馬券の種類と買い方|券種ごとの当たる条件・組み合わせの数・控除率と、はじめての買い方(中央競馬)

「馬券の種類が多くて違いが分からない」「単勝と複勝、馬連とワイドは何が違うのか」と迷っている方に向けて、このページでは、中央競馬(JRA)の馬券の種類ごとに、当たりになる条件・組み合わせの数・払戻率(控除率)を一覧で比べ、はじめて買うときの順番までをまとめました。
先に答えを言うと、中央競馬の馬券は、当たりの決まり方で分けると単勝・複勝・枠連・馬連・ワイド・馬単・3連複・3連単・WIN5の9種類です。選ぶ頭数と着順の指定によって、18頭立てなら単勝の18通りから3連単の4,896通りまで組み合わせの数が大きく変わり、払い戻しに回る割合(払戻率)も券種ごとに80%から70%まで違います。はじめて買うときは、1日の予算と1レースの金額を先に決めてから、1頭を選ぶ単勝・複勝で仕組みをつかむと分かりやすくなります。
- 対象:中央競馬(JRA)の馬券(地方競馬は主催者ごとに制度が違うため、この記事では扱いません)
- 制度の値:JRAの公式サイトの「馬券のルール」「はじめての方へ」「WIN5」のページで確かめた値(払戻率は2014年6月7日以降の値)
- データ:JRA(日本中央競馬会)のレースを、当サイトが独自に集計(2021年6月から5年間)
馬券の種類は当たりの決まり方で9つ:当たる条件・組み合わせの数・控除率の一覧
馬券の種類は、何頭を選ぶか(1頭・2頭・3頭、またはWIN5のように5レース)、馬番号で選ぶか枠番号で選ぶか、何着までが当たりに関わるか、着順を順番どおりに当てるか(順不同か)で分かれています。まずは全体を一覧で見てみましょう。
| 券種 | 当たりになる条件 | 18頭立ての組み合わせの数 | 払戻率(控除率) |
|---|---|---|---|
| 単勝 | 選んだ1頭が1着 | 18 | 80%(20%) |
| 複勝 | 選んだ1頭が3着以内(出走予定が7頭以下なら2着以内) | 18 | 80%(20%) |
| 枠連 | 1着と2着の馬の枠番号の組み合わせ(順不同) | 36 | 77.5%(22.5%) |
| 馬連 | 1着と2着の2頭の組み合わせ(順不同) | 153 | 77.5%(22.5%) |
| ワイド | 3着以内に入った2頭の組み合わせ(順不同) | 153 | 77.5%(22.5%) |
| 馬単 | 1着と2着の2頭を順番どおり | 306 | 75%(25%) |
| 3連複 | 1着・2着・3着の3頭の組み合わせ(順不同) | 816 | 75%(25%) |
| 3連単 | 1着・2着・3着の3頭を順番どおり | 4,896 | 72.5%(27.5%) |
| WIN5 | JRAが指定する5レースの1着馬をすべて | 5レースの頭数のかけ算 | 70%(30%) |
※組み合わせの数は計算の値です。WIN5は5レースとも18頭立てなら1,889,568通りになります。払戻率はJRAの公式の値で、控除率は100%から払戻率を引いた割合です。
なお、JRAの初心者向けの案内では、単勝と複勝を1枚にした「応援馬券」を加えて、馬券を10種類と数えています。応援馬券のオッズと払戻金は単勝・複勝と同じため、当たりの決まり方としては9種類となります。
次の図は、券種ごとにどの着順が当たりに関わるかを並べたものです。

図から、選ぶ頭数が増えるほど、また順番どおりの指定が付くほど、組み合わせの数が増えることがわかります。組み合わせの数が多いほど、また1レースで当たりになる組の数が少ないほど、1つの組み合わせが当たりになる割合は小さくなります。単勝と複勝、馬連とワイドは組み合わせの数が同じですが、複勝とワイドは1レースに当たりが3つあります。
払戻率と控除率の仕組み
払戻率は、その券種の売り上げのうち、当たった馬券の持ち主に分けられる割合です。JRAの払い戻しは、当たり以外の馬券の売り上げも合わせた金額に払戻率をかけ、当たった馬券の金額に応じて分ける計算になっています。
そのため、単勝なら売り上げの80%、3連単なら72.5%が払い戻しに回り、残りの20%・27.5%が控除率にあたります。オッズはこの計算で決まる倍率で、レースごと・組み合わせごとに買われ方によって変わります。なお、当たりが3つある複勝とワイドは、外れた馬券の分を3つに分けてから配るため、同じレースでも当たった馬(組み合わせ)ごとに払戻金が違います。
頭数が少ないレースでは売られない券種がある
券種によって、発売される出走予定の頭数が決まっています。
| 券種 | 発売される出走予定の頭数 |
|---|---|
| 単勝 | 2頭以上 |
| 馬連・馬単 | 3頭以上 |
| ワイド・3連複・3連単 | 4頭以上 |
| 複勝 | 5頭以上(7頭以下は2着まで、8頭以上は3着までが当たり) |
| 枠連 | 9頭以上(8頭以下でも、同じ枠に2頭以上が出走するときは発売) |
頭数は発売を始めた時点の出走予定で決まり、その後に出走取消などで頭数が減っても、発売を始めた時点の内容で発売・払い戻しが行われます。
1頭を選ぶ馬券:単勝とは・複勝とは

