重賞とは?GⅠ・GⅡ・GⅢの違いと、中央競馬のレースの種類・格付け

「重賞やGⅠとは何のことか」「1勝クラスとオープンはどう違うのか」と気になっている方に向けて、このページでは、中央競馬のレースの種類(クラス)と格付けを、新馬戦から順に説明します。あわせて、5年間のレースで、クラスと格ごとに1番人気が勝った割合を集計しました。
中央競馬の平地のレース(障害レース以外のレース)は、新馬・未勝利から1勝クラス・2勝クラス・3勝クラスへと上がり、その上がオープンです。オープンの中は、さらにレースの格でオープン特別・リステッド・GⅢ・GⅡ・GⅠに分かれ、このうちGⅠ・GⅡ・GⅢを重賞と言います。
2021年6月から5年間で、1番人気(単勝の馬券がいちばん多く買われた馬)が勝った割合は33.5%でした。3勝クラス・オープン特別・リステッド・GⅢの4つでは、どれも23.1〜29.4%の間で、全体より低くなっていました。
- 制度:JRAの公式サイト(「レースのクラス分け」のページ・競馬用語辞典・2026年の重賞レース一覧)と、地方競馬全国協会のダートグレード競走の特設サイトで確かめた内容
- レース数と割合:中央競馬(JRA)の平地のレース(障害のレースは除く)で、出走が5頭以上のレース。2021年6月から5年間(16,627レース)。JRA(日本中央競馬会)のレースを、当サイトが独自に集計
- 人気:レースの後に確定した単勝(1着になる馬を当てる馬券)の人気
中央競馬のレースの種類:新馬戦からオープンまで

中央競馬のレースは、馬の年齢と収得賞金の額で、出られるクラスが分かれています。下から順に、新馬・未勝利、1勝クラス、2勝クラス、3勝クラス、オープンです。
収得賞金は、クラスを分けるために数える賞金の額です。レースで1着になったとき(重賞は2着まで)に、そのレースのクラスや賞金に応じた額が足されます。例えば、新馬戦・未勝利戦の1着は400万円、1勝クラスの1着は500万円です。
次の図は、クラスの順番を下から示した図です。

馬はふつう、2歳から3歳にかけて、デビュー戦となる新馬戦(JRAの呼び名は「メイクデビュー」)に出ます。新馬戦で勝てなかった馬は、まだ勝っていない馬どうしの未勝利戦で戦います。
新馬戦か未勝利戦で1勝した馬は、1勝クラスに進みます。その後は、基本的にひとつ勝つごとに上のクラスへ上がります。重賞で2着に入ったときも収得賞金が足されて、上のクラスへ上がることがあります。
1勝クラスから上は、この収得賞金の額でクラスが決まります。例えば、新馬戦に勝つと収得賞金は400万円で、1勝クラスに進みます。続けて1勝クラスで勝つと500万円が足されて900万円になり、2勝クラスに上がります。クラスと収得賞金の額を表にまとめました。
| クラス | 収得賞金の額 |
|---|---|
| 1勝クラス | 500万円以下 |
| 2勝クラス | 501万円から1,000万円 |
| 3勝クラス | 1,001万円から1,600万円 |
| オープン | 1,600万円超 |
1勝クラス・2勝クラス・3勝クラスという呼び名は、2019年の夏の開催から使われています。それまでは、例えば3勝クラスは「1600万円以下」と呼ばれていました。2020年までは新しい呼び名と前の呼び名の両方が書かれ、2021年からは新しい呼び名だけになっています。
年齢の条件もあります。原則として、1月から6月上旬までは、3歳馬だけのレースと4歳以上の馬のレースに分かれます。それより後は、3歳馬も4歳以上の馬と一緒に走るようになり、2歳馬だけのレースと3歳以上の馬のレースに分かれます。
重賞とは:GⅠ・GⅡ・GⅢとリステッド競走の違い

重賞とは、オープンの中で格の高いGⅠ・GⅡ・GⅢのレースのことです。オープンのレースは、格の低い順に、オープン特別、リステッド、GⅢ、GⅡ、GⅠに分かれます。
オープン特別は、オープンのレースのうち、重賞にもリステッド競走にも入らない、レース名の付いたレース(特別競走)です。JRAの競馬用語辞典によると、中央競馬の特別競走にはすべてレース名が付いていて、重賞も特別競走に含まれます。
GⅠ・GⅡ・GⅢの違い
GⅠ・GⅡ・GⅢの違いは格付けの高さで、いちばん上がGⅠ、その次がGⅡ、その次がGⅢです。重賞の格付けは、重賞の位置づけをはっきりさせるために、1984年から行われています。
JRAは、GⅠレースを「オープンの頂点」と説明しています。2026年の平地のGⅠは24レースで、日本ダービーや有馬記念などがあります。
5年間の平地のレースで、オープンの格ごとのレース数を表にまとめました。
| 格 | レース数 | 平均の出走頭数 |
|---|---|---|
| オープン特別 | 370 | 13.8 |
| リステッド | 317 | 13.4 |
| GⅢ | 338 | 14.8 |
| GⅡ | 188 | 14.2 |
| GⅠ | 121 | 16.8 |
重賞(GⅠ・GⅡ・GⅢ)は合わせて647レースで、平地のレース全体の3.9%でした。GⅠは121レースで、平均の出走頭数は16.8頭と、ほかの格より多くなっていました。
リステッド競走とは
リステッド競走は、オープンのレースのうち、重賞のすぐ下の格のレースです。重賞ではありません。JRAの競馬用語辞典では「特別競走の中でも競走体系上重賞競走に次ぐ重要なレース」と説明されていて、レース名の後ろに(L)と書かれます。
オープン特別より上、GⅢより下に位置します。勝ったときに足される収得賞金も、3歳以上(4歳以上)のレースの1着で、オープン特別は1,200万円、リステッド競走は1,400万円と、リステッド競走のほうが多く決められています。
クラスと格ごとの1番人気の勝率(中央競馬の実測)

