予想指数の見方|能力指数・期待値指数・波乱度をレースの中で読み比べる(中央競馬)

競馬AIナビの予想指数ページには、能力指数・適正複勝オッズ・狙い目複勝オッズ・期待値指数・波乱度・追切評価・総合評価と、いくつもの数字が並んでいます。初めてご覧になる方からは「どの数字から見ればよいのか」「能力指数が40なら買ってよいのか」といったご質問をいただくことが多いため、このページでは欄ごとの意味と、1頭ずつではなくレースの中で読み比べる順番をまとめました。
先に答えを言うと、能力指数は「3着以内に入る確率」(7頭立て以下は2着以内)として読める値、期待値指数は「同じレースの中で、当サイトの見込みに比べて人気が低めか高めか」の目安、波乱度は「そのレースが荒れやすい型か」の目安です。まず波乱度でレースの型をつかみ、能力指数で3着以内に来やすい馬を、期待値指数で人気とのずれを別々に見てから重ねる、という順番で読んでいきます。
- 対象:中央競馬(JRA)の全レース(新馬戦・障害戦を含む)
- 公開:開催日の前日(前日の昼までに分かる情報で計算)
- データ:JRA(日本中央競馬会)のレースを、当サイトが独自に集計
- この記事は中央競馬の予想指数についての説明です。地方競馬の予想指数は地方競馬の全レース予想指数のページで公開しています。
予想指数ページで分かること
中央競馬(JRA)の予想指数ページから競馬場を選ぶと、レースごとに次の順で欄が並びます。
- 波乱度(単勝3段階・3連複5段階)
- 複勝能力のタブ(能力指数・適正複勝オッズ・狙い目複勝オッズ)
- 期待値のタブ(期待値指数)
- 追切のタブ(追い切り評価)
- 各指数サマリと総合評価(番・馬名・複率・総合・能力・期待値・追切と、それぞれのS〜Dの分類)
- 指数マトリクス(複勝能力指数×期待値指数の5×5の表)
- コース特徴解説

指数ページの下にあるQ&Aは欄ごとの定義を短くまとめたもので、この記事はその定義を前提に「欄をまたいでどう読むか」を説明します。なお、画面には旧指数(v1.0)への切替があり、切り替えると波乱度が旧い7段階で表示されます。ふだんご覧いただくのは今の3段階・5段階のほうです。
まず波乱度でレースの型をつかむ

波乱度は馬ではなくレースに付く欄で、単勝と3連複の2つの物差しがあります。
単勝の波乱度は、過去のレースで勝ち馬が何番人気だったかを当てるように学習させたモデルが、そのレースにいちばん近いと見た型を出します。
- 人気馬濃厚:1番人気が勝つ型に近い
- 上位決着:2〜3番人気が勝つ型に近い
- 穴馬注意:4番人気以下が勝つ型に近い
3連複の波乱度は、3連複の配当(100円あたり)の高さを当てるように学習させたもので、1,600円・3,400円・7,300円・19,100円を境にした5段階です。
- 順当決着:1,599円以下の型に近い
- 堅め決着:1,600〜3,399円の型に近い
- 標準:3,400〜7,299円の型に近い
- 波乱:7,300〜19,099円の型に近い
- 大波乱:19,100円以上の型に近い
画面に出るのは段階だけで、段階ごとの確率は表示していません。また、波乱度は前日に1回だけ計算し、当日に更新することはありません。
読み方のコツは、単勝と3連複を組み合わせて見ることです。例えば単勝が「人気馬濃厚」で3連複が「波乱」なら、「勝ち馬は1番人気の型に近いが、3連複の配当は高めに付く型に近い」と読めます。逆に単勝が「穴馬注意」で3連複が「順当決着」なら、「勝ち馬は4番人気以下の型に近いが、3連複の配当は低めに収まる型に近い」となります。波乱度は買う券種と点数を考える前の、レースの型の確認として使ってみましょう。

