【2024スプリンターズステークス】予想の重要ポイントと注目馬を解説!【無料】
いよいよ今週末、9月29日(日)に中山競馬場で「2024年スプリンターズステークス(G1)」が開催されます。今回は、この秋G1の開幕レースについて詳しく見ていきましょう。
スプリンターズステークスの概要
スプリンターズステークスは、3歳以上のサラブレッドが出走可能な国際G1競走です。1967年に創設され、1990年にG1に昇格した歴史ある短距離重賞レースです。
- 開催日時: 2024年9月29日(日)15:40発走予定
- 開催場所: 中山競馬場
- 競走条件: 芝1200メートル(外回り)
このレースは、秋のG1シリーズの開幕を告げる重要な競走として知られており、日本の短距離馬にとっては、最高峰のタイトルを争う場となっています。
2024年スプリンターズステークス 出走予定馬一覧
馬名 | 性 | 年齢 | 斤量 | 調教師 |
---|---|---|---|---|
ウイングレイテスト | 牡 | 7歳 | 58 | 畠山吉宏 |
ウインマーベル | 牡 | 5歳 | 58 | 深山雅史 |
エイシンスポッター | 牡 | 5歳 | 58 | 吉村圭司 |
オオバンブルマイ | 牡 | 4歳 | 58 | 吉村圭司 |
サトノレーヴ | 牡 | 5歳 | 58 | 堀宣行 |
ダノンスコーピオン | 牡 | 5歳 | 58 | 福永祐一 |
トウシンマカオ | 牡 | 5歳 | 58 | 高柳瑞樹 |
ナムラクレア | 牝 | 5歳 | 56 | 長谷川浩 |
ビクターザウィナー | セン | 6歳 | 58 | シャム |
ピューロマジック | 牝 | 3歳 | 54 | 安田翔伍 |
マッドクール | 牡 | 5歳 | 58 | 池添学 |
ママコチャ | 牝 | 5歳 | 56 | 池江泰寿 |
ムゲン | セン | 6歳 | 58 | ン |
モズメイメイ | 牝 | 4歳 | 56 | 音無秀孝 |
モリノドリーム | 牝 | 5歳 | 56 | 鹿戸雄一 |
ルガル | 牡 | 4歳 | 58 | 杉山晴紀 |
レイベリング | 牡 | 4歳 | 58 | 鹿戸雄一 |
ヴェントヴォーチェ | 牡 | 7歳 | 58 | 牧浦充徳 |
2024年スプリンターズステークスが開催されるコースの概要
中山競馬場全体の特徴
中山競馬場の特徴は、なんといってもJRA全10場の中でも最大の高低差を誇ることです。
芝コースの高低差
芝コースの高低差は5.3mを誇り、これはなんと2階建ての建物に相当するほどの起伏です。
東京競馬場の高低差は最大でも3.5m、阪神競馬場は3.0mとなっており、中山競馬場の高低差がいかに大きいかがわかります。この高低差が中山競馬場の大きな特徴の一つと言えます。
上り坂・下り坂の位置
ゴール板を過ぎた辺りから1コーナーまでは上り坂となっており、2コーナーから向こう正面は下り坂のレイアウトとなっています。その後ほぼ平坦の3コーナー、緩やかな下りの4コーナーがあり、最終直線に急坂が待ち構えているレイアウトとなっています。
特にゴール前に待ち受ける急坂は「心臓破りの坂」とも呼ばれ、最後の直線で先頭に立っていても、この坂を上り切れずに後続馬に差されることも珍しくありません。
芝コースの直線距離
他の競馬場の内回り・外回りは最終直線で合流するため内回りと外回りで最終直線の距離が異なってきますが、中山競馬場では内回り・外回りの合流地点が3コーナー入口付近となるため、最終直線の長さは同一となります。
中山競馬場 芝1200m外回りコース の特徴
コースの傾向
※2020年以降に本コースで実施された全レースデータを基に判定
好成績な枠番
好成績な脚質
初角までの距離
最終直線の距離
ペース傾向
先週の中山競馬場の馬場状況
スプリンターズステークスの予想をする上で、馬場状態の把握は非常に重要となります。そのため、先週の中山競馬場の馬場状態について振り返り確認しましょう。
9/22(日)朝時点における中山競馬場・芝コースの馬場状態
- 使用コース Cコース
