【2024年度最新版】中京競馬場コースの特徴と有利な枠番・脚質の傾向

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競馬場は場所・コースによって様々な特徴があり、有利となる枠番や脚質なども変わってきます。

このページでは「中京競馬場」の各コースの特徴、そして好成績の枠番・脚質の傾向を解説します。
コースの特性を理解し、各レースの予想に役立てましょう。

中京競馬場のコースの特徴と傾向

まずは中京競馬場の全体的な特徴について、次の3点から解説します。

  1. 2012年の大規模改修後による変化
  2. コースの起伏とコーナーの形状
  3. 馬場状態の特徴
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中京競馬場の特徴と傾向

2012年の大規模改修後による変化

中京競馬場は2012年に大規模な改修を行っています。敷地の拡張とともにコース全体の設計が見直され、直線が100メートル延伸されるとともに最後の直線には高低差2メートルの急坂が新設されました。

芝コースの直線距離

ダートコースの直線距離

改修の結果、芝コース・ダートコースともに最終直線の距離は400m以上となりました。

芝コースにおいては京都競馬場や中山競馬場、阪神競馬場の内回りコースよりも最終直線が長くなっています。ダートコースにおいても、東京競馬場に次いで2番目に長くなっており、ローカル競馬場としては大規模な競馬場であると言えます。

また、ローカル競馬場ながら中京競馬場では高松宮記念チャンピオンズカップという2つのGⅠレースが行われています。これにより、中京競馬場は一流の競走馬と騎手が集まる舞台として、競馬ファンからも高い評価を得ています。

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中京競馬場の特徴と傾向

コースの起伏とコーナーの形状

中京競馬場は中央全競馬場でも屈指の高低差があるのが特徴です。

芝コースの1周距離は1,700m、ダートコースの1周距離は1,530mで、コース全体にわたって高低差3.5m程度の起伏があります。向こう正面後半から最終直線の入り口にかけて下っていき、最終直線では急勾配の上り坂(高低差約2m)があります。

また3コーナー・4コーナーはスパイラルカーブとなっています。

スパイラルカーブとは
  • コーナーへの入口は緩やかなカーブとなっており、最終直線への出口に向かうにつれて急カーブになっているカーブ形状
  • スピードを維持してカーブに入ることが可能であり、コーナーで加速しながら出口の急カーブを迎えることで馬群がばらけやすい

このコース形状と起伏が競馬の展開に大きな影響を与え、特に直線での駆け上がりがレースの勝敗を分ける要素となります。したがってスタミナが求められ、差し追い込み馬が活躍しやすいレイアウトとなっています

「下り坂かつスパイラルカーブ」という点では新潟外回りコースと同様ですが、中京競馬場の最終直線は急坂があるためスタミナが求められる一方で、新潟競馬場の最終直線は平坦となっておりスピードが求められる点が異なります。

新潟競馬場の特徴はこちら>>

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中京競馬場の特徴と傾向

レースペースの傾向と好成績の枠番

向こう正面から4コーナーまでが下り坂となっており、スタンド前の直線に急坂があるというレイアウトであるため、スタート位置によってレースのペース傾向が異なります。

向こう正面からスタートする芝1200m芝1400mダート1200mダート1400mのレースでは前半からペースが上りハイペースになりやすい傾向があります。

一方でスタンド前の直線からスタートする芝2000m芝2200mダート1800mダート1900mのレースではスタート後に上り坂がありペースが落ち着きやすくなります

また中京競馬場はコーナーの半径が小さく回りがキツイため、枠番の傾向を見てみると、芝のレースは基本的には内枠有利の傾向が強くなっています。ダートレースにおいても、一般的には「ダートは外枠有利」と言われる中で、中京競馬場においてはそのような傾向はあまり見られません。