能力指数は「3着以内に入る確率」として読む

- 読み方:40なら3着以内に入る確率が40%
- 合計:同じレースの全馬で300
- 7頭立て以下:2着以内の確率・合計200
- 比べ方:平均の何倍か(16頭立てなら平均約19)
- 適正と狙い目:当日のオッズと比べる物差し
相対値か、絶対値か
能力指数についていちばん多いご質問が「相対値か、絶対値か」です。答えは、「確率として読めるように、レースの中でそろえた値」です。そしてもう1つの問い「能力指数40なら買ってよいのか」への答えは、「40は3着以内に入る確率が40%という意味で、買ってよいかどうかは指数だけでは決まらない」となります。
能力指数は、同じレースの全馬を足すと300(7頭立て以下は200)になるようにそろえてあります。3着以内に入れるのは3頭ですから、全馬の「3着以内に入る確率」を足せば300%になる、という考え方です。7頭立て以下のレースは複勝の払い戻しが2着までになるため、能力指数は「2着以内に入る確率」として読み、合計は200になります。1頭あたりの下限は1、上限は90となっています。
ただし、機械学習が出した確率をそのまま表示しているわけではありません。単勝の予測や期待値指数を使った補正を加えたうえで、もう一度合計を300にそろえ直した値となっています。そのため「40なら40%で3着以内に入る」と読んでいただいて差し支えありませんが、能力指数と期待値指数がまったく別の材料から作られた独立した物差し、というわけではない点はご承知おきください。
レースの中で比べる
合計が300で固定されているため、1頭の指数が高いレースでは残りの馬の指数が低くなります。16頭立てなら1頭あたりの平均は約19ですから、「40」は平均の2倍以上、「10」は平均の半分という読み方になります。
見るところは3つです。
- 1位と2位の差:差が大きいほど、上位に力が集まっている型です。後の章の例のレースでは1位が62.7、2位が35.3で、差が27以上ありました。
- 40以上の頭数:40以上が3頭いれば、上位3頭の合計だけで120を超え、残りの13頭で180を分け合う形になります。
- 下位の広がり:10を下回る馬が多いレースは、上位に力が集まっている型と読めます。
適正複勝オッズと狙い目複勝オッズ
能力指数の欄には、適正複勝オッズと狙い目複勝オッズが並んでいます。どちらも能力指数から計算した値です。
- 適正複勝オッズ=80÷能力指数(1.1倍を下回るときは1.1倍と表示)
- 狙い目複勝オッズ=100÷能力指数(1.2倍を下回るときは1.2倍と表示)
80という数字は、JRAの複勝の払戻率80%にあたります。つまり適正複勝オッズは「指数どおりの確率で、払戻率どおりに売れたときに付くオッズ」、狙い目複勝オッズは「予想した確率が正しい場合に、計算上の期待値がちょうど100%になるオッズ」です。
例えば能力指数40の馬なら、適正複勝オッズは2.0倍、狙い目複勝オッズは2.5倍となります。能力指数25の馬なら、適正3.2倍・狙い目4.0倍です。実際の複勝オッズが狙い目を上回っていれば、予想した確率が正しければ期待値が100%を上回る計算になりますが、これは計算上の分かれ目であって、そのオッズ以上なら買ってよいという基準ではありません。予想した確率そのものが外れることは当然ありますし、長く買い続けたときの回収率は、払戻率がある以上、全体では100%を下回ります。2つのオッズは「当日のオッズが、指数の見込みに対してどれだけ高いか低いか」を見るための物差しとしてお使いください。

能力指数の帯ごとに実際の複勝率がどうだったかの集計は、「能力指数」の計算のしかたと、帯ごとの複勝率の集計をまとめた記事でご覧ください。
期待値指数は「人気とのずれ」として読む