- クッション値 10.0(やや硬め)
- 含水率 約13%
- 天候 曇り一時雨
- 降水量 0.5mm
先週はCコース替わり初週の開催となり、基本的にコース全体で芝は良好な状態となっていました。日曜日には一時的に雨が降ったものの、大きく馬場状態が悪化することもなく、土日通して良馬場での開催となりました。
先週の中山競馬場の枠番・脚質傾向
先週の中山競馬場はCコース替わりということもあり、1枠の好走が目立つ週となりました。脚質別で見ると先週から引き続き逃げ・先行有利の傾向が強く、中団・後方からの馬には厳しい開催となっていました。
総じて、内前有利の開催であったと言えます。
2024年スプリンターズステークスの有力馬
スプリンターズステークス登録馬のうち有料馬について、近走のレース内容、能力の特徴、評価について解説します。
サトノレーヴ
サトノレーヴの近走の結果と内容
- 2024年8月25日 キーンランドカップ(G3)
- 結果: 1着
- 内容: 好位から直線で加速し、1馬身半差でゴール
- 2024年6月9日 函館スプリントステークス(G3)
- 結果: 1着(1:08.4)
- 内容: 中団前からの鮮やかな追い上げで1馬身1/4差の快勝
この2連勝で、サトノレーヴは重賞初制覇を飾るとともに、その実力を証明しました。
サトノレーヴの能力の特徴
- バランスの取れた能力
- 父ロードカナロア譲りのスプリント力
- 母系から受け継いだ持久力
- 柔軟なレース運び
- 中団からの追い込み
- 前目の位置取りからの抜け出し
- 安定した成績
- 通算9戦7勝
この能力を背景に、サトノレーヴは短距離から中距離まで幅広く活躍しています。
サトノレーヴのスプリンターズステークスでの評価
- 美浦ウッドチップコースでの1週前追い切り:5F63.3秒、ラスト1F11.2秒
- レーン騎手の継続騎乗決定
- 3連勝中の勢い
- 中山1200mコースでは2戦2勝とコース適性も高い
最近の調教でも素晴らしいタイムを記録しており、「成長の余地を感じさせる」という声も上がっています。コース適性も高く、サマースプリントシリーズを連勝した勢いもあり、スプリンターズステークスでも最有力候補の1頭と言えます。
ママコチャ
ママコチャの近走の成績と内容
- 2024年9月 セントウルステークス(G2)
- 結果:2着
- 内容:57kgの重い斤量にもかかわらず好走。復調の兆しを見せる。
- 2024年3月 高松宮記念(G1)
- 結果:8着
- 内容:先団につけるも直線で伸びず。関係者は寒い季節には向かなかったことを示唆。
- 2023年12月 阪神カップ(G2)
- 結果:5着
- 内容:先団3番手から入るも、直線で失速。休み明けの影響か。
- 2023年10月 スプリンターズステークス(G1)
- 結果:1着
- 内容:川田将雅騎手との組み合わせで初のG1制覇。4角2番手から直線で抜け出し、ハナ差で勝利。
- 2023年8月 北九州記念(G3)
- 結果:2着
- 内容:初めての1200m挑戦で好走。中団前方から追い上げ、惜しくも勝利を逃す。
ママコチャの能力の特徴
- 距離適性:
- 1200mの短距離レースで特に強さを発揮。
- レーススタイル:
- 好位からの追い上げを得意とし、瞬発力と持続力を兼ね備える。
- 血統背景:
- 父:クロフネ
- 母:ブチコ(父:キングカメハメハ)
- この血統がスピードとスタミナのバランスをもたらしている。
ママコチャのスプリンターズステークスにおける評価
- 前年度勝利馬:
- 2023年のスプリンターズステークスを勝利しており、コースの適性は証明済み。
- 調教内容:
- 最近の調教で良好な動きを見せており、本番に向けて順調な仕上がりを見せている。
- 騎手とのコンビネーション:
- 川田将雅騎手との相性が良く、馬の特性を理解した戦略が期待できる。
- 距離適性:
- 1200mという距離は、ママコチャの最も得意とするところ。
- 最近の復調傾向:
- 高松宮記念では8着に敗れたものの、セントウルステークスで2着へ入り、状態の上昇を示唆している。