中京競馬場の芝コース特徴

中京競馬場 芝1200m の特徴

コースの傾向

※2020年以降に本コースで実施された全レースデータを基に判定

好成績な枠番
 

好成績な脚質
 

初角までの距離

最終直線の距離

ペース傾向

このコースの傾向
  • 向こう正面からスタートする、ワンターンのコース。
  • スタート後は120mほどの緩やかな上り坂があり、その後は最終直線入口まで下り坂が続く。
  • 最初のコーナーまでの距離は短いため、内枠有利の傾向が強いとともに、ミドルペースからややハイペースとなりやすい。
  • 3コーナー・4コーナーの回りもキツイため、ペースが極端に早くならないことと相まって逃げ馬有利の傾向が強い

中京競馬場 芝1400m の特徴

コースの傾向

※2020年以降に本コースで実施された全レースデータを基に判定

好成績な枠番
 

好成績な脚質
 

初角までの距離

最終直線の距離

ペース傾向

このコースの傾向
  • 向こう正面の2コーナー出口付近からスタートする、ワンターンのコース。
  • 最初のコーナーまでの距離は500mほどあり、外枠の馬でもポジション争いに参加しやすく、1200mコースよりもペースは上がりやすい
  • そのため、1200mコースと比べると内有利の傾向が薄れはするものの、それでも外枠よりは内枠の方が好成績となっている。
  • 脚質としては逃げ先行有利ではあるものの、ペースが上がりやすくまた最終直線に急な上り坂があるため差し馬も好走しやすいコースとなっている

中京競馬場 芝1600m の特徴

コースの傾向

※2020年以降に本コースで実施された全レースデータを基に判定

好成績な枠番
 

好成績な脚質
 

初角までの距離

最終直線の距離

ペース傾向

このコースの傾向
  • 1コーナーから2コーナーの間にある斜め引き込み線からスタートし、向こう正面に合流するコース。
  • 引き込み線からのスタートであるため最初のコーナーまでの距離は非常に短く、外枠からは先行しにくいコースとなっている。
  • 最初のコーナーまでの距離が短く、かつ前半はなだらかな上り坂であり向こう正面後半から最終直線入口にかけて下り坂となるため、ペースは前半は落ち着き後半に早くなりやすい
  • そのため逃げ馬・先行馬が好成績ではあるものの、最終直線に急坂があるため他の競馬場と比べると差し馬の好走割合も高い

中京競馬場 芝2000m の特徴

コースの傾向

※2020年以降に本コースで実施された全レースデータを基に判定

好成績な枠番
 

好成績な脚質
 

初角までの距離

最終直線の距離

ペース傾向

このコースの傾向
  • 正面スタンド前の急坂途中からからスタートし、コースを1周する。
  • 急坂からのスタートとなるため、前半のペースは上がらずスローペースとなりやすい。そのため逃げ馬有利の傾向が強くなっている
  • また最初のコーナーまでの距離も300m程度とあまり長くなく、またスタート地点が急坂であるために外枠からダッシュを決めてハナを主張して行くことは難しく、内枠有利となっている

中京競馬場 芝2200m の特徴

コースの傾向

※2020年以降に本コースで実施された全レースデータを基に判定

好成績な枠番
 

好成績な脚質
 

初角までの距離

最終直線の距離

ペース傾向

このコースの傾向
  • 正面スタンド前4コーナー出口からスタートし、コースを1周回る。
  • スタート後150mほど進むと急坂がある。そのため2000mコースと同様に前半のペースは落ち着き、スローペースとなりやすい
  • 最初のコーナーまでは500mほどあるため、2000mコースと比べると中枠からでもポジションを確保しやすく好成績となっている。
  • タート後と最終直線の2回急坂を上るレイアウトとなっているためタフな展開となりやすく、スローペースになりがちとは言え差し馬・追い込み馬が活躍する機会も多い

中京競馬場 芝3000m の特徴

コースの傾向

※2020年以降に本コースで実施された全レースデータを基に判定

好成績な枠番
 

好成績な脚質
 

初角までの距離

最終直線の距離

ペース傾向

このコースの傾向
  • 向こう正面の2コーナー出口から少し進んだ先からスタートし、コースを1周半回る。
  • 初角まで400mほどあり、また比較的長い直線を複数回走るため外枠からでも道中ポジションを確保することが可能となっている。
  • 中京競馬場の芝コースで唯一外枠の好走率が高くなっているが、そもそも開催数が少ないコースでありデータ量が十分に多くないため、過信は禁物。
  • 高低差の大きい長距離コースであり、スタミナを求められる。そのため基本的にはスローペースとなりやすい

