【2024年 天皇賞(秋)】6つの予想重要ポイントを解説!注目馬の特徴と、出走馬同士の直接対決レースも徹底回顧!【無料】

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競馬は必ずしも能力が高い馬が勝つとは限りません。レース展開や馬場状態、トラックバイアスなど様々な要素が結果に影響を与えます。近走の着順だけでは正確に能力を図ることはできません。

そこで、このページでは天皇賞(秋)の予想精度を高めるために、次のポイントを中心に解説します!

  • 天皇賞(秋)が開催されるコースの特徴や馬場状態から、今回どのような馬が有利にレースを進められるか
  • 近走のレース内容は能力を十分に発揮できた結果なのか、もしくは不利を受けており逆転可能なのか

各馬の能力をしっかり把握し、馬券を的中させましょう!

2024年天皇賞(秋)の概要

  • 開催日時: 2024年10月27日(日)
  • 開催場所: 東京競馬場
  • コース : 芝2000m(B)
  • 開催条件:3歳以上・オープン・G1(定量)(国際)(指定)

天皇賞(秋)の位置づけ

天皇賞(秋)は、ジャパンカップや有馬記念と並ぶ秋古馬三冠競走の一つとして位置づけられています。このレースは、競走馬にとって名誉あるタイトルを獲得する機会であり、特に優勝馬はその後のキャリアや種牡馬価値においても大きな影響を与える一戦となります。

注目ポイント

2023年に牝馬三冠を達成したリバティアイランドや、2022年の日本ダービー・2023年の有馬記念を制したドウデュース、2023年ダービー馬のタスティエーラ、2024年大阪杯を制したべラジオオペラなど、多数のG1馬を含む豪華メンバーが出走予定です。

2024年天皇賞(秋) 出走予定馬一覧

馬名年齢斤量調教師
キングズパレス5歳58戸田博文
サトノエルドール8歳58国枝栄
シルトホルン4歳58新開幸一
ジャスティンパレス5歳58杉山晴紀
ステラヴェローチェ6歳58須貝尚介
ソールオリエンス4歳58手塚貴久
タスティエーラ4歳58堀宣行
ダノンベルーガ5歳58堀宣行
ドウデュース5歳58友道康夫
ニシノレヴナント4歳58上原博之
ノースブリッジ6歳58奥村武
ベラジオオペラ4歳58上村洋行
ホウオウビスケッツ4歳58奥村武
マテンロウスカイ5歳58松永幹夫
リバティアイランド4歳56中内田充
リフレーミング6歳58鮫島一歩
レーベンスティール4歳58田中博康

2024年天皇賞(秋)予想ポイント1:
開催コースの概要

東京競馬場の最大の魅力は、その広大で特徴的なコース設計にあります。

コースの形状と高低差

東京競馬場のコース形状

競馬場別のコース高低差

東京競馬場のコース全体の高低差は実はそこまで大きくはありません。しかし、向こう正面とスタンド前の最終直線の2か所に上り坂があり、アップダウンが多い競馬場となっています

  1. 向正面の坂:高低差約1.9メートル
  2. ゴール前の坂:高低差約2メートル

これらの坂が、レースの展開に大きな影響を与えます。

  • スタミナ勝負
    • 2つの坂を越えるため、スタミナが重要になります。特に長距離レースでは、最終直線の坂で前を行く馬の脚が止まってしまうような光景も頻繁に見られます。
  • ペース配分の重要性
    • 坂の存在により、レース全体を通じてのペース配分が重要になります。早めに仕掛けて失速するか、最後の坂で追い上げるか、騎手の判断が問われます。

コース形状と高低差

芝コースの基本レイアウトは以下の通りです。

  • 周回方向:左回り
  • 1周の距離:約2,083メートル
  • 直線の長さ:525.9メートル
  • 幅員:最大41メートル

特に注目すべきは直線の長さです。

競馬場別の最終直線の長さ(芝)

新潟競馬場の外回りコースに次いで、全競馬場で2番目に長い直線を誇ります。この長い直線が、東京競馬場の最大の特徴の一つです。また、幅員が広いことで、馬群が窮屈になりにくく、各馬の実力が反映されやすいコースとなっています。

  • 差し馬や追い込み馬にもチャンスが生まれる
    • 競馬は一般的に先行馬有利となりますが、東京競馬場の長い直線では後方から一気に追い上げる作戦が成功しやすくなります。
  • 実力が反映されやすい
    • 馬群が広がりやすく、純粋な能力勝負になりやすいです。混雑による不利が少ないため、各馬の真の実力がそのまま着順に反映されやすくなり、人気通りの決着が多くなります。
  • スピード勝負
    • 長い直線では、スピードの絶対能力がある馬が本領を発揮しやすい環境となります。

東京競馬場 芝2000m(B) の特徴

コースの傾向

※2020年以降に本コースで実施された全レースデータを基に判定

好成績な枠番
 

好成績な脚質
 

初角までの距離

最終直線の距離

ペース傾向

このコースの傾向
  • スタート位置 
    • 1コーナーの奥に設けられたポケットからスタートし、約100メートルで最初のカーブに入るため、外枠の先行馬はポジションを確保しにくい。
  • 坂の位置とレースへの影響 
    • スタート後のカーブを曲がり、向こう正面に入るとなだらかな下り坂となっており、その後向こう正面中ほどから1回目の上り坂を迎える。スタート直後の大きいカーブとこの上り坂、そして長い最終直線により、レース前半はスローペースとなりやすい。
    • 向こう正面の終盤から3コーナーにかけて下り坂となり、その後の最終直線で再度上り坂が待ち構えている。
  • 枠番の有利不利とその理由 
    • 東京競馬場は外枠が好成績のコースが多いが、2000mコースについてはスタート後すぐにコーナーに入るため外枠の成績は奮わない。
    • 最終直線の長さから3コーナー・4コーナーで大外を回して進出する必要がないため、内枠よりはスムーズにレースを進められる中枠が好成績となっています。
  • 脚質の有利不利とその理由 
    • レースがスローペースとなりやすいため若干先行馬が有利となりやすくはあるものの、脚質による極端な有利不利の偏りはなく、どの脚質からでもチャンスがあるコースとなっている。
東京競馬場の詳細解説はこちら
【2024年度最新版】東京競馬場コースの特徴と有利な枠番・脚質の傾向
【2024年度最新版】東京競馬場コースの特徴と有利な枠番・脚質の傾向

