中京競馬場コースの特徴と有利な枠番・脚質の傾向

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競馬場は場所・コースによって様々な特徴があり、有利となる枠番や脚質なども変わってきます。

このページでは「中京競馬場」の各コースの特徴、そして好成績の枠番・脚質の傾向を解説します。
コースの特性を理解し、各レースの予想に役立てましょう。

  • このページは中央競馬(JRA)の中京競馬場の解説です。成績の数値は、JRAのレースを当サイトが独自に集計したものです(地方競馬の名古屋競馬場と比べる箇所を除く)
  • 距離別の「コースの傾向」の印は、2020年以降のレースを基にした判定です

中京競馬場のコースの特徴と傾向

まずは中京競馬場の全体的な特徴について、次の3点から解説します。

  1. 2012年の大規模改修後による変化
  2. コースの起伏とコーナーの形状
  3. レースペースの傾向と好成績の枠番
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中京競馬場の特徴と傾向

2012年の大規模改修後による変化

中京競馬場は2012年に大規模な改修を行っています。敷地の拡張とともにコース全体の設計が見直され、直線が100メートル延伸されるとともに最後の直線には高低差2メートルの急坂が新設されました。

芝コースの直線距離

ダートコースの直線距離

改修の結果、芝コース・ダートコースともに最終直線の距離は400m以上となりました。

芝コースにおいては京都競馬場や中山競馬場、阪神競馬場の内回りコースよりも最終直線が長くなっています。ダートコースにおいても、東京競馬場に次いで2番目に長くなっており、ローカル競馬場としては大規模な競馬場であると言えます。

また、ローカル競馬場ながら中京競馬場では高松宮記念とチャンピオンズカップという2つのGⅠレースが行われています。これにより、中京競馬場は一流の競走馬と騎手が集まる舞台として、競馬ファンからも高い評価を得ています。

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中京競馬場の特徴と傾向

コースの起伏とコーナーの形状

中京競馬場は中央全競馬場でも屈指の高低差があるのが特徴です。

芝コースの1周距離は1,700m、ダートコースの1周距離は1,530mで、コース全体にわたって高低差3.5m程度の起伏があります。向こう正面後半から最終直線の入り口にかけて下っていき、最終直線では急勾配の上り坂(高低差約2m)があります。

また3コーナー・4コーナーはスパイラルカーブとなっています。

スパイラルカーブとは
  • コーナーへの入口は緩やかなカーブとなっており、最終直線への出口に向かうにつれて急カーブになっているカーブ形状
  • スピードを維持してカーブに入ることが可能であり、コーナーで加速しながら出口の急カーブを迎えることで馬群がばらけやすい

このコース形状と起伏が競馬の展開に大きな影響を与え、特に直線での駆け上がりがレースの勝敗を分ける要素となります。したがってスタミナが求められ、差し追い込み馬が活躍しやすいレイアウトとなっています。

「下り坂かつスパイラルカーブ」という点では新潟外回りコースと同様ですが、中京競馬場の最終直線は急坂があるためスタミナが求められる一方で、新潟競馬場の最終直線は平坦となっておりスピードが求められる点が異なります。

新潟競馬場コースの特徴と有利な枠番・脚質の傾向を見る>>

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中京競馬場の特徴と傾向

レースペースの傾向と好成績の枠番

向こう正面から4コーナーまでが下り坂となっており、スタンド前の直線に急坂があるというレイアウトであるため、スタート位置によってレースのペース傾向が異なります。

向こう正面からスタートする芝1200m、芝1400m、ダート1200m、ダート1400mのレースでは前半からペースが上りハイペースになりやすい傾向があります。

一方でスタンド前の直線からスタートする芝2000m、芝2200m、ダート1800m、ダート1900mのレースではスタート後に上り坂がありペースが落ち着きやすくなります。

また中京競馬場はコーナーの半径が小さく回りがキツイため、枠番の傾向を見てみると、芝のレースは基本的には内枠有利の傾向が強くなっています。ダートレースにおいても、一般的には「ダートは外枠有利」と言われる中で、中京競馬場においてはそのような傾向はあまり見られません。