中京競馬場のダートコース特徴

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中京競馬場 ダート1200m の特徴

コースの傾向

※2020年以降に本コースで実施された全レースデータを基に判定

好成績な枠番
 

好成績な脚質
 

初角までの距離

最終直線の距離

ペース傾向

スタート足場

□ 芝コース  ☑ ダートコース

このコースの傾向
  • 向こう正面の2コーナー出口付近からスタートする、ワンターンのコース。
  • スタート後220mほど進んだあたりから最終直線入口まで下り坂が続くため、短距離レースであることと相まってペースはハイペースとなりやすい
  • ダートの足場からスタートし、最初のコーナーまでは約400m。コーナーの回りがキツイこともあり、ダートコースにも関わらず内枠有利・逃げ先行馬有利となっている。

中京競馬場 ダート1400m の特徴

コースの傾向

※2020年以降に本コースで実施された全レースデータを基に判定

好成績な枠番
 

好成績な脚質
 

初角までの距離

最終直線の距離

ペース傾向

スタート足場

☑ 芝コース  □ ダートコース

このコースの傾向
  • 2コーナー奥のポケットからスタートする、ワンターンのコース。
  • 中京競馬場はダートコースであっても内枠有利の傾向が強いが、本コースはスタート後200mほど芝コースを走るコースとなっており、また最初のコーナーまでの距離も長いため、若干中枠~外枠有利となっている。
  • 向こう正面中ほどまで400mほど緩やかに上り、そこから最終直線入口まで下り、再度の直線で急坂を上るレイアウトとなっているため、ペースはハイペースとなりやすい。
  • コーナーの回りがキツイレイアウトであるため、逃げ先行馬が有利となっている。

中京競馬場 ダート1800m の特徴

コースの傾向

※2020年以降に本コースで実施された全レースデータを基に判定

好成績な枠番
 

好成績な脚質
 

初角までの距離

最終直線の距離

ペース傾向

スタート足場

□ 芝コース  ☑ ダートコース

このコースの傾向
  • 正面スタンド前の直線中ほど、急坂の途中からスタートし、コースを1周回る。
  • ダート足場の急坂からのスタートであり、初角までの距離も短いため、外枠からポジションを確保することが難しく、ダートコースながら内枠~中枠が有利となっている。
  • レース前半はスタート後の急坂を上った後も、向こう正面中ほどまでは緩やかな上り坂となるため、ペースは落ち着きミドルペースとなりやすい。
  • コーナーの回りがキツイレイアウトであるため、逃げ先行馬が有利となっている。

中京競馬場 ダート1900m の特徴

コースの傾向

※2020年以降に本コースで実施された全レースデータを基に判定

好成績な枠番
 

好成績な脚質
 

初角までの距離

最終直線の距離

ペース傾向

スタート足場

□ 芝コース  ☑ ダートコース

このコースの傾向
  • 正面スタンド前の4コーナー出口付近からスタートしコースを1周回る。
  • スタート直後に急坂を上ることになるため、1800mコースと同様にペースはミドルペースに落ち着きやすい。
  • 最初のコーナーまでは400m弱の距離があるため、1800mコースよりも外枠からポジションを確保しやすく、若干中枠~外枠が有利となっている。
  • 急坂をスタート直後と最終直線の2回走ることとなり、タフなレースとなりやすく、中京競馬場の他のコースと比べると差し馬の活躍も見られる

コースの特徴を把握して馬券戦略を組み立てる

中京競馬場の各コースの特徴、有利な馬番・脚質について解説しました。

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あぼかど
あぼかど
回収率100%越えの独自の競馬指数を作成し、馬券の自動購入をしています。

大学で学んだ統計学の知識を基に過去のレースデータを分析し、独自指数の作成と、その指数を用いた購入対象の判定ロジックを5か月間かけて構築しました。
現在はPCが自動で情報を取得し、馬券購入まで行ってくれる仕組みを作り、完全自動化を実現することで、趣味と家庭を両立させています。
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