2024年天皇賞(秋)予想ポイント2:
先週の東京競馬場の馬場状況

天皇賞(秋)の予想をする上で、馬場状態の把握は非常に重要となります。そのため、先週の東京競馬場の馬場状態について振り返り確認しましょう。

先週日曜日時点における東京競馬場・芝コースの馬場状態

  • 使用コース:Aコース
  • クッション値:9.3(標準)
  • 含水率:約13%
  • 天候:曇り
  • 降水量:0mm

先週の東京競馬場は、開幕3週目のAコースでの開催でした。土曜日に若干の雨が降ったものの、日曜日は終日曇りの中での開催となり、クッション値も標準的な馬場となりました。

芝は3コーナーから4コーナーにかけて内側に傷みがみられる状態となっていました。しかし、今週からはBコースに替わり、内ラチが3m外側に移動するため、内側の芝状態は比較的良好な状態になると考えられます。

先週の東京競馬場の枠番・脚質傾向

先週の東京競馬場は、外枠の馬が好成績な結果となりました。これは、芝の内側の傷みが進行していた点に加え、最終直線が長いというコース形状が影響したものと考えられます。

一方で脚質別で見てみると逃げ・先行馬が優勢であり、標準的なクッション値の良馬場開催ということで、前有利のトラックバイアスとなりました。

東京競馬場は今週からBコースに変更となり、内ラチ沿いの馬場も良好な状態と想定されます。また、コース形状の特徴でも解説した通り、スタートからコーナーまでの距離が非常に短いため、総合的には内~中枠有利・外枠不利の傾向になると考えられます。

一方で、天候は不安定な予報となっています。雨により馬場が渋れば、長い直線を活かした差し馬の好走にも注意が必要です。

2024年天皇賞(秋)予想ポイント3:
有力馬の特徴と評価

天皇賞(秋)登録馬のうち有力馬について、近走のレース内容、能力の特徴、評価について解説します。

天皇賞(秋)の有力馬PickUp

リバティアイランド

  • 2024/03/30 アラ首 ドバイシーマクラシック 芝 2410m :3着
  • 2023/11/26 東京 ジャパンカップ 芝 2400m :2番人気 2着
  • 2023/10/15 京都 秋華賞 芝 2000m :1番人気 1着
  • 2023/05/21 東京 オークス 芝 2400m :1番人気 1着
  • 2023/04/09 阪神 桜花賞 芝 1600m :1番人気 1着

リバティアイランドは、2023年の牝馬三冠レースをすべて制覇した、まさに世代最強牝馬です。特に秋華賞では、中団を追走し、4コーナー過ぎで先頭に立つと、後続馬を突き放して1馬身差で勝利しました。 このレースでは、上がり3ハロン33.7秒の末脚を繰り出し、そのスピードとスタミナを存分に見せつけました。

一方、2023年11月のジャパンカップでは、古馬牡馬を相手に2着と健闘しましたが、勝ち馬イクイノックスには完敗を喫しました。また、2024年3月のドバイシーマクラシックでは、海外の強豪馬相手に3着と惜敗しました。

リバティアイランドの能力の特徴

リバティアイランドは、高い瞬発力長く脚を使える持続力を兼ね備えています。

秋華賞では、上がり3ハロン33.7秒の末脚を繰り出し、2着馬以下を大きく引き離しました。 また、オークスでは、厳しい展開の中、力でねじ伏せるように勝利しており、勝負根性の強さも持ち合わせています。

リバティアイランドの天皇賞(秋)における評価

東京競馬場は直線が長く、持続力勝負になりやすいコースです。リバティアイランドは秋華賞の走りからも、その点もクリアできるでしょう。オークス、ジャパンカップで2400mを経験しており、距離適性に関しても天皇賞(秋)の2000mは問題なくこなすことが可能です。

今回はリバティアイランドも古馬として、牡馬との対戦となります。3歳だった昨年度までは古馬との斤量差がありましたが、今年はその斤量差が性別による2kgのみとなる点には注意が必要です。

天皇賞(秋)の有力馬PickUp

ドウデュース

  • 2024/06/23 京都 宝塚記念 芝 2200m :1番人気 6着
  • 2024/03/30 アラ首 ドバイターフ 芝 1800m :5着
  • 2023/12/24 中山 有馬記念 芝 2500m :2番人気 1着
  • 2023/11/26 東京 ジャパンカップ 芝 2400m :3番人気 4着
  • 2023/10/29 東京 天皇賞(秋) 芝 2000m :2番人気 7着

ドウデュースは、近走では2023年12月の有馬記念(GⅠ、中山芝2500m)で1着を獲得し、見事な復活を遂げました。このレースでは、中団後方からレースを進め、最後の直線で力強い末脚を繰り出し、2着馬に0.1秒差をつけて勝利しました。