単勝とは:選んだ1頭が1着になれば当たり
単勝は、1着になる馬を1頭当てる馬券です。もっとも仕組みが単純で、18頭立てなら組み合わせは18通り、当たりはそのうち1つとなります。
複勝とは:選んだ1頭が3着以内なら当たり
複勝は、選んだ1頭が3着以内に入れば当たりになる馬券です。1レースで当たりになる馬が3頭いるため、単勝より当たりの範囲が広くなっています。ただし、発売を始めた時点の出走予定が7頭以下のレースでは2着以内が当たりとなり、4頭以下のレースでは発売されません。
1頭あたりの勝率と3着内率
当サイトで中央競馬の平地のレース(5頭立て以上・2021年6月から5年間・芝とダートでのべ229,804頭)を集計すると、出走した馬1頭あたりの割合は次のとおりとなっています。
- 芝:勝率7.4%・3着内率22.3%(のべ111,778頭)
- ダート:勝率7.1%・3着内率21.2%(のべ118,026頭)
これは全部の馬をならした割合で、勝率は1頭を選んだときに単勝が当たった割合、3着内率は3着以内に入った割合(8頭立て以上なら複勝が当たった割合)の平均にあたります。1レースで1着は1頭、3着以内は3頭なので、全部の馬をならすと、勝率はおよそ1÷出走頭数、3着内率はそのおよそ3倍になります。選ぶ馬によって当たる割合は大きく違います。複勝の当たる割合は単勝のおよそ3倍ですが、払戻率はどちらも80%で同じです。
つまり、払戻率が同じなら、当たる割合が高い馬券ほど、当たったときの払い戻しは平均するとそのぶん小さくなる仕組みです。当たる割合が高いことと、払い戻しに回る割合(払戻率)が高いことは別の話です。
2頭(または2つの枠)を選ぶ馬券:馬連・ワイド・馬単・枠連

馬連とは:1着と2着の2頭を順不同で当てる
馬連は、1着と2着になる2頭の組み合わせを当てる馬券です。着順は問わないため、「3番と12番」を買って、3番が1着・12番が2着でも、その逆でも当たりとなります。18頭立ての組み合わせは153通りです。
ワイドとは:3着以内に入る2頭を当てる
ワイドは、選んだ2頭がどちらも3着以内に入れば当たりになる馬券です。1着・2着・3着の3頭からできる「1着と2着」「1着と3着」「2着と3着」の3つの組み合わせがすべて当たりになるため、組み合わせの数は馬連と同じ153通りでも、当たりの組は3つあります。なお、3着が同着になったときの「3着と3着」の組み合わせは当たりになりません。
馬連とワイドの使い分けは、馬連とワイドの違いと使い分けを解説した記事(中央競馬)で、ワイドの買い方はワイドの買い方を解説した記事で詳しくご紹介しています。
馬単とは:1着と2着を順番どおりに当てる
馬単は、1着と2着の2頭を着順どおりに当てる馬券です。「3番→12番」と買った場合、3番が1着・12番が2着のときだけ当たりとなります。順番の指定が付くぶん、組み合わせは馬連の2倍の306通りとなります。
枠連とは:1着と2着の枠番号の組み合わせを当てる
枠連は、1着と2着になった馬の枠番号(1枠〜8枠)の組み合わせを当てる馬券です。枠番号は騎手がかぶる帽子の色で見分けられ、着順は問いません。
枠は8つしかないため、9頭以上のレースでは2頭以上が入る枠が出てきます。同じ枠の2頭が1着と2着になることを「ゾロ目」と言い、例えば「8枠と8枠」のような組み合わせで当たりとなります。18頭立てなら、異なる2つの枠の組み合わせ28通りとゾロ目8通りを合わせて36通りで、馬連の153通りより少なくなります。1つの組み合わせに、その枠に入った馬がまとめて含まれるためです。
枠連が発売されるのは、出走予定が9頭以上のレース(8頭以下でも同じ枠に2頭以上がいれば発売)となっています。
枠連がゾロ目で決まった割合は、9〜10頭立てで低く、11頭立て以上は5.8〜9.0%
それでは、実際に枠連がゾロ目で決まったのは、どのくらいの割合だったのでしょうか。当サイトで、出走した馬が9頭以上の中央競馬の平地のレースを集計しました。
- 集計期間:2021年6月から5年間
- 対象レース:中央競馬の平地(芝・ダート)で、出走した馬(取消・除外を除く)が9頭以上のレース。1着か2着に同着があったレースは除く
- レース数:15,653レース
その結果、枠連がゾロ目で決まったのは1,095レースで、割合は7.0%(集計したレースの数から見た割合のぶれの範囲=95%の幅は6.6〜7.4%)で、およそ14レースに1回でした。
次のグラフは、出走頭数ごとのゾロ目の割合です。

