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【ハンデ戦を徹底攻略!】競馬のハンデ戦とは?別定戦との違いや高回収率条件を解説!

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競馬には様々なレース形式がありますが、その中でも「ハンデ戦」は、実力差のある馬たちが斤量というハンデにより互角に競い合うレースです。

この記事では、ハンデ戦の基本概念から、斤量の意味、予想方法、さらにはハンデ戦ならではの予想の楽しみ方などを解説します。

競馬のハンデ戦とは

競馬において、ハンデ戦は競走馬の能力に応じて斤量(おもり)が与えられるレース形式です。これは、実力差を均等にするためのもので、強い馬には重い斤量、弱い馬には軽い斤量が課されます。この形式により実力差を調整することで、どの馬にも勝利のチャンスを与えることを目指しています

斤量(おもり)の影響と決め方

斤量は、競走馬がレース中に背負う重量です。斤量が軽ければ馬の走行に対する負担が軽減され、逆に重ければ負担が増します。競馬予想においては斤量を慎重に考慮する必要があります。

重い斤量を背負う馬は、それだけ多くのエネルギーを消費するため、スタミナやスピードが低下します。また、スタートダッシュや最後の直線での伸びが鈍くなる傾向があります。

軽い斤量を背負う馬は、より少ないエネルギーで走ることができるため、有利にレースを進めることができます。また、先行逃げ切りや追い込みなど、様々な戦法でレースを有利に進めることができます。

ハンデ戦と他のレースの違い

競馬のレース形式主に次のように分けられます。

  • 馬齢重量戦
  • 別定戦
    • 定量戦
  • ハンデ戦

馬齢重量戦

馬齢重量戦とは、出走する馬の年齢と性別だけで負担重量が決まるレースのことです。

  • 主な特徴
    • 2歳と3歳限定のレースのみで行われます。
    • 年齢が同じ馬同士で競うため、より公平なレースになります。
    • 重賞レースやトライアルレースなどでも採用されています。
  • 負担重量の決め方
    • 以下の表のように、年齢、性別、月によって細かく決められています。
    • 基本的に牡馬とセン馬(去勢された牡馬)は同じ負担重量、牝馬は少し軽くなります。
年齢期間牡・セン馬牝馬
2歳1-9月55kg55kg
2歳10-12月56kg55kg
3歳1-12月57kg55kg
馬齢重量戦の斤量

別定戦

別定戦では、年齢や性別などに応じて基礎重量を定められています。成長途上の3歳馬・4歳馬は5歳以上の古馬と比べて斤量が軽く設定されます。

次の表は、3歳馬と5歳以上の古馬との基本斤量差を示したものです。

古馬と3歳馬の斤量差(平場)

古馬と3歳馬の斤量差(OPEN)

斤量差が大きい夏場は、特に古馬と比べて3歳馬が好成績となる傾向にあります。
夏競馬における3歳馬のねらい目はこちら>>>

次に説明する定量戦以外の別定戦では、ここに収得賞金や勝利度数などを基にして設けられた基準に従い、各馬の負担重量が加算されます

定量戦

定量戦は別定戦の中の1つで、獲得賞金や実績による斤量の加算は行わず、年齢や性別によって斤量を定めるレース形式です。

この形式は、馬の純粋な速さや力を試すもので、実力差がそのまま結果に反映される傾向があります。3歳以上のG1レースは定量戦で行われています。

ハンデ戦

ハンデ戦はこれらのレース形式とは異なり、ハンデキャッパーと呼ばれる専門家によって各馬に課される斤量が決定されます。

各馬の実績や状態に応じて、全馬に勝利のチャンスがあるようにJRAのハンデキャッパーが斤量を調整することが特徴であり、どの馬にも勝利のチャンスが生まれます。

別定戦は所定の基準に従って斤量が調整されるのに対し、ハンデ戦はハンデキャッパーが馬個別に重量を設定するため、より能力が低い馬にもチャンスが生まれ、波乱が起こりやすいレースとなります

ハンデキャッパーの役割や、定量レースとの違い、競走馬の負担の見分け方などを理解することで、ハンデ戦をより深く楽しむことができます。

ハンデ戦の予想法

ハンデ戦の予想は、他のレース形式とは異なるアプローチが必要です。近走の成績や前走からの斤量変化など、過去のデータを利用した能力評価や斤量の影響を理解することで、より的確な予想を行うことができます。

斤量によるレースへの影響

ハンデ戦では馬個別に異なる斤量が設定されます。では、この斤量はどの程度レースの結果に影響するのでしょうか。

一般に斤量1kg=1馬身(約0.2秒)と言われます。

ただし、レースの距離や馬場状態、展開、ペース等の様々な要因によって走破タイムは変わってくるので、斤量が1kg低くなれば必ず1馬身分速く走れるわけではなく、あくまでも目安の数字となります。

斤量がレースの結果に大きく影響してくることは間違いなく、ハンデ戦においては一番斤量が重い馬と軽い馬とで5kg以上の差があることも珍しくありません。そのため、5馬身(約1.0秒)の実力差がある場合であっても、ハンデ戦であれば逆転を期待することができます

ハンデ戦における人気馬の狙い方

ハンデ戦では、人気馬が必ずしも有利とは限りません。重い斤量を背負う人気馬は、実力を発揮できない可能性があります。一方、軽い斤量を背負う人気薄の馬が、波乱を演出することもあります。