昨年のスプリンターズステークス覇者であり、注目の1頭です。高松宮記念では8着に敗れましたが、前哨戦として出走したセントウルステークスでは不利な外枠から2着に入る好走を見せており、調子の良さがうかがえます。
ナムラクレア
ナムラクレアの近走の成績と内容
- 2024年8月25日 キーンランドカップ(G3)
- 5着
- 好位置でレースを進めたものの、直線で進路がなく伸びきれず
- 2024年3月 高松宮記念(GⅠ):
- 2着
- 勝ち馬とはアタマ差の接戦
- 内枠から中団追走、直線で内を突いて伸びる
- 2024年2月 京都牝馬ステークス(GⅢ):
- 2着
- 先行し、最後の直線で力強い脚を見せる
- 2023年10月 スプリンターズステークス(GⅠ):
- 3着
- 前年の同レースでも入賞を果たす
ナムラクレアの能力
- 脚質:好位からの差し切りが得意
- 特徴:瞬発力と持続力を兼ね備える
ナムラクレアは短距離レース抜群の安定感と実績を残しています。
- 勝率: 27.8%
- 連対率: 55.6%
また特筆すべき点として、道悪や内枠での強さがあります。
血統面では、父のミッキーアイル(ディープインパクト系)と母の父ストームキャットの組み合わせが、彼女のスピードとスタミナを支えています。
ナムラクレアのスプリンターズステークスでの評価
キーンランドカップでの騎乗で制裁を受けたことにより、主戦騎手である浜中騎手が騎乗できず、横山武史騎手へ乗り替わりとなります。
最近の調教内容
- 1週前追切は栗東坂路で4F50.4秒の好タイム
- 古馬3勝クラスの馬を楽々と抜く
横山武史騎手は彼女について「想像以上にパワフル」とコメント。調教師の長谷川浩大氏も状態の良さを強調しています。
中山競馬場の芝1200mコースは内枠有利とされており、ナムラクレアの特性と相性が良いと言えるでしょう。
トウシンマカオ
トウシンマカオの近走の結果と内容
- 2024年9月8日 セントウルステークス(G2)
- 結果: 1着
- 内容: 最後の直線で外から豪快に末脚を伸ばし、2着のママコチャを捉えて勝利。
- 2024年5月11日 京王杯(G2)
- 結果: 6着
- 内容: スローペースの流れを5番手から追走するが、かかり気味となり最後は伸びず。
- 2024年3月2日 オーシャンステークス(G3)
- 結果: 1着
- 内容: 先行して最後の直線で力強く伸び、他馬を振り切る圧巻の勝利。
トウシンマカオの能力特性
- 距離適性: 特に1200mでの実力が際立つ
- スピード: 高い瞬発力を誇り、特に直線でのスピードが持ち味
- レーススタイル: 先行策を取ることが多く、レース中盤から後半にかけての加速力が魅力
- 血統背景:父ビッグアーサーからスピードと持続力、母ユキノマーメイドからスタミナとスピードを受け継ぐ絶妙な血統バランス
トウシンマカオのスプリンターズステークスでの評価
- セントウルステークスでの優勝により、優先出走権を獲得
- 1週前の美浦坂路での追い切りで4ハロン54秒8をマーク
- レーン騎手の騎乗も期待される要素
スプリンターズステークスの有力馬は逃げ・先行馬が多い中、トウシンマカオは差し馬として高い能力を持っています。
後方の馬に有利な展開となった際には注目の1頭です。
ビクターザウィナー
ビクターザウィナーの近走の結果と内容
- 2024年6月2日 シャティンヴァーズ(G3)
- 結果: 6着
- 内容:スタートは決めたものの、直線で加速できず6位に終わりました。
- 2024年4月28日 チェアマンズスプリントプライズ(G1)
- 結果: 7着
- 内容: このレースも序盤はリードを取ったものの、終盤で優位を保てず7位に終わりました。
- 2024年3月24日 高松宮記念(G1)
- 結果: 3着
- 内容: 先行して粘り強く走り、日本G1で好走
- 2024年1月28日 センテナリースプリントカップ(G1)
- 結果: 1着
- 内容: 前半600mを35.99秒のスローペースで逃げ切り、1.3/4馬身差で勝利し、G1初制覇を果たしました
ビクターザウィナーの能力の特徴