取消が無ければ、9頭立てで同じ枠に2頭が入るのは8枠だけですが、頭数が増えるにつれて2頭以上の枠が増え、16頭立て以上ではすべての枠に2頭以上が入ります。グラフから、ゾロ目の割合は9頭立て2.0%・10頭立て4.5%と低く、11頭立て以上ではどの頭数も5.8〜9.0%の間だったことがわかります。
※17頭立ては356レースと数が少ないため、95%の幅(グラフの縦線)が広くなっています。ゾロ目の割合は、過去のレースで実際に起きた割合です。
3頭を選ぶ馬券:3連複と3連単

3連複は、1着・2着・3着になる3頭の組み合わせを順不同で当てる馬券、3連単は、その3頭を着順どおりに当てる馬券です。
18頭立ての組み合わせは、3連複が816通り、3連単が4,896通りです。3頭の並べ方は6通り(3×2×1)あるため、3連単の組み合わせは3連複のちょうど6倍となります。払戻率は3連複が75%、3連単が72.5%です。
3頭を選ぶ馬券は、何頭かを組み合わせて買うと点数(買う組み合わせの数)がすぐに増えます。3連複の買い方は3連複の買い方を解説した記事でご紹介しています。
WIN5とは:5レースの1着をすべて当てる馬券

WIN5は、JRAが指定する5つのレースで、それぞれ1着になる馬をすべて当てる馬券です。対象の5レースは、原則として、その日の各競馬場のメインレースのうち発走がいちばん遅いレースから、さかのぼって5レースが選ばれます。
WIN5の主な決まりは次のとおりです。
- 買える場所:インターネット投票とUMACA投票(競馬場・ウインズのUMACA投票機)に限られます。100円から買えます
- 点数:各レースで選んだ頭数のかけ算です。各レース2頭ずつなら32通り(2×2×2×2×2)、5レースとも18頭立てで全部の馬を選ぶと1,889,568通りになります
- 買い方(選び方):完全セレクト・一部セレクト・ランダムの3通りがあり、1着になると思う馬を自分で選ぶことも、コンピューターにまかせることもできます。どの方法で買っても払戻金は同じです
- 締切:最初の対象レースの発走5分前
- 払戻率:70%(控除率30%)です
- 払戻金の上限:法令で100円に対して6億円と決まっており、当たりが無かったときや上限を超えた分は、次回のWIN5に繰り越されます(キャリーオーバー)
5レースの1着をすべて当てる必要があるため、組み合わせの数は他の券種と比べて桁違いに大きくなります。
馬券を買う場所と方法

中央競馬の馬券は、次の2つの方法で買えます。
- 競馬場やウインズ(JRAの場外の馬券売り場):マークカードに競馬場・レース番号・券種・馬番号(枠番号)・金額を記入し、自動発売機に現金と一緒に入れて買います。UMACA(JRAのキャッシュレス投票用のICカード)に加入すると、UMACAの投票機でも買えます
- JRAのインターネット投票:JRAのホームページから会員登録をすると、パソコンやスマートフォンから買えます
競馬場やウインズでの発売の締切は、発走時刻の2分前です。当たった馬券の払い戻しを受けられる期間は60日間で、払戻金が100円の元返しになるときは、原則として10円を上乗せした110円で払い戻されます(JRAプラス10)。1つの馬番号や組み合わせに人気が極端に集まったときは、100円のままのこともあります。
地方競馬は主催者ごとに制度が違うため、この記事では扱っていません。地方競馬の単勝と複勝については、地方競馬の単勝と複勝の使い分けを中央競馬と比べた記事でご紹介しています。
はじめて買うときの順番