一方、2024年3月のドバイターフ(GⅠ、芝1800m)では5着、6月の宝塚記念(GⅠ、京都芝2200m)では6着と、 期待された結果を残せていません。ドバイターフではスタートで出遅れてしまい、宝塚記念では重馬場が影響した可能性があります。

ドウデュースの能力の特徴

ドウデュースは、コーナーでポジションを押し上げることができるコーナリングの器用さが持ち味です。

2023年の京都記念有馬記念ではそのコーナリング能力を存分に発揮し見事な勝利を収めました。

ドウデュースの天皇賞(秋)における評価

ドウデュースは、2023年の天皇賞(秋)で7着と敗れています。2000mという距離自体は問題なくこなせるはずですですが、道中の位置取りや展開が向きませんでした。

ドウデュースは東京競馬場で開催された日本ダービーで勝利した経験もあります。しかし、古馬になって以降、東京競馬場などの直線が長いコースで結果を残すことができていません。先述の通り能力適性が小回りコース向きである可能性が考えられます。

ドウデュースは、能力の高い馬であることは間違いありません。 しかし、大箱の東京競馬場コースへの対応が課題となります。

天皇賞(秋)の有力馬PickUp

レーベンスティール

  • 2024/09/22 中山 オールカマー 芝 2200m :1番人気 1着
  • 2024/06/09 東京 エプソムカップ 芝 1800m :1番人気 1着
  • 2024/05/05 新潟 新潟大賞典 芝 2000m :1番人気 11着
  • 2023/12/10 香港 香港VG1 芝 2400m :–番人気 8着
  • 2023/09/18 中山 セントライト記念 芝 2200m :2番人気 1着

レーベンスティールは、近走で充実一途であり、重賞レースで連続して好成績を収めています。6月のエプソムカップ(GⅢ、東京芝1800m)では、道中は中団を追走し、直線では馬群を縫うように伸びて、最後は3/4馬身差で勝利しました。

前走の2024年9月のオールカマーでは、中団から徐々にポジションを上げ、最後の直線で力強く抜け出し、後続馬に1馬身1/4差をつけて完勝しました。

しかし、5月の新潟大賞典(GⅢ、新潟芝2000m)では、1番人気に推されながらも11着と大敗を喫しました。このレースでは、レース前にパドックでかなり入れ込んでいた様子が見られ、状態が万全ではなかったことが敗因として考えられます。

レーベンスティールの能力の特徴

レーベンスティールは、近走のレースぶりから、瞬発力持続力コース適応力の高さ、そして勝負根性の強さが見て取れます。

  • 瞬発力: オールカマーでは、最後の直線で鋭い末脚を繰り出し、一気に後続馬を突き放しました。
  • 持続力: セントライト記念やオールカマーといった2200mのレースで勝利していることから、長距離レースにも対応できるだけの持続力を持っていることが分かります。
  • コース適応力: 東京競馬場での成績が2勝、1着と非常に優秀です。

レーベンスティールの天皇賞(秋)における評価

レーベンスティールは、東京競馬場での実績が優秀であり、コース適性に関しては問題ないと言えるでしょう。 また、2200mのレースで勝利経験があることから、天皇賞(秋)の2000mの距離も守備範囲内と考えられます。

一方でこれまでのレースで、重馬場での経験が乏しいため、当日の馬場状態が重くなった場合、対応できるかが懸念材料となります。

天皇賞(秋)の有力馬PickUp

ベラジオオペラ

  • 2024/06/23 京都 宝塚記念 芝 2200m :5番人気 3着
  • 2024/03/31 阪神 大阪杯 芝 2000m :2番人気 1着
  • 2024/02/11 京都 京都記念 芝 2200m :1番人気 2着
  • 2023/12/02 阪神 チャレンジカップ 芝 2000m :3番人気 1着
  • 2023/05/28 東京 日本ダービー 芝 2400m :9番人気 4着

ベラジオオペラは近走好調で、特に2000mのレースで強さを発揮しています。2023年12月のチャレンジカップでは中団から力強く抜け出し勝利。 京都記念では、不良馬場で先行馬有利な展開の中2着と健闘し、続く2024年3月の大阪杯では2番手追走から押し切り、GⅠ初制覇を飾りました。 直近の宝塚記念でも、先行馬有利な展開の中、勝ち馬と僅差の3着と好走しています。

ベラジオオペラの能力の特徴

ベラジオオペラは、先行力スタミナを兼ね備えた馬です。

宝塚記念では、不良馬場でも先行集団で粘り強く走り、高いスタミナを証明しました。 また、大阪杯で見せたように、勝負根性の強さも持ち合わせています。近年は中団からの競馬もこなし、戦術の幅も広がっています。

べラジオオペラの天皇賞(秋)における評価

東京競馬場2000mは、ベラジオオペラにとってプラス材料です。ダービー4着、2000mで重賞2勝と距離適性には問題ありません。また、スローペースとなりやすい東京芝2000mのコースは、先行策を取るベラジオオペラにとって、有利に働く可能性が高くなります。 また、ドウデュースやリバティアイランドなど、強力なライバル馬が揃っており、厳しい戦いになるでしょう。

スローペース、良馬場になれば、ベラジオオペラに有利な展開となり、上位進出が期待できます。

天皇賞(秋)の有力馬PickUp

ソールオリエンス

  • 2024/06/23 京都 宝塚記念 芝 2200m :7番人気 2着
  • 2024/03/31 阪神 大阪杯 芝 2000m :5番人気 7着
  • 2024/02/25 中山 中山記念 芝 1800m :1番人気 4着
  • 2023/12/24 中山 有馬記念 芝 2500m :4番人気 8着
  • 2023/10/22 京都 菊花賞 芝 3000m :1番人気 3着