- 優れたスタートダッシュ: 「ロケットスタート」と呼ばれる鋭い立ち上がりが武器
- 短距離適性: 1400m以下の距離で7勝、勝率41%という高い成績
- 良馬場適性: 良馬場での勝率43%と、条件が合えば強さを発揮
- 国際舞台での実績: 香港G1勝利、日本G1で3着と世界レベルの実力
調教助手談:「ビクターザウィナーは非常に良好なメンタル状態を保っています。この精神的な強さが、彼の高い競争心につながっているのです。」
ビクターザウィナーのスプリンターズステークスにおける評価
ビクターザウィナーは近走の成績は芳しくありません。しかし、香港競馬のスプリント力は日本と比較しても高く、ビクターザウィナーも非常に高い能力を持っています。高松宮記念でも3着に入っており、日本の馬場への適性も示しています。
特にスタートダッシュ力が非常に高く、また今回は日本でも経験豊富なジョアン・モレイラ騎手を起用するということで、前有利の馬場状態や展開となれば、日本馬にとっては非常に強力なライバルとなる可能性があります。
マッドクール
マッドクールの近走の結果と内容
- 2024年3月24日 高松宮記念(GI)
- 結果: 1着
- 内容: スタートから好位をキープし、直線で内から抜け出す
- 6番人気から勝利を収め、G1初制覇
- 2023年10月1日 スプリンターズステークス(GI)
- 結果: 2着
- 内容: 58kgの斤量を背負いながら好位置をキープ
- 最後まで競り合いを見せる健闘
- 2023年7月2日 CBC賞(GIII)
- 結果: 9着
- 内容: 体調不良の可能性があり、力を発揮できず
マッドクールの能力の特徴
- 距離適性: 1200mの短距離戦で特に強さを発揮
- 馬場適性:
- 良馬場: 勝率40%
- 重馬場: 勝率100%(2戦2勝)
- レーススタイル: 先行策が多く、直線での加速力が際立つ
池添学調教師談:「乾いた馬場の方がより適していますが、重馬場でも十分に力を発揮できます。」
スピードと持久力を兼ね備えており、直近の高松宮記念での完勝を経て、さらなる成長が期待されます。
マッドクールのスプリンターズステークスにおける評価
- 過去の実績:
- 昨年スプリンターズステークスで2着の経験
- 最近の好調:
- G1高松宮記念の勝利で勢いに乗る
- 調教状況:
- 外厩・ノーザンファームしがらきでも、良好な反応、特に直線部分でのアクションが秀逸
- 馬場適性:
- パワーがあるため馬場が渋った場合でも適応力は高い
マッドクールは、その血統背景(父:ダークエンジェル、母:マッドアバウトユー)からも高い競走能力が期待されます。渋った馬場も苦にしないため、馬場状態が悪化した場合にはより一層好走に期待ができます。
ルガル
ルガルの近走の成績と内容
- 2024年3月24日 高松宮記念(GI)
- 結果: 10着
- 内容: スタートから積極的に前に出るも、最後の直線で失速し、10着に終わりました。雨の影響で馬場が悪化していたことが影響しました。
- 2024年1月28日 シルクロードステークス(GIII)
- 結果: 1着
- 内容: 好スタートから2番手につけ、直線で一気に抜け出し、アグリに3馬身差をつけて圧勝しました。。
- 2023年11月26日 京阪杯(GIII)
- 結果: 2着
- 内容: トウシンマカオに敗れるも、安定した走りで2着を確保しました。スタートで一歩目を滑らせたことが影響しました。
- 2023年10月28日 スワンステークス(GII)
- 結果: 4着
- 内容: スタートが課題となり、良い位置取りができなかったことが敗因となりました。前方で競り合いながらも最後の直線で伸びきれませんでした。
ルガルの能力の特徴
- スピード:
- シルクロードステークス(GIII)では、1200mを1:07.7で走破し、アグリに3馬身差をつけて圧勝したようにら高いスピード能力を誇ります。
- 瞬発力:
- スタミナよりも瞬発力を活かしたレース展開が得意です。
- レース戦略:
- スタートから好位につける積極的なレース運びを得意としています。