はじめて馬券を買うときは、次の順番で進めると仕組みがつかみやすくなります。
- 1日の予算と、1レースに使う金額を先に決める。決めた金額は、レースの結果で増やしたり減らしたりしない
- 1頭を選ぶ単勝・複勝から始める。当たりの条件が分かりやすく、組み合わせを考えずに1頭を選ぶだけで買える
- 2頭・3頭を選ぶ馬券は、買う組み合わせの数(点数)と合計の金額を確かめてから買う
特に2つ目と3つ目の間では、点数の数え方が大切になります。馬連で3頭を選んで組み合わせると3点、3連複で5頭から3頭を選ぶ組み合わせを全部買うと10点になり、1点あたりの金額が同じでも合計の金額は点数の分だけ増えます。
何点かに分けて買うときに、どの組み合わせが当たっても払戻金がそろうように金額を分ける方法(配当均等買い)は、買い目ごとの金額の配分を計算できるページで試せます。
予想指数ページの言葉と馬券の種類

当サイトの中央競馬(JRA)の予想指数ページに出てくる言葉は、馬券の種類と次のように対応しています。
- 3着以内に入る見込みの指数(画面の表示は『能力指数』):その馬が3着以内(7頭立て以下は2着以内)に入る確率の見込みで、複勝が当たるかどうかに対応します。適正複勝オッズ・狙い目複勝オッズも、複勝のオッズと見比べるための目安です
- 単勝波乱予想(3段階):勝ち馬が1番人気・2〜3番人気・4番人気以下のどれに近い型かの見込みで、1着を当てる単勝・馬単・3連単を考えるときの目安になります
- 3連複波乱予想(5段階):3連複の配当の高さがどの段階に近い型かの見込みで、3頭を選ぶ馬券を考えるときの目安になります
3着以内に入る見込みの指数の考え方は3着以内に入る見込みを表す指数の解説記事で、1つのレースで指数をどの順に読むかは予想指数を1つのレースの中で読み比べる順番をまとめた記事でまとめています。
よくある質問

馬券は何種類ありますか?
当たりの決まり方で分けると、単勝・複勝・枠連・馬連・ワイド・馬単・3連複・3連単・WIN5の9種類です。JRAの初心者向けの案内では、単勝と複勝を1枚にした応援馬券を加えて10種類と数えています。
枠連と馬連の違いは?
馬連は1着と2着の馬の馬番号の組み合わせ、枠連はその2頭の枠番号の組み合わせを当てる馬券です。18頭立てでは、馬連が153通り、枠連が36通りとなります。同じ枠の2頭が1着と2着になったとき(ゾロ目)も、枠連では当たりになります。
ワイドは何着までに入れば当たりですか?
選んだ2頭がどちらも3着以内に入れば当たりです。1レースで「1着と2着」「1着と3着」「2着と3着」の3つの組み合わせが当たりになります。
WIN5の組み合わせ(点数)はいくつですか?
各レースで選んだ頭数のかけ算になります。各レース2頭ずつなら32通り、5レースとも18頭立てで全部の馬を選ぶと1,889,568通りです。
馬券の種類と当たる条件を知って、自分に合った買い方を見つけましょう!
この記事のポイントをまとめます。
- 中央競馬の馬券は、当たりの決まり方で9種類(応援馬券を含めると10種類)
- 選ぶ頭数と着順の指定で、18頭立ての組み合わせの数は18通りから4,896通りまで変わる
- 払戻率は単勝・複勝の80%からWIN5の70%まで券種ごとに決まっていて、当たる割合の高さとは別のもの
- 枠連がゾロ目で決まった割合は、出走9頭以上のレース全体で7.0%。9〜10頭立てのレースでは低い
- はじめては予算を先に決め、1頭を選ぶ単勝・複勝から仕組みをつかむ
今週のレースの指数は、中央競馬(JRA)の予想指数のページでご覧ください。
当サイトでは、このようなデータ分析を基に、全レース・全馬の能力や期待値を指数化し、毎週無料で公開しています。
よろしければ週末の競馬予想の参考にご覧ください!
中央競馬(JRA)の全レース・全頭の予想指数(複勝確率予想・期待値予想・追い切り評価)を無料公開しています!>>>
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Contents
競馬初心者に向けた基礎知識の解説から、中央競馬(JRA)の競馬場ごとの特徴、そして過去のレースを統計で集計したデータ分析を紹介。
さらに独自の競馬AIを自作するためのノウハウについても解説します。