人気順別の勝率

こちらのグラフは、人気順別の勝率(1着率)をハンデ戦以外のレースとハンデ戦とで比べたものです。

グラフから読み取れる傾向
  • ハンデ戦においては人気上位の信頼度は高くない
    • ハンデ戦以外:1番人気勝率 32.9%
    • ハンデ戦:1番人気勝率 26.7%
  • 5番人気以下の勝率はハンデ戦の方が高い

また、人気馬が過去に重い斤量でどのような成績を残しているかを確認し、どの程度斤量に耐えられるかを見極めることも、ハンデ戦の予想においては重要です。

ハンデ戦のねらい目は前走不振の穴馬

ハンデ戦では、一般には注目されていない穴馬が勝利することがあります。

能力の高い馬が重いハンデにより好走しにくくなるため、能力が低いと判断され人気薄となっている穴馬にも活躍の機会が生じます。

前走着順別の勝率・単勝回収率

こちらのグラフは、前走着順別の勝率(1着率)及び単勝回収率です。

グラフから読み取れる傾向
  • 勝率は前走着順と比例関係にあるが、前走2着であっても12.9%と高くない
    • 参考:ハンデ戦以外のレースでは、前走2着馬の勝率は20.2%
  • 単勝回収率は前走着順と反比例の関係にある
    • 前走着順が6着以下の馬は回収率が80%を超えており、8着以下になると90%を超える

前走が好成績の馬は重いハンデを背負わされる傾向があるため、勝率もそこまで高くなく回収率も低くなります

一方で前走奮わなかった馬については軽いハンデとなる傾向があり、その中には不利を受けたために大きく負けてしまった馬もいるため、低斤量により巻き返すことも多く高回収率となっています

ハンデ戦では、過小評価されている穴馬を見つけることが、高配当への鍵となります。過去のレース成績や、斤量に対する適性などを分析することで、人気薄ながらも実力のある馬を見つけることができます。

前走からの斤量増減に注目

前走からの斤量変化についても、結果に大きく影響します。前走から斤量が軽くなる馬は前走以上のパフォーマンスが期待でき、逆に斤量が重くなる馬は前走ほどのパフォーマンスが発揮できない可能性が高くなります。

次のグラフは、前走からの斤量増減別の勝率と単勝回収率のグラフです。

前走からの斤量増減別の勝率・単勝回収率

グラフから読み取れる傾向
  • 勝率は前走から斤量が増加するのに比例して高くなる
  • 回収率は前走日-3kgが最も高い山型のグラフとなっている

前走よりも斤量が増加する馬は、出走馬の中で能力上位とハンデキャッパーに評価されている馬になります。斤量によりハンデを背負わされているとは言え全馬を完全に同一パフォーマンスに調整することは難しく、やはり能力上位の馬の勝率は高くなります。

しかしながら、本来の能力差ほどの勝率はなく、斤量増となる馬の回収率は高くありません。そのため過小評価されやすい-2~-4kgとなる馬の回収率が高くなっています

またもう一つの特徴として、前走から極端に斤量が軽くなる馬、つまり出走馬の中で非常に能力が低いと評価されている馬については、大きなハンデを与えられているとしても勝率・回収率ともに低くなります。特に前走から-6kg以上軽くなる馬については、ここ10年間で1度も1着になっていません

ハンデ戦の楽しみ方と注意点

ハンデ戦は、競馬ならではの楽しみ方ができる一方、注意すべき点もあります。

実力差のある馬たちが互角に競い合えるようにハンデキャッパーにより斤量を調整されるため、ゴール前は非常に混戦になり横一線でゴールへなだれ込むことも多く、見ごたえのあるレースとなります。

また能力が高い馬が必ずしも有利とは限りません。重い斤量を背負う人気馬が実力を発揮できないことや、軽い斤量を背負う人気薄の穴馬が好走することも良く見られます。そのため、別定戦と比べると配当(払い戻し)が高額となりやすくなります。その一方で、予想が困難であるとも言えます

安易に人気馬に賭けることは避け、前走からの斤量変化などハンデの内容をしっかりと確認し、慎重に予想を行う必要があります。

まとめ|ハンデ戦で競馬をもっと楽しもう!

この記事では、ハンデ戦の仕組みや予想方法、さらにはハンデ戦ならではの楽しみ方まで、幅広い情報を解説してきました。

ハンデ戦は、各馬の実績や状態に応じて、全馬に勝利のチャンスがあるようにJRAのハンデキャッパーが斤量を調整するレースです。

上位人気の馬は別定戦と比べて信頼度が高くありません。近走の結果が奮わなかった穴馬は、軽斤量で出走が可能となり、そのハンデを活かして好走することも多くみられます。特に前走8着以下の馬は勝率はそこまで高くはないものの回収率は高くなっています。

また、前走からの斤量増減も重要となり、前走から2~4kg軽い斤量となる馬の回収率が高い傾向にあります。

ハンデ戦は波乱が起こりやすく高配当を狙えるレースでもありますが、その分予想が難しいレースでもあるため、本ページで紹介したデータなども活用し、じっくりと狙いの馬を見定めましょう!

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あぼかど
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回収率100%越えの独自の競馬指数を作成し、馬券の自動購入をしています。

大学で学んだ統計学の知識を基に過去のレースデータを分析し、独自指数の作成と、その指数を用いた購入対象の判定ロジックを5か月間かけて構築しました。
現在はPCが自動で情報を取得し、馬券購入まで行ってくれる仕組みを作り、完全自動化を実現することで、趣味と家庭を両立させています。
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