦で初出走となる馬については、勝率は低いものの、回収率が高くなっています。
初出走の馬は能力比較がしにくいため、馬券購入者からは過剰に避けられていると考えられます。
初出走馬は早生まれの方が高期待値
未勝利戦で初出走となる馬の期待値が高いことはわかりました。ここでさらに条件を絞り、ねらい目となる条件がないかを調べてみましょう。
2月までの間に新馬戦に出馬できなかった馬の中には、生れが遅く、馬体が十分に仕上がっていなかった馬もいると想像できます。
次のグラフは生まれ月ごとの回収率です。
初出走馬の生まれ月ごとの回収率
勝率・回収率のどちらを見ても、生まれ月が遅いほど値が低くなっています。
生まれが遅いために馬体の仕上がりが遅く、新馬戦に出走できなかった馬については優位性はないと言えます。
逆に早生まれの馬ほど回収率が高い傾向があり、1月生まれ、2月生まれの馬は勝率・回収率ともに非常に高い値となっていることがわかります。
調教内容から見た初出走馬の狙い目
生れ月から見た馬体の成長度以外にも、調教内容からも馬体の仕上がりを推測することが可能です。
そこで、最終追切のコースごとの回収率、併せ馬での先着・遅れごとの回収率について調べてみます。
追切コースは坂路・ウッド優位
次のグラフは、未勝利戦が初出走となる馬について、最終追切コースごとの回収率です。
最終追切コースごとの回収率
最終追切が坂路・ウッド以外(芝やポリトラック等)の場合、極端に低い回収率となっています。ただし、これは未勝利戦に限らず一般的な傾向でもあります。
一方で坂路・ウッドは高い回収率となっており、基本的にはこちらに該当する馬から狙っていきましょう。
坂路追切で併せ先着となる馬は期待値が高い
坂路・ウッド追切を行っている馬に限定し、さらに追切内容で分類してみましょう。
次のグラフは、未勝利戦で初出走となる馬のうち、追切で併せ先着・併入・遅れごとの成績です。
併せ馬の内容ごとの期待値
坂路とウッドで傾向に違いがあります。
ウッド追切の場合、併せ馬の結果に関わらず80%前後であまり変化のない結果となっています。
1週前や日曜日に坂路でしっかり追い、最終追切はウッドで軽く、というケースも多いため、ウッド追切の併せ内容単体では明確な傾向が見て取れないものと思われます。
一方で坂路は併せ先着の回収率が非常に高く、遅れの場合は非常に低いと、わかりやすい傾向があります。
未勝利戦で初出走となる馬は積極的に買おう!
2月以降の未勝利戦において、初出走となる馬の期待値について調べてみました。
初出走となる馬は他馬と比べて情報が不足しているため馬券購入者から避けられる傾向にあり、そこに期待値が発生します。
今回の分析結果を期待値の観点から総括すると、次の傾向があると考えられます。