ルガルは好位からスピードと瞬発力を活かしたレース展開を得意としています。
ルガルのスプリンターズステークスにおける評価
- パフォーマンス期待:
- シルクロードステークスで、1分7秒台の持ち時計があり、今の中山の高速馬場には適しています。
- 戦略と強み:
- 先行力が高く、逃げ先行有利な中山1200mでも大きな武器になります。
- 調整状況:
- 高松宮記念以来のレースとなりますが、1週前に坂路で50秒9を記録するなど、調整は順調に進んでいます。
高松宮記念では10着に終わりましたが、高速馬場での開催となれば巻き返しにも期待できます。
参考レース解説:2024年キーンランドカップ
スプリンターズステークスに出走予定の
- サトノレーヴ
- エイシンスポッター
- オオバンブルマイ
- ナムラクレア
- モリノドリーム
が直接対決したキーンランドカップのレース内容について解説します。
2024年8月25日、札幌競馬場で行われたキーンランドカップ(GⅢ)は、スプリンターズステークスへの重要な前哨戦として注目を集めました。芝1200mの短距離戦で、3歳以上の馬が出走可能な重賞レースです。当日は晴天に恵まれ、馬場状態は良好でした。全16頭が出走し、激しい競りあいの末、サトノレーヴが優勝を飾りました。
当日のトラックバイアスと馬場状態
この日の札幌競馬場は、内有利のトラックバイアスが顕著でした。開幕週ということもあり、内ラチ沿いの馬場状態が特に良好だったようです。このバイアスは、内枠を引いた馬にとって有利に働き、外枠の馬は距離ロスを強いられる展開となりました。
レースのペースと展開
レースは非常に速いペースで進行しました。
- スタート直後から各馬が積極的に前を目指す展開
- 4コーナーまでは団子状態が続く
- 直線に入ると内側を確保したサトノレーヴが抜け出す
- 後方からの追い上げも多く見られた
サトノレーヴのレース内容
優勝したサトノレーヴは、レース序盤から好位置をキープし、直線で鮮やかに抜け出しました。
- スタート:好位置を確保
- 中盤:無理なく前との差を詰める
- 直線:力強い末脚で他馬を寄せ付けず
この勝利により、サトノレーヴは函館スプリントステークスに続く重賞連勝を達成。今後のスプリント路線での活躍が期待されます。
デビッド・レーン騎手も、強い馬であり、勝つことだけを目指して乗ったとコメントしています。
エイシンスポッターのレース内容
2着に入ったエイシンスポッターは、8番人気ながら素晴らしい走りを見せました。
- スタート:内側ポジションを確保
- 中盤:ナムラクレアの後ろで絶好の位置取り
- 直線:モレイラ騎手の巧みな操縦で力強く追い上げ
最終的にはサトノレーヴに1.1/2馬身差まで迫る健闘を見せ、タイムは1分08秒2でした。
オオバンブルマイのレース内容
3着のオオバンブルマイは、武豊騎手が騎乗し、最後まで粘り強い走りを見せました。
- スタート:中団からの位置取り
- 中盤:他馬と並走しながら徐々にポジションを上げる
- 直線:4角で大外に持ち出すロスの大きい競馬ながら3着に好走
武豊騎手が直線が短いので伸び切れなかったとコメントしているように、もう少し距離があれば更に上位を狙えた可能性があります。
ナムラクレアのレース内容
前年の覇者であり1番人気だったナムラクレアは、残念ながら5着に終わりました。
- スタート:積極的に前に出る
- 中盤:好位置をキープ
- 直線:最内を突く形で進出するも窮屈な状況に
浜中俊騎手は「狭いところに入ってしまったのは私の判断ミスです」と反省の弁を述べています。能力は間違いなく最上位であり、次走での巻き返しが期待されます。
モリノドリームのレース内容
4着に入ったモリノドリームは、C.ルメール騎手の騎乗で後方からの追い上げを見せました。
- スタート:後方からの競馬を選択
- 中盤:じっくりと脚を温存
- 直線:力強い末脚を発揮するも及ばず
ルメール騎手は「ラスト200mはよく伸びてくれました」とコメントし、この馬の洋芝での安定感を評価しています。
まとめ
2024年のキーンランドカップは、サトノレーヴの圧倒的な強さが際立つレースとなりました。