- 基準:0は同じレースの平均(回収率100%ではない)
- プラス:当サイトの見込みより人気が低めの馬
- マイナス:当サイトの見込みより人気が高めの馬
- 比べる範囲:同じレースの中だけ
- 見比べる馬:能力指数と期待値指数の高さが逆
期待値指数は0が基準で、同じレースの全馬の平均が0になるようにそろえた値です。整数に丸めているため、合計は0からわずかにずれます。
プラスの馬は「同じレースの中で、当サイトの見込みに比べて人気が低めの(過小評価されやすい)馬」、マイナスの馬は「見込みに比べて人気が高めの(過剰人気化しやすい)馬」の目安となります。ここでの「見込み」は当サイトの予測から見た評価、「人気」は前日の時点で見込まれる人気です(当日の実際のオッズは使っていません)。0はそのレースの平均という意味であって、「回収率100%」という意味ではありません。期待値指数の作り方と区分ごとの集計は、期待値指数の作り方と区分ごとの回収率をまとめた記事でご覧ください。
もう1つ大事な点は、期待値指数は同じレースの中で比べる値だということです。別のレースの「+20」と「+30」を並べて、後者のほうが買い得と読むことはできません。
読み方としては、能力指数と期待値指数の高さが逆になる馬を見比べてみましょう。能力指数が高いのに期待値指数が低い馬は、見込み以上に人気が集まっている型です。能力指数は中位でも期待値指数が高い馬は、見込みに比べて人気が低めの型で、期待値指数が高く出るのはこちらの型の馬です。
追切評価と総合評価・マトリクスの読み方

- 追切評価:追い切り偏差値など4項目(前日に確定)
- 総合評価:能力・期待値・追切をまとめた100点満点の目安
- S〜D:固定の区切り(成績を表すものではない)
- マトリクス:右上ほど能力指数と期待値指数が高い馬
追切評価は、最終追い切りの坂路・ウッドの4F・1Fのタイムを偏差値にした値(追い切り偏差値)をもとにした欄で、追い切り偏差値・調教コース・自己ベスト順位・コース割合の4項目を出しています。追い切りは前日までに分かる情報なので、前日の公開時点で確定しています。
総合評価は、能力指数・期待値指数・追い切り評価をまとめた100点満点の目安です。分類は67以上がS、52以上がA、38以上がB、27以上がC、それより下がDとなります。サマリ表の能力・期待値・追切の欄に付くS〜Dも、それぞれ決まった区切りで付けています。
- 能力指数:70以上がS、40以上がA、20以上がB、10以上がC
- 期待値指数:60以上がS、30以上がA、0以上がB、−20以上がC
- 追い切り偏差値:63以上がS、60以上がA、54以上がB、48以上がC
区切りは当サイトが決めた固定の値で、区切りそのものが成績を表すわけではありません。「総合S」は3つの指数を重ねた点数が高い馬の印として、まず目を向ける先の目安にしてみてください。
指数マトリクスは、横軸を複勝能力指数(40・30・20・10で区切り)、縦軸を期待値指数(15・0・−10・−20で区切り)とした5×5の表に全馬を置いたものです。右上に行くほど「3着以内に来やすく、見込みに比べて人気が低めの」馬となります。両方の軸で上位3位以内に入る馬と、片方だけの馬は色分けしてあるので、能力指数と期待値指数を1つの画面で重ねて見るときに使ってみましょう。

1レースで読む順番(例)

ここまでの欄を、実際の1レースで上から順に読んでみます。例に使うのは、2026年9月27日(日)の阪神11R(芝1600m・16頭立て)です。読み方の手順を示すための例で、成績の例ではありません。レースの結果は載せず、例のレースは結果を見る前に「この記事を書く週に確かめた日の11R」と決めて選んでいます。
- 波乱度を見る:単勝は「穴馬注意」、3連複は「大波乱」でした。勝ち馬は4番人気以下の型に近く、3連複の配当も高めの型に近い、と前日の時点で読めるレースです。
- 能力指数の上位と差を見る:1位の10番が62.7で、2位の15番が35.3、3位の1番が32.0と続きます。1位と2位の差が27以上あり、上位に1頭が抜けた型です。16頭の合計は300.1で、40以上は1頭だけでした。
- 期待値指数のずれを見る:10番は+65、15番は+23、1番は−2でした。能力指数1位の馬が期待値指数でも1位で、見込みに比べて人気が低めに出ている型です。一方で1番は能力指数3位でも期待値指数は−2で、見込みと人気がほぼつり合っている馬と読めます。16頭の期待値指数の合計は+1で、平均0の決まりどおりです。
- 適正・狙い目複勝オッズを控える:10番は適正1.3倍・狙い目1.6倍、15番は適正2.3倍・狙い目2.8倍です。当日の複勝オッズが指数の見込みに対してどれだけ高いか低いかを見る目安で、上回っていれば買ってよいという基準ではありません。
- 総合評価とマトリクスで重ねる:10番は総合評価80でS(能力A・期待値S・追切A)、15番は51でBでした(画面の総合評価は整数で表示されます)。マトリクスでも10番だけが右上の区画に入ります。
- 当日に確かめることを残す:前日の指数には、当日の馬体重・当日のオッズ・当日の馬場状態や天候といった当日の情報は入っていません(詳しくは次の章)。当日はこれらを自分で確かめるか、当日の情報を足して能力指数と期待値指数を更新する、当サイトの有料プラン(中央競馬)のProプランのリアルタイム指数をご覧ください。