ソールオリエンスは近走、勝ちきれないレースが続いています。2023年12月24日に行われた有馬記念では、3歳馬として斤量有利のレースでしたが、スタートで出遅れたことが響き8着と大敗を喫しました。

2024年3月31日に行われた大阪杯では、初のブリンカー着用で挑みましたが、中団追走から伸びきれず7着に終わっています。 また、重馬場で行われた宝塚記念では、道中中団で脚を溜め、最後の直線でメンバー最速タイの上がりを見せるも、勝ち馬にクビ差届かず2着に敗れました。

ソールオリエンスの能力の特徴

ソールオリエンスは、「長く良い脚」を使うことができ、調教師の手塚貴久氏はその持続力を高く評価しています。

騎手の横山武史騎手は、ソールオリエンスの真面目さとレースでの勝負強さを長所として挙げており、調教では見せない力を本番で発揮するタイプだと述べています。

また、身体的特徴として、他の馬よりも少し長い繋ぎを持ち、これが「グーン」と沈み込むような力強い踏み込みを生み出していると考えられています。

ソールオリエンスの天皇賞(秋)における評価

ソールオリエンスにとって、東京競馬場2000mの舞台は、2023年の日本ダービーで2着と好走していることから、問題ないと考えられます。 しかし、スローペースとなりやすいコース形状でもあるため、後方からレースを進めるソールオリエンスには展開が向かない可能性があります

一方で、ソールオリエンスは皐月賞や宝塚記念で好走しているように、道悪馬場への適性が高い馬です。当日馬場が渋れば評価を上げるべき1頭となるでしょう。

天皇賞(秋)の有力馬PickUp

ジャスティンパレス

  • 2024/06/23 京都 宝塚記念 芝 2200m :2番人気 10着
  • 2024/03/30 アラ首 ドバイシーマクラシック 芝 2410m :4着
  • 2023/12/24 中山 有馬記念 芝 2500m :1番人気 4着
  • 2023/10/29 東京 天皇賞(秋) 芝 2000m :6番人気 2着
  • 2023/06/25 阪神 宝塚記念 芝 2200m :2番人気 3着

ジャスティンパレスは近走、好走と凡走を繰り返しています。2023年の天皇賞(秋)では、スタートで出遅れる不利がありながらも、道中は後方2番手からレースを進め、直線ではメンバー最速の上がりで追い込み2着となりました。 そして、有馬記念では、1番人気に支持されましたが、スタートで出遅れて後方からの競馬となり、直線で追い上げるも4着に敗れています。

2024年は、3月30日のドバイシーマクラシックで4着、宝塚記念では10着と、海外遠征や重馬場など、厳しい条件が続いたことも影響していると考えられます。

ジャスティンパレスの能力の特徴

ジャスティンパレスは、 スタミナスピードを兼ね備えた馬であり、長距離レースを得意としています。 特に、良馬場でのパフォーマンスが高く、2023年の天皇賞(秋)で見せたように、東京競馬場の直線での末脚は強力です。 一方で、重馬場ではパフォーマンスを落とす傾向があり、2024年の宝塚記念の大敗はその典型例と言えるでしょう。 また、スタートが上手くない点が課題として挙げられます。

ジャスティンパレスの天皇賞(秋)における評価

ジャスティンパレスにとって、東京競馬場2000mという舞台は、過去に好走経験があるため、適性が高いと言えるでしょう。 しかし、近走の成績を見る限り、勝ち切るためには展開や馬場状態が重要となります。

特に、良馬場で、かつスタミナを活かせる展開になれば、上位進出の可能性は十分にあると考えられます。

2024年天皇賞(秋)予想ポイント4:
宝塚記念の回顧

天皇賞(秋)にも出走するソールオリエンス、ベラジオオペラ、ドウデュース、ジャスティンパレスが出走しました。

これらの馬が直接対決したこのレースについて、各馬のレース内容を解説します。

  • 基本情報:2024/06/23 宝塚記念(G1)
  • 開催コース:京都競馬場 芝 2200m
  • 馬場・天候:重 曇
  • ペース:後傾ラップ(スローペース)

トラックバイアスと馬場状態

当日は、朝から雨が降り続くあいにくの天気で、馬場状態は「」。 さらに、開催10週目ということもあり、馬場はかなり傷んでいました。それにより、内側の馬場がより走りづらくなり、外を回った馬が有利な展開となりました。

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レースのペースと展開

レースは、ルージュエヴァイユがハナを切る展開となりました。その後はペースが落ち着き、後傾ラップのスローペースでレースが進みました。 これは、重馬場ということもあり、各馬が無理に先行しなかったためと考えられます。その結果、先行馬有利・後方馬不利となりました。

ソールオリエンスのレース内容

  • 出走条件:6枠9番 横山武史 騎手 58.0kg
  • 結果:7番人気で出走し2着
  • 位置取り:後方からの競馬となる (通過順 7 – 7 – 12 – 11)
  • 通過位置:4コーナーでは大外を回して最終直線へ入る
  • 上り3F:上り1位の脚を使い前に迫るも、惜しくも2着
  • 走破タイム:2:12.3(着差0.3秒)

ソールオリエンスは、7番人気という低評価の中、後方待機策を取りました。そして、4コーナーで大外を回り、直線では上り最速の脚で追い込み、2着と素晴らしい結果を残しました。

レースで発揮したパフォーマンス:

宝塚記念は重馬場・スローペースで進み、スタミナと末脚の持続力が問われる、タフな展開となりました。

ソールオリエンスは、直線で上り最速の脚を使うも、勝ち馬ブローザホーンには0.3秒届かず、惜敗しました。 ソールオリエンスは重馬場巧者であり、馬場状態はソールオリエンスに有利に働きました。

横山武史騎手は、馬場の状態やレース展開を冷静に分析し、後方待機策を選択しました。 これは、ソールオリエンスの末脚を最大限に活かすための、戦略的な判断であったと考えられます。

まとめ

重馬場という厳しい条件の中、ソールオリエンスは最後まで諦めずに走り抜き、2着という素晴らしい成績を残しました。この結果は、ソールオリエンスの潜在能力の高さ、そして重馬場への適応力 を改めて示しました。

ベラジオオペラのレース内容

  • 出走条件:3枠3番 横山和生 騎手 58.0kg
  • 結果:5番人気で出走し3着
  • 位置取り:好位につけてレースを進める (通過順 3 – 4 – 3 – 2)
  • 通過位置:4コーナーでは大外を回して最終直線へ入る
  • 走破タイム:2:12.4(着差0.4秒)

5番人気で出走したベラジオオペラは、持ち味である先行力を活かし、レース序盤から積極的に前へと進出しました。 4コーナーでは外を回り、直線では一旦先頭に立つ場面も見せましたが、最後は勝ち馬ブローザホーンの末脚に屈し、3着となりました。

レースで発揮したパフォーマンス:

宝塚記念は、後傾ラップのスローペースで、重馬場で行われました。 このような条件下では、スタミナと先行力が非常に重要となります。 ベラジオオペラは、先行策を取り、スローペースを利して体力を温存することができましたがラスト1ハロンで失速してしまいました。2200mという距離が、ベラジオオペラにとっては少し長かった可能性が考えられます。

横山和生騎手は、重馬場という特殊な条件を考慮し、ベラジオオペラの先行力を活かす積極的な騎乗を行いました。 これは、レース展開を有利に進めるための的確な判断だったと言えるでしょう。 また、宝塚記念のレース後コメントでも、横山和生騎手は、「ローシャムパークに動かされた分最後にしんどくなりましたが、よく頑張って走ってくれたと思います」と語っており、距離の影響もあったことを示唆しています。

まとめ

ベラジオオペラは、トラックバイアスやレース展開の恩恵を受けながら、積極的なレース運びで宝塚記念3着と健闘しました。

宝塚記念よりも距離を短縮し適性の高いレースを選択することで、さらなる活躍が期待できるでしょう。 特に、天皇賞秋は、ベラジオオペラにとって絶好の舞台となる可能性があります。

ドウデュースのレース内容

  • 出走条件:4枠4番 武豊 騎手 58.0kg
  • 結果:1番人気で出走し6着
  • 位置取り:後方からの競馬となる (通過順 11 – 11 – 13 – 11)
  • 通過位置:4コーナーでは内から2頭目ほどの位置を通り最終直線へ入る
  • 上り3F:上り3位の脚を使い追い上げるも届かず
  • 走破タイム:2:12.9(着差0.9秒)

1番人気に支持されたドウデュースは、重馬場という厳しい条件下で、期待された走りを見せることができず、6着に敗れました。 特に、今回は内枠からのスタート、重馬場、そして中盤のペースの緩みなど、ドウデュースにとって厳しい条件が重なったことが敗因として挙げられます。

レースで発揮したパフォーマンス:

レース当日の京都競馬場外を回った馬が有利な展開となりました。ドウデュースは内枠を引いたため、この外枠有利な流れに乗ることができず、厳しいレースを強いられました。また宝塚記念は、後傾ラップのスローペース、重馬場というスタミナと先行力が求められる展開でした。

ドウデュースは返し馬の段階でノメる様子も見られ、重馬場への適性に疑問符がつけられていました。3コーナーで外に持ち出すチャンスがありましたが、武豊騎手は内を選択。 結果的に、馬場の悪い内を通ることになり、直線での伸びを欠いてしまいました。

まとめ

ドウデュースは、重馬場不利な位置取りが重なり、宝塚記念では本来の力を発揮することができませんでした。 しかし、良馬場・小回りの条件であれば、巻き返しを期待できるでしょう。

ジャスティンパレスのレース内容

  • 出走条件:2枠2番 ルメール 騎手 58.0kg
  • 結果:2番人気で出走し10着
  • 位置取り:中団からレースを進める (通過順 7 – 7 – 5 – 5)
  • 通過位置:4コーナーでは内から3頭目ほどの位置を回して最終直線へ入る
  • 走破タイム:2:13.6(着差1.6秒)

2番人気に推されたジャスティンパレスは、重馬場という厳しい条件下で期待された走りを見せることができず、10着に沈みました。

レースで発揮したパフォーマンス:

レース当日の京都競馬場の馬場状態は外を回った馬が有利な展開となりました。 ジャスティンパレスは2枠という内枠を引いたため、序盤から外に持ち出すことができず、道中は馬群の中でレースを進める展開を強いられました。 直線でも馬場の良い外に出すことができず、厳しいレースを強いられました。

また、後傾ラップのスローペースで、重馬場という条件下では、スタミナと先行力が重要となりますが、ジャスティンパレスは道悪が苦手で、本来の「切れ味」を発揮することができませんでした。