中京競馬場の芝コース特徴

中京競馬場 芝1200m の特徴

コースの傾向

※2020年以降に本コースで実施された全レースデータを基に判定

好成績な枠番
 

好成績な脚質
 

初角までの距離

最終直線の距離

ペース傾向

このコースの傾向
  • 向こう正面からスタートする、ワンターンのコース。
  • スタート後は120mほどの緩やかな上り坂があり、その後は最終直線入口まで下り坂が続く。
  • 最初のコーナーまでの距離は短いため、内枠有利の傾向が強いとともに、ミドルペースからややハイペースとなりやすい。
  • 3コーナー・4コーナーの回りもキツイため、ペースが極端に早くならないことと相まって逃げ馬有利の傾向が強い。

中京競馬場 芝1400m の特徴

コースの傾向

※2020年以降に本コースで実施された全レースデータを基に判定

好成績な枠番
 

好成績な脚質
 

初角までの距離

最終直線の距離

ペース傾向

このコースの傾向
  • 向こう正面の2コーナー出口付近からスタートする、ワンターンのコース。
  • 最初のコーナーまでの距離は500mほどあり、外枠の馬でもポジション争いに参加しやすく、1200mコースよりもペースは上がりやすい。
  • そのため、1200mコースと比べると内有利の傾向が薄れはするものの、それでも外枠よりは内枠の方が好成績となっている。
  • 脚質としては逃げ先行有利ではあるものの、ペースが上がりやすくまた最終直線に急な上り坂があるため差し馬も好走しやすいコースとなっている

中京競馬場 芝1600m の特徴

コースの傾向

※2020年以降に本コースで実施された全レースデータを基に判定

好成績な枠番
 

好成績な脚質
 

初角までの距離

最終直線の距離

ペース傾向

このコースの傾向
  • 1コーナーから2コーナーの間にある斜め引き込み線からスタートし、向こう正面に合流するコース。
  • 引き込み線からのスタートであるため最初のコーナーまでの距離は非常に短く、外枠からは先行しにくいコースとなっている。
  • 最初のコーナーまでの距離が短く、かつ前半はなだらかな上り坂であり向こう正面後半から最終直線入口にかけて下り坂となるため、ペースは前半は落ち着き後半に早くなりやすい。
  • そのため逃げ馬・先行馬が好成績ではあるものの、最終直線に急坂があるため他の競馬場と比べると差し馬の好走割合も高い。

中京競馬場 芝2000m の特徴

コースの傾向

※2020年以降に本コースで実施された全レースデータを基に判定

好成績な枠番
 

好成績な脚質
 

初角までの距離

最終直線の距離

ペース傾向

このコースの傾向
  • 正面スタンド前の急坂途中からからスタートし、コースを1周する。
  • 急坂からのスタートとなるため、前半のペースは上がらずスローペースとなりやすい。そのため逃げ馬有利の傾向が強くなっている。
  • また最初のコーナーまでの距離も300m程度とあまり長くなく、またスタート地点が急坂であるために外枠からダッシュを決めてハナを主張して行くことは難しく、内枠有利となっている。

中京競馬場 芝2200m の特徴

コースの傾向

※2020年以降に本コースで実施された全レースデータを基に判定

好成績な枠番
 

好成績な脚質
 

初角までの距離

最終直線の距離

ペース傾向

このコースの傾向
  • 正面スタンド前4コーナー出口からスタートし、コースを1周回る。
  • スタート後150mほど進むと急坂がある。そのため2000mコースと同様に前半のペースは落ち着き、スローペースとなりやすい。
  • 最初のコーナーまでは500mほどあるため、2000mコースと比べると中枠からでもポジションを確保しやすく好成績となっている。
  • スタート後と最終直線の2回急坂を上るレイアウトとなっているためタフな展開となりやすく、スローペースになりがちとは言え差し馬・追い込み馬が活躍する機会も多い。

中京競馬場 芝3000m の特徴

コースの傾向

※2020年以降に本コースで実施された全レースデータを基に判定

好成績な枠番
 

好成績な脚質
 

初角までの距離

最終直線の距離

ペース傾向

このコースの傾向
  • 向こう正面の2コーナー出口から少し進んだ先からスタートし、コースを1周半回る。
  • 初角まで400mほどあり、また比較的長い直線を複数回走るため外枠からでも道中ポジションを確保することが可能となっている。
  • 中京競馬場の芝コースで唯一外枠の好走率が高くなっているが、そもそも開催数が少ないコースでありデータ量が十分に多くないため、過信は禁物。
  • 高低差の大きい長距離コースであり、スタミナを求められる。そのため基本的にはスローペースとなりやすい。