1番人気が勝った割合は、クラスと格で違いました。全体では33.5%で、新馬・未勝利・1勝クラス・2勝クラスの4つは、どれも32.7〜36.4%の間でした。3勝クラス・オープン特別・リステッド・GⅢの4つは、どれも23.1〜29.4%の間で、全体より低くなっていました。
クラス・格ごとの1番人気の成績を表にまとめました。
| クラス・格 | レース数 | 1番人気の勝率 | 1番人気の3着以内の割合 |
|---|---|---|---|
| 新馬 | 1,511 | 34.1% | 67.6% |
| 未勝利 | 5,765 | 35.1% | 69.0% |
| 1勝クラス | 4,617 | 32.7% | 63.2% |
| 2勝クラス | 2,333 | 36.4% | 65.1% |
| 3勝クラス | 1,067 | 29.4% | 58.3% |
| オープン特別 | 370 | 27.6% | 57.6% |
| リステッド | 317 | 25.9% | 56.5% |
| GⅢ | 338 | 23.1% | 52.1% |
| GⅡ | 188 | 27.7% | 60.6% |
| GⅠ | 121 | 33.9% | 57.0% |
| 全体 | 16,627 | 33.5% | 65.0% |
GⅡは27.7%でした。GⅠは121レースのうち、1番人気が勝ったのは41レース(33.9%)でした。
次のグラフは、クラス・格ごとの1番人気の勝率です。

人気ごとの勝率は、オッズの見方と、人気別の勝率をまとめた記事(中央競馬)でご紹介しています。
よくある質問

重賞は年に何レースありますか?
JRAの重賞は、2026年は140レースです。平地が130レース(GⅠ 24・GⅡ 38・GⅢ 68)、障害のレースが10レースです。毎年の重賞の一覧と日程は、JRAの公式サイトで公開されています。
リステッド競走は重賞ですか?
重賞ではありません。リステッド競走は、GⅢのすぐ下の格のオープンのレースです。
3勝クラスと、前の「1600万円以下」の関係は?
JRAは、呼び名の変更として説明しています。2019年の夏の開催から、「1600万円以下」のような前の呼び名が、「3勝クラス」のような今の呼び名に変わりました。
ハンデ重賞や別定重賞とは何ですか?
馬が背負う重さ(負担重量)の決め方で、重賞を呼び分けた名前です。ハンデ重賞はハンデキャップで、別定重賞は別定で重さを決めます。JRAの競馬用語辞典をもとに、負担重量の決め方を表にまとめました。
| 決め方 | 重さの決め方 |
|---|---|
| ハンデキャップ | 競走成績や最近の調子などをもとに、どの馬にも等しく勝つ機会があるよう、馬の能力に応じて重さを増やしたり減らしたりする |
| 別定 | 基礎の重さを決めて、これまでの収得賞金の額や勝った回数、特定のレースの勝ちなどで重さを足す |
| 定量 | 別定のうち、収得賞金に関係なく、年齢や性別だけで重さを決める。有馬記念もこの方法 |
| 馬齢 | 年齢で重さを決める。2歳と3歳の、同じ年齢の馬だけのレースで使う |
仕組みはハンデ戦の仕組みと、別定戦との違いを説明した記事でご紹介しています。
GⅠとJpnⅠの違いは何ですか?
国際的に認められた格付け(国際格付け)を持つかどうかの違いです。JRAの競馬用語辞典によると、2007年から、平地のレースでは、国際格付けを持つレースをGⅠ・GⅡ・GⅢ、持たないレースをJpnⅠ・JpnⅡ・JpnⅢと書いています。
JpnⅠの格は、交流重賞(ダートグレード競走)でよく目にします。交流重賞は、JRAに所属する馬と地方競馬に所属する馬が一緒に走れるダートの重賞です。東京大賞典は、2011年に地方競馬のレースとして初めて国際GⅠの格付けを取り、GⅠと書かれています。
JRA所属の馬と地方所属の馬が出る交流重賞の成績は、地方の競馬場で行われる交流重賞(ダートグレード競走)の所属別の成績の記事でご紹介しています。
レースの種類と格を知って、中央競馬のレースを見てみましょう!
この記事の要点をまとめます。
- 中央競馬の平地のレースは、新馬・未勝利、1勝クラス、2勝クラス、3勝クラス、オープンの順に上がる
- オープンの中は、格の低い順にオープン特別・リステッド・GⅢ・GⅡ・GⅠで、GⅠ・GⅡ・GⅢを重賞と言う
- 2021年6月から5年間の平地の16,627レースのうち、重賞は647レース(3.9%)だった
- 1番人気が勝った割合は全体で33.5%で、3勝クラス・オープン特別・リステッド・GⅢではどれも23.1〜29.4%の間だった
当サイトの予想指数ページでは、各馬の指数とあわせて、そのレースが荒れやすいかの目安(波乱度)も見られます。指数の欄をどの順で読むかは、予想指数をレースの中で読み比べる順番をまとめた記事(中央競馬)で説明しています。
今週のレースの指数は、中央競馬(JRA)の予想指数のページでご覧ください。
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Contents
競馬初心者に向けた基礎知識の解説から、中央競馬(JRA)の競馬場ごとの特徴、そして過去のレースを統計で集計したデータ分析を紹介。
さらに独自の競馬AIを自作するためのノウハウについても解説します。