まとめ

ジャスティンパレスは、トラックバイアスと逆行し内を走る展開となり、また苦手な重馬場に苦しめられる、不利な展開となりました。

天皇賞(秋)が開催される大箱コースへの変更は好材料であり、また良馬場となればさらに巻き返しの期待が高まります。

2024年天皇賞(秋)予想ポイント5:
大阪杯の回顧

天皇賞(秋)にも出走するベラジオオペラ、ステラヴェローチェ、ソールオリエンス、タスティエーラが出走しました。

これらの馬が直接対決したこのレースについて、各馬のレース内容を解説します。

  • 基本情報:2024/03/31 大阪杯(G1)
  • 開催コース:阪神競馬場 芝 2000m
  • 馬場・天候:良 晴
  • ペース:やや後傾ラップ(ややスローペース)

トラックバイアスと馬場状態

当日の阪神競馬場の馬場状態は「良」で、Bコース替わり でした。Bコース替わりにより、傷んだ箇所はある程度カバーされたことで、内枠を利して経済コースを通れる馬に有利なバイアスが生じていました。

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【トラックバイアスとは?】競馬予想への活用方法とバイアスの調べ方

レースのペースと展開

レースはスタニングローズがハナを切り、ややスローペースで流れました。これは後方待機組には厳しい展開となり、先行馬有利なレースとなりました。

ベラジオオペラのレース内容

  • 出走条件:6枠11番 横山和生 騎手 58.0kg
  • 結果:2番人気で出走し1着
  • 位置取り:好位につけてレースを進める (通過順 2 – 2 – 2 – 2)
  • 通過位置:4コーナーでは内から2頭目ほどの位置を通り最終直線へ入る
  • 走破タイム:1:58.2(着差-0.0秒)

2024年大阪杯において、ベラジオオペラは2番人気という支持を受け、見事G1初制覇を成し遂げました。

レースはスタニングローズがハナを切り、ベラジオオペラは2番手を追走する形となりました。4コーナーでは内を通って最後の直線へ進入し、先頭に躍り出ると、そのまま2着ローシャムパークの追撃をクビ差凌いで勝利しました。走破タイムは1分58秒2でした。

レースで発揮したパフォーマンス:

やや内有利なトラックバイアスの中、ベラジオオペラは4コーナーで内を通れたことが、勝利に繋がった一因と言えるでしょう。またややスローペースで先行馬有利なレース展開も、2番手という絶好の位置でレースを進めたベラジオオペラに有利に働いたと言えます。

総じてベラジオオペラは、今回の大阪杯において、自身にとって非常に有利な展開の中でレースを進めることができました。横山和生騎手は「馬場の様子を見ながら、思い切って先行策を」と語っており、騎手の好判断も勝利に繋がったと考えられます。

まとめ

ベラジオオペラは、今回の大阪杯で、馬場、展開、そして自身の能力、全てが噛み合った結果、見事G1初制覇を達成しました。特に、先行有利な展開を活かすことができた点、内を通れた点が、勝利の大きな要因と言えるでしょう。

ステラヴェローチェのレース内容

  • 出走条件:5枠9番 酒井学 騎手 58.0kg
  • 結果:7番人気で出走し4着
  • 位置取り:中団からレースを進める (通過順 9 – 8 – 9 – 10)
  • 通過位置:4コーナーでは内から3頭目ほどの位置を回して最終直線へ入る
  • 上り3F:上り2位の脚を使い追い上げるも届かず
  • 走破タイム:1:58.3(着差0.1秒)

ステラヴェローチェは2024年大阪杯で7番人気で出走し、4着という結果に終わりました。レースでは、後方からの競馬となり、4コーナーではやや外を回って直線へ。上り2位の脚で追い上げを見せましたが、勝ち馬から0.1秒差の4着まででした。

レースで発揮したパフォーマンス:

やや内有利なトラックバイアスの中、ステラヴェローチェは4コーナーで外を回らざるを得なかったため、このバイアスが若干不利に働きました。またレースはややスローペースで進み、後方待機組には厳しい展開となりました。ステラヴェローチェは後方からの競馬を余儀なくされたため、展開面でも不利があったと言えます。

しかし、そのような状況でも上り2位の脚で追い上げを見せたことは、この馬の能力の高さを示していると言えるでしょう。

酒井騎手はレース後、「ハナに行くことまで考えていたのですが、思ったより進んでいきませんでした。それでも、我慢するところで我慢して、直線の手前では手応えもありましたし、しっかり反応してくれました。想定と全く違う形でも力を出してくれました。改めてすごい馬だと思います。」とコメントしています。

まとめ

ステラヴェローチェは、トラックバイアスとレース展開が合わず、不利なレースとなりましたが、それでも4着と健闘しました。 阪神内回りコースは、ステラヴェローチェにとってベストの条件とは言えず、今回はコース適性の壁に阻まれた部分もあったかもしれません。しかし、上り2位の脚は、この馬の能力の証と言えるでしょう。

ソールオリエンスのレース内容

  • 出走条件:5枠10番 横山武史 騎手 58.0kg
  • 結果:5番人気で出走し7着
  • 位置取り:好位につけてレースを進める (通過順 9 – 10 – 4 – 4)
  • 通過位置:4コーナーでは内から4頭目ほどの外を回して最終直線へ入る
  • 走破タイム:1:58.7(着差0.5秒)

ソールオリエンスは2024年大阪杯に5番人気で出走し、7着という結果に終わりました。後方からの競馬となり、4コーナーでは外を回って直線へ。上位勢との差を詰め切れず、勝ち馬から0.5秒差の7着でした。

レースで発揮したパフォーマンス:

やや内有利なトラックバイアスの中、ソールオリエンスは4コーナーで外を回らざるを得なかったため、このバイアスが不利に働きました。また、後方待機組には厳しいややスローペースの展開となり、後方からの競馬を余儀なくされたソールオリエンスは展開面でも不利があったと言えます。