サトノレーヴは恵まれた馬場条件と自身の実力を最大限に発揮し、理想的な位置取りでレースを進めることができました。またエイシンスポッターも内側ポジションを確保し、ナムラクレアの後ろという絶好の位置取りでレースをスムーズに進めることができており、この2頭は展開を見方に着けることができたと言えます。
一方でナムラクレアは能力は高くても不利な展開に苦しんだ結果の5着であり、次走での巻き返しが期待できます。
参考レース解説:2024年セントウルステークス
スプリンターズステークスに出走予定の
- トウシンマカオ
- ママコチャ
- モズメイメイ
- ピューロマジック
- ダノンスコーピオン
が直接対決したセントウルステークスのレース内容について解説します。
2024年9月8日、中京競馬場で行われた第38回セントウルステークス(GII)は、スプリント路線の重要な一戦として注目を集めました。3歳以上の馬が出走するこのレースは、芝1200メートルのコースで争われ、サマースプリントシリーズの最終戦としても位置付けられています。
- 日時:2024年9月8日
- 場所:中京競馬場
- 距離:芝1200メートル
- 出走頭数:18頭
当日のトラックバイアスと馬場状態
当日の中京競馬場は、台風の影響で道悪馬場が予想されていましたが、実際には良好な馬場状態でレースが行われました。トラックバイアスとしては、内枠が有利で外枠が不利という傾向が見られました。
レースのペースと展開
レースは予想通り速いペースで進行しました。ラップタイムを見てみましょう:
1ハロン目: 12.0秒
2ハロン目: 10.4秒
3ハロン目: 11.2秒
4ハロン目: 11.4秒
5ハロン目: 11.1秒
6ハロン目: 11.6秒
特に2ハロン目の10.4秒という数字が目を引きます。ピューロマジックが逃げて前半3ハロンを33秒6で通過するなど、序盤から速いペースが続きました。
トウシンマカオのレース内容
2番人気で出走したトウシンマカオは、見事な勝利を収めました。菅原明良騎手の巧みな騎乗が光ったレースでした。
- スタート後:中団後ろの外目を追走
- 直線:豪快に差し切り
- 最終タイム:1分07秒7
菅原騎手が、控える形で上手く運べたとコメントしているように、内有利・外不利のトラックバイアスの中、外枠から見事な差し切り勝ちを決めました。
ママコチャのレース内容
4番人気で出走したママコチャは、2着に入賞しました。鮫島克駿騎手は約1年ぶりの騎乗でしたが、積極的な競馬を展開しました。
- 好位で運ぶ
- 直線で一瞬先頭に立つ
- 最後はトウシンマカオに差される
鮫島騎手は「筋肉の質がよりスプリンターの感じになっていました」と馬の成長を評価。池江泰寿調教師も「叩き良化型なので次が楽しみ」と次走への期待を示しました。
モズメイメイのレース内容
7番人気で出走したモズメイメイは、3着に入賞する健闘を見せました。
- 最内枠からスタート
- 序盤:先手を主張したピューロマジックの直後を追走
- 直線:最内を突いて追い上げるも、勝ち馬に3/4馬身差
国分恭介騎手は、直線で狭くなったものの根性を見せてくれたと、馬の成長を評価しました。
ピューロマジックのレース内容
1番人気のピューロマジックは、残念ながら13着と大敗を喫しました。
- スタートから積極的に前に出る
- 前半3ハロンを33秒6の速いラップで逃げる
- 直線で失速し、最終的に0.7秒差でフィニッシュ
横山和生騎手はやることをやっての着順とコメントし、精神面での成長を評価しつつも、レース展開には疑問が残る結果となりました。
ダノンスコーピオンのレース内容
2番人気で出走したダノンスコーピオンは、期待に応えることができず12着に終わりました。
初めての1200メートル戦という距離の影響も考えられ、今後のスプリント戦での適性が問われる結果となりました。
戸崎圭太騎手は、流れをつかむことができなかったとコメントしています。
まとめ
2024年のセントウルステークスは、速いペースの中、トウシンマカオの圧巻の勝利で幕を閉じました。