中京競馬場のダートコース特徴

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中京競馬場 ダート1200m の特徴

コースの傾向

※2020年以降に本コースで実施された全レースデータを基に判定

好成績な枠番
 

好成績な脚質
 

初角までの距離

最終直線の距離

ペース傾向

スタート足場

□ 芝コース  ☑ ダートコース

このコースの傾向
  • 向こう正面の2コーナー出口付近からスタートする、ワンターンのコース。
  • スタート後220mほど進んだあたりから最終直線入口まで下り坂が続くため、短距離レースであることと相まってペースはハイペースとなりやすい。
  • ダートの足場からスタートし、最初のコーナーまでは約400m。コーナーの回りがキツイこともあり、ダートコースにも関わらず内枠有利・逃げ先行馬有利となっている。

中京競馬場 ダート1400m の特徴

コースの傾向

※2020年以降に本コースで実施された全レースデータを基に判定

好成績な枠番
 

好成績な脚質
 

初角までの距離

最終直線の距離

ペース傾向

スタート足場

☑ 芝コース  □ ダートコース

このコースの傾向
  • 2コーナー奥のポケットからスタートする、ワンターンのコース。
  • 中京競馬場のダートは1200mなどで内枠が好成績だが、本コースはスタート後200mほど芝コースを走るコースとなっており、また最初のコーナーまでの距離も長いため、若干中枠~外枠有利となっている。
  • 向こう正面中ほどまで400mほど緩やかに上り、そこから最終直線入口まで下り、再度の直線で急坂を上るレイアウトとなっているため、ペースはハイペースとなりやすい。
  • コーナーの回りがキツイレイアウトであるため、逃げ先行馬が有利となっている。

中京競馬場 ダート1800m の特徴

コースの傾向

※2020年以降に本コースで実施された全レースデータを基に判定

好成績な枠番
 

好成績な脚質
 

初角までの距離

最終直線の距離

ペース傾向

スタート足場

□ 芝コース  ☑ ダートコース

このコースの傾向
  • 正面スタンド前の直線中ほど、急坂の途中からスタートし、コースを1周回る。
  • ダート足場の急坂からのスタートであり、初角までの距離も短いため、外枠からポジションを確保することが難しく、ダートコースながら内枠~中枠が有利となっている。
  • レース前半はスタート後の急坂を上った後も、向こう正面中ほどまでは緩やかな上り坂となるため、ペースは落ち着きミドルペースとなりやすい。
  • コーナーの回りがキツイレイアウトであるため、逃げ先行馬が有利となっている。

中京競馬場 ダート1900m の特徴

コースの傾向

※2020年以降に本コースで実施された全レースデータを基に判定

好成績な枠番
 

好成績な脚質
 

初角までの距離

最終直線の距離

ペース傾向

スタート足場

□ 芝コース  ☑ ダートコース

このコースの傾向
  • 正面スタンド前の4コーナー出口付近からスタートしコースを1周回る。
  • スタート直後に急坂を上ることになるため、1800mコースと同様にペースはミドルペースに落ち着きやすい。
  • 最初のコーナーまでは400m弱の距離があるため、1800mコースよりも外枠からポジションを確保しやすく、若干中枠~外枠が有利となっている。
  • 急坂をスタート直後と最終直線の2回走ることとなり、タフなレースとなりやすく、中京競馬場の他のコースと比べると差し馬の活躍も見られる。

中京ダートの傾向を数字で見る(2021年6月〜2026年6月・1,040レース)

ここまでの距離別の解説に加えて、中京競馬場のダート戦を2021年6月〜2026年6月の5年間・1,040レースで集計し、1番人気の勝率と、枠の内外の勝率を数字で確認します。比べる基準は、同じ期間の中央10場のダート全体(8,331レース)です。

項目中京ダート中央ダート全体(10場)
レース数1,0408,331
1番人気の勝率33.2%34.1%
1番人気の勝率の95%信頼区間30.4〜36.1%33.1〜35.1%
1番人気の3着内率64.7%65.2%
内枠の勝率7.3%6.5%
外枠の勝率6.8%7.7%
内÷外(勝率の比)1.070.84
内÷外の95%の幅0.92〜1.250.80〜0.89

1番人気の勝率は33.2%(中央ダート全体34.1%とほぼ同じ)

中京ダートの1番人気は、勝率33.2%・3着内率64.7%でした。中央10場のダート全体(勝率34.1%)との差は小さく、95%信頼区間(30.4〜36.1%)も全体の値を含みます。1番人気の勝率で見る限り、中央ダートの平均とほぼ同じ水準です。