しかしながら、ローシャムパークと同じような競馬をして失速したことから能力差が明確であり、デビュー以来馬体の成長も見られないことから、今後は差し・追い込みに有利なレースや、得意の重馬場でないと好走は難しいと考えられます。

横山武騎手はレース後、「ブリンカーをつけたことで、いつもよりもだいぶピリピリしているように感じました。競馬にはいいスパイスになって、ブリンカーを装着したことは良かったと思います。序盤からポジションを取りたかったのですが、ゲートが得意ではないですし、途中からまくっていくことは頭にありました。先生(手塚調教師)と話していた、やりたかった競馬はできました」とコメントしており、陣営としては想定通りの競馬ができたと語っています。

まとめ

ソールオリエンスは、展開、トラックバイアスが噛み合わず、厳しいレースとなりましたが、能力の限界を感じさせるレースにもなりました。

今後のレースでは、重馬場や後方有利の展開などの条件が噛み合う必要があると考えられます。

タスティエーラのレース内容

  • 出走条件:2枠3番 松山弘平 騎手 58.0kg
  • 結果:1番人気で出走し11着
  • 位置取り:好位につけてレースを進める (通過順 4 – 3 – 4 – 4)
  • 通過位置:4コーナーでは最内を通って最終直線へ
  • 走破タイム:1:58.9(着差0.7秒)

2024年大阪杯において、ダービー馬タスティエーラは1番人気に支持されながらも11着と惨敗しました。

レースでは中団に位置を取り、4コーナーでは最内を通って直線へ。しかし、直線では伸び脚を見せることができず、勝ち馬ベラジオオペラから0.7秒差の11着に沈みました。

レースで発揮したパフォーマンス:

やや内有利なトラックバイアスの中、タスティエーラは内枠を利して経済コースを通ることができたため、トラックバイアスの影響は有利に働いたと考えられます。またややスローペースでレースが進み、先行馬有利なレース展開の中で好位からレースを進めており、レース展開の面でもタスティエーラに向いたと言えます。

このように、比較的有利な条件下でレースを進めることができたと言えます。しかし、そのような状況下で11着と大敗しており、評価を下げざるを得ない内容でした。

レース後、松山騎手も「何もなければいいのですが」とコメントしており、敗因がはっきりしない様子でした。

まとめ

タスティエーラは有利な条件下でレースを進めることができたにもかかわらず、11着という結果に終わりました。2000mという距離はタスティエーラにとってベストの条件とは言えず、時計が掛かる状況の方が良い可能性があります。

2024年天皇賞(秋)予想ポイント4:
オールカマーの回顧

オールカマーでは、天皇賞(秋)にも出走するレーベンスティール、ステラヴェローチェ、ニシノレヴナントが出走しました。これらの馬が直接対決したこのレースについて、各馬のレース内容を解説します。

  • 基本情報:2024/09/22 オールカマー(G2)
  • 開催コース:中山競馬場 芝 2200m
  • 馬場・天候:良 曇
  • ペース:後傾ラップ(スローペース)

当日のトラックバイアスと馬場状態

当日の馬場状態は「良」で、全体的に「超高速馬場」でした。さらに「内有利、外不利」のトラックバイアスがかかっており、内枠の馬が好成績を残しました。これは、Cコースに替わったことが影響したと考えられます。実際、1着レーベンスティール、2着アウスヴァール、3着リカンカブールは、いずれも内枠の馬でした。

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レースのペースと展開

レースは、アウスヴァールが押してハナを切り、スローペースで進みました。このレース展開により、先行有利・後方不利の展開となりました。

結果として、好位につけたレーベンスティールが、最後の直線で力強く抜け出し、勝利を収める形となりました。

レーベンスティールのレース内容

  • 出走条件:3枠4番 ルメール 騎手 57.0kg
  • 結果:1番人気で出走し1着
  • 位置取り:好位につけてレースを進める (通過順 3 – 3 – 4 – 4)
  • 通過位置:4コーナーでは内から2頭目ほどの位置を通り最終直線へ入る
  • 上り3F:上り2位の脚を使い見事1着
  • 走破タイム:2:11.8(着差-0.1秒)

2024年オールカマーは、レーベンスティールが1番人気に応えて見事な勝利を収めました。

レーベンスティールは3枠4番という絶好枠からのスタートを切りました。道中は好位集団につけ、4コーナーでは内ラチ沿いをスムーズに抜け出す完璧なコース取りを見せました。そして、最後の直線では、他馬を寄せ付けない力強い走りで、2着馬アウスヴァールに0.1秒差をつけてゴールしました。

レースで発揮したパフォーマンス:

内枠が有利なトラックバイアスの中、レーベンスティールは内枠からスムーズにスタートを切り、道中は内ラチ沿いを経済コースで追走しました。これは、体力を温存し、最後の直線で爆発的な末脚を繰り出すための、戦略的な騎乗だったと言えるでしょう。

全体的にスローペースで進んだことも、レーベンスティールには有利に働きました。前半のゆったりとしたペースで脚を溜めることができ、最後の直線で勝負強さを発揮することができました。「先行有利な馬場」ということもあり、レーベンスティールにとっては理想的な展開になったと言えます。

しかし、「休み明けで馬がフレッシュでしたし、距離も2200メートルだったので少し掛かりました」というルメール騎手のコメント からも分かるように、折り合い面にはまだ改善の余地があるようです。今後、GIレースで上位争いをするためには、より折り合いをつけ、安定した走りを見せることが必要になるでしょう。