トウシンマカオ・ママコチャは内有利・外不利のトラックバイアスの中、外枠から見事な好走を見せており、高く評価できる内容でした。
一方でピューロマジックは内前有利の中で逃げましたが13着と大敗しており、厳しい結果となりました。
参考レース解説:2024年高松宮記念
スプリンターズステークスに出走予定の
- マッドクール
- ナムラクレア
- ビクターザウィナー
- トウシンマカオ
- ママコチャ
- ルガル
- ウインマーベル
- モズメイメイ
が直接対決したG1高松宮記念のレース内容について解説します。
2024年3月24日、中京競馬場で第54回高松宮記念(GI)が開催されました。このレースは4歳以上のサラブレッドが出走可能な芝1200メートルのスプリント競走で、国際G1に格付けされています。発走時刻は15時40分で、当日は小雨が降り、芝は重馬場となりました。
当日のトラックバイアスと馬場状態
当日の中京競馬場は以下のような特徴がありました:
- 長い直線(412.5m)が特徴で、差し馬に有利な傾向
- 開催週の天候の影響で馬場状態が重に
- 内枠有利の傾向が強まる
- 内側を通った馬が好成績を収める傾向
これらの要因により、内枠有利・前有利というトラックバイアスが顕著となり、レース展開や結果に大きな影響を与えました。
レースのペースと展開
レースはスローペースで進行し、以下のような展開となりました:
- ビクターザウィナーがスタートから先頭に立つ
- マッドクールが内ラチ沿いを通りながら先団に位置
- 直線に入り、マッドクールが内側から抜け出す
- ナムラクレアが猛追するも、マッドクールがアタマ差で勝利
最終的な着順は以下の通りです:
- マッドクール(牡5) – 騎手:坂井瑠星 – タイム:1:08.9
- ナムラクレア(牝5) – 騎手:浜中俊 – タイム:1:08.9(アタマ差)
- ビクターザウィナー(せん6) – 騎手:K.リョン – タイム:1:09.4(3馬身差)
マッドクール(1着)のレース内容
マッドクールは6番人気で出走し、坂井瑠星騎手が騎乗しました。
スタートから好位をキープし、内側を通る経済的なコース取りを選びました。直線に入ると、内ラチ沿いを通って力強く伸び、最後の直線では他の馬たちを振り切ってゴールに飛び込みました。
ナムラクレア(2着)のレース内容
ナムラクレアは内側の3番枠からスタートし、中団前めを手応えよく運びました。直線では内ラチ沿いを突いて追い上げ、上がりタイムは33.2秒と非常に優秀でした。
しかし、最後の瞬間にマッドクールにアタマ差で及ばず、惜しくも2着となりました。
浜中俊騎手は、思い切って内を突いて終いを生かす競馬をしたが、あと一歩のところで届かなかったとコメントしています。
ビクターザウィナー(3着)のレース内容
香港からの遠征馬として注目されたビクターザウィナーは、K.リョン騎手を背に、スタートから積極的に先頭を奪う形でレースを進めました。重馬場の中、良いダッシュを見せ、他の馬を引き離して逃げる展開となりました。
しかし、最終的には3着でゴールしました。
リョン騎手は、渋っ馬場がビクターザウィナーに向かなかったとコメントしています。良馬場での巻き返しに期待です。
トウシンマカオ(6着)のレース内容
トウシンマカオはクリストフ・ルメール騎手が騎乗しました。スタートから中団に位置し、4コーナーを回る際に外側に持ち出し、直線では追い上げを試みましたが、最終的には上位馬に届きませんでした。
ルメール騎手は、重馬場でいつもの走りができなかったとコメントしており、この馬も良馬場での巻き返しに期待です。
ママコチャ(8着)のレース内容
ママコチャは前年のスプリンターズSの勝ち馬として注目されていましたが、結果は8着に終わりました。
外枠からのスタートとなり、序盤は先行する形で進みましたが、内側の馬たちが有利な位置を確保している中で外を回る形になりました。
川田将雅騎手は、4コーナーまでスムーズな競馬が出来たが、暖かくならないと本来の走りが出来ないとコメントしています。
ルガル(10着)のレース内容
1番人気として注目されていたルガルは、結果は