枠の内外:内枠の勝率7.3%・外枠6.8%(内÷外1.07)

5頭立て以上のレースで馬番を内・中・外に3等分すると、中京ダートは内枠の勝率7.3%に対して外枠6.8%で、内枠の勝率を外枠の勝率で割った比(内÷外)は1.07でした。中央10場のダート全体(0.84)は外枠の勝率のほうが高いのに対し、中京ダートではその外枠寄りが見られません。中京の内÷外の95%の幅(0.92〜1.25)は、全体の値0.84を含んでいません。

ただし、この幅は1をまたいでいます。内枠と外枠の勝率の差は誤差の範囲で、「内枠が有利」とまでは言えません。中央10場の中では内÷外が最も大きい値ですが、福島(1.00)もほぼ同じ水準です。

下のグラフは、枠の位置別(内枠・中枠・外枠)の勝率です。黒い線は95%信頼区間を表します。

中京ダートの枠の位置別の勝率のグラフ。内枠・中枠・外枠の順に、中京ダートは7.3%・7.6%・6.8%、中央ダート全体は6.5%・7.1%・7.7%

この数字はダートの全距離をまとめたものです。本文の距離別の解説では、1200mは内枠有利、1400mは中枠〜外枠がやや有利、1800mは内枠〜中枠が有利、1900mは中枠〜外枠がやや有利と紹介しており、距離によって向きが違う点には注意が必要です。出走頭数によっても向きが変わることがあります。

地方の名古屋競馬場との違い(同じ愛知県・同じスパイラルカーブ)

中京競馬場と同じ愛知県には、地方競馬の名古屋競馬場(弥富市)があります。どちらも3〜4コーナーがスパイラルカーブです。

それでもダートの枠の傾向は違い、内÷外は中京ダートが1.07、名古屋が0.70でした。名古屋は外枠の勝率のほうがはっきり高く、中京ダートでは中央ダート全体ほどの外枠寄りは見られません。名古屋は1周約1,180m・直線約240m・最大12頭立て、中京のダートは1周1,530m・直線410.7m・最大16頭立てで、コースの大きさも頭数も違います。カーブの形だけで枠の傾向が決まるわけではない、と読めます。

1番人気の勝率は中京ダート33.2%に対して名古屋42.5%、平均出走頭数は中京ダート13.9頭・名古屋11.0頭です。なお、名古屋の値は2022年4月の移転後(5,755レース)の集計で、中京とは期間がそろっていません。地方競馬と中央競馬の1番人気の勝率の違いは、下の記事で解説しています。

数字の定義と注意

  • 集計期間
    • 2021年6月〜2026年6月 計5年間
  • 対象レース
    • 中京競馬場のダート戦 1,040レース(障害・芝は含まない。出走取消・競走除外は集計対象外)
  • 比べる基準
    • 同じ期間の中央10場のダート全体 8,331レース
    • 名古屋競馬場の値は、2022年4月の移転後の名古屋の全レース(5,755レース)の集計
  • 補足
    • 1番人気は単勝の人気順で判定
    • 枠の内外は5頭立て以上のレースで、馬番を頭数で3等分した「内・中・外」で判定(16頭立てなら1〜6番が内・7〜11番が中・12〜16番が外)
    • 「内÷外」は内枠の勝率を外枠の勝率で割った値。1より小さいほど外枠の勝率が高い
    • 95%信頼区間は、集計した件数(1番人気はレース数、枠は出走頭数)から見た勝率の誤差の目安
    • 内÷外の95%の幅は、集計したレースを無作為に選び直して2,000回計算し、その結果の95%が収まった範囲
    • 内枠と外枠の差があるかどうかは、グラフの線の重なりではなく、内÷外の95%の幅で判断
    • 中京ダートと中央ダート全体の数値は、中央競馬(JRA)のレースを当サイトが独自に集計(データの出典と集計の定義は「データと検証の方法」のページ)

※本文の距離別の「コースの傾向」の印は、2020年以降に各コースで行われた全レースを基にした判定です。この節の数字(2021年6月以降・ダートの全距離をまとめた集計)とは、期間と対象が違います。

コースの特徴を把握して馬券戦略を組み立てる

中京競馬場の各コースの特徴、有利な馬番・脚質について解説しました。

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