まとめ

今回のオールカマーでは、レーベンスティールは枠順、馬場状態、ペース配分など、あらゆる条件が味方した完璧なレースでの1着という結果でした。

とはいえ、今回の勝利はレーベンスティールの高い能力を改めて証明するものでした。G1でも活躍できるポテンシャルを秘めていることは間違いありません。

ステラヴェローチェのレース内容

  • 出走条件:3枠5番 横山典弘 騎手 57.0kg
  • 結果:2番人気で出走し6着
  • 位置取り:好位につけてレースを進める (通過順 6 – 6 – 4 – 4)
  • 通過位置:4コーナーでは内から3頭目ほどの位置を回して最終直線へ入る
  • 走破タイム:2:12.2(着差0.4秒)

2024年オールカマーにおいて、ステラヴェローチェは2番人気という高い支持を集めながらも6着という結果に終わりました。

ステラヴェローチェは3枠5番からスタートし、道中はかなり掛かってしまいました。結果として直線では伸びを欠き、1着馬レーベンスティールから0.4秒差の6着でゴールしました。

レースで発揮したパフォーマンス:

「やや内有利」というトラックバイアスと、「超高速馬場」という先行馬が圧倒的に有利な展開の中、ステラヴェローチェは好位からレースを進めることができたものの、道中は外を回らざるを得ない場面もあり、トラックバイアスの恩恵は限定的だったと言えるでしょう。

レースは全体を通して後傾ラップのスローペースで進みましたが、これはステラヴェローチェのようなパワーが求められる条件で力を発揮するタイプには不利な展開でした。

一方で、「距離もこのぐらいなら十分に融通が利く」という陣営のコメントからも、2200mという距離は問題なかったと考えられます。

まとめ

ステラヴェローチェは、展開と馬場が合わず、持ち味を活かせずに敗れてしまいました。しかし、「道悪巧者」として知られており、もし馬場が悪化していれば、結果が変わっていた可能性もあります。

ニシノレヴナントのレース内容

  • 出走条件:5枠8番 大野拓弥 騎手 57.0kg
  • 結果:13番人気で出走し9着
  • 不利等:出遅れにより1馬身の不利があった
  • 位置取り:後方からの競馬となる (通過順 14 – 14 – 13 – 11)
  • 通過位置:4コーナーでは内から3頭目ほどの位置を回して最終直線へ入る
  • 上り3F:上り1位の脚を使い追い上げるも届かず
  • 走破タイム:2:12.4(着差0.6秒)

2024年オールカマーにおいて、ニシノレヴナントは13番人気で出走し、9着という結果に終わりました。

ニシノレヴナントは5枠8番からスタートしましたが、出遅れてしまい、後方からの競馬を強いられました。上り最速の脚を使い追い上げましたが、先行馬との差を縮めきれず9着でゴールしました。

レースで発揮したパフォーマンス:

「やや内有利」なトラックバイアスの中、ニシノレヴナントは中枠からの発走でしたが、出遅れによって内枠の利を活かせず、後方からの競馬を余儀なくされました。

また、レースは全体を通して後傾ラップのスローペースで進みましたが、これは後方から追い上げるニシノレヴナントには非常に厳しい展開でした。先行馬が有利になるスローペースの展開では、出遅れの影響がより大きくなってしまったと言えます。

総じて、今回のオールカマーは、ニシノレヴナントにとって、スタートから厳しいレースとなりました。しかし、その点を差し引いても9着という結果は能力差を感じさせるものとなりました。

まとめ

ニシノレヴナントは出遅れによりトラックバイアスとレース展開が不利に働き、力を発揮できませんでした。それでも、G1クラスでの好走は厳しいと感じさせる結果でした。

2024年天皇賞(秋)の予想ポイント

2024年の天皇賞(秋)の予想をするにあたって、重要なポイントは次のとおりです。

  1. 東京芝2000mは、特殊なコース形状からスローペースとなりやすく、また脚質による有利不利の差が小さいコース
  2. 東京競馬場は今週からBコース替わりとなり、内~中枠が有利になりやすいと考えられる
  3. 各馬の近走内容は展開の有利不利が影響しており、その点を考慮して評価することが重要
  4. 道悪での開催となれば、ソールオリエンスやステラヴェローチェの好走に期待できる一方、ドウデュースやジャスティンパレスは割引が必要

土曜日の馬場状態や枠番がレースに与える影響は大きいため、それらの情報も慎重に見極めて予想しましょう。

なお、最終的な全頭の能力評価、そして穴馬を中心とした高期待値馬については、開催前日に、全レース・全馬の能力や期待値を指数化し、毎週無料で公開しています

直近のレースでも、以下の通り人気薄の高期待値馬の好走が目立ちます!

  • レーベンスティール
    • 1人気1.5倍1着!
  • アウスヴァール
    • 10人気49.4倍2着!
  • チェレスタ
    • 7人気26.8倍2着!
  • セキトバイースト
    • 11人気51.6倍3着!
  • シンリョクカ
    • 8人気26倍1着!
  • キングズパレス
    • 1人気2.8倍3着!
  • ノースブリッジ
    • 5人気14.5倍 1着!
  • ジオグリフ
    • 3人気7.8倍 2着!

よろしければ週末の競馬予想の参考にご覧ください!

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回収率100%越えの独自の競馬指数を作成し、馬券の自動購入をしています。

大学で学んだ統計学の知識を基に過去のレースデータを分析し、独自指数の作成と、その指数を用いた購入対象の判定ロジックを5か月間かけて構築しました。
現在はPCが自動で情報を取得し、馬券購入まで行ってくれる仕組みを作り、完全自動化を実現することで、趣味と家庭を両立させています。
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