このレースのように、波乱度が「穴馬注意・大波乱」でも、能力指数と期待値指数の両方で1頭が抜けていることはあります。波乱度はレースの型、能力指数は3着以内の確率、期待値指数は人気とのずれと、出している答えが違うためです(材料の一部は共通しています)。3つを1つの点数にまとめず、別々に見てから重ねるのが、この指数ページの読み方となります。
指数にすでに入っている情報(足し直さない)

- 前日の指数にある:出馬表・過去のレース・調教など
- 追い切りやコース適性:足し直さない材料
- 前日の指数にない:当日の馬体重・オッズ・馬場や天候
- 当日の情報:自分の目で確かめて足す材料
予想指数(無料)は、レース前日の昼までに分かる情報で計算し、前日に公開しています。入っているのは出馬表(枠番・馬番・騎手・斤量・条件)、過去のレース(着順やタイム、過去走の馬体重や馬場)、調教(追い切りのタイム・コース)、そして前日時点の予想オッズや予想印といった情報です。能力指数の材料には、調教・厩舎・騎手・斤量・レース間隔・コースの適性といった要素がすでに含まれています。
そのため、当サイトの解説記事を読んで追い切りやコース適性を確かめるときは、「指数にすでに入っている材料を、もう一度足し直していないか」を意識してみてください。例えば追い切りの見方の記事(中央競馬)は、指数がなぜその値になっているかを理解する助けになりますが、同じ材料で指数を上乗せすると二重に数えることになります。
一方で、前日の指数に入っていないのが、当日に分かる情報です。当日の馬体重・当日のオッズ・当日の馬場状態や天候、その日のレースで見えてくる内外の有利不利がこれにあたります。これらは当日に分かる情報なので、馬場の内外の有利不利の記事(中央競馬)やパドックの見方の記事(中央競馬)のように、当日に自分の目で確かめる材料として足す価値があります。当日の情報で能力指数・期待値指数・適正オッズ・順位を更新するのは有料プランのリアルタイム指数で、波乱度・総合評価・追い切り評価は当日も前日の値のままです。
券種ごとの違いがまだ分かりにくい方は、馬券の種類と買い方の記事を先にご覧いただくと、「複勝」「3連複」といった券種の言葉がつかみやすくなります。
予想指数ページに戻って、レースの中で読み比べてみましょう
この記事で説明した読む順番をまとめます。
- 波乱度で、そのレースの型(勝ち馬の人気・3連複の配当の高さ)をつかむ
- 能力指数で、3着以内に来やすい馬と、1位と2位の差を見る
- 期待値指数で、見込みに比べて人気が低めの馬を見つける
- 適正・狙い目複勝オッズを控え、当日のオッズが見込みに対して高いか低いかの目安にする(買ってよい基準ではありません)
- 総合評価とマトリクスで重ね、当日に確かめることを残す
指数の出典や集計の定義はデータと検証の方法のページにまとめています。今週のレースの指数は、中央競馬(JRA)の予想指数のページでご覧ください。
※予想指数は過去のデータに基づく予想であり、将来のレースの結果を保証するものではありません。
当サイトでは、このようなデータ分析を基に、全レース・全馬の能力や期待値を指数化し、毎週無料で公開しています。
よろしければ週末の競馬予想の参考にご覧ください!
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Contents
競馬初心者に向けた基礎知識の解説から、中央競馬(JRA)の競馬場ごとの特徴、そして過去のレースを統計で集計したデータ分析を紹介。
さらに独自の競馬AIを自作するためのノウハウについても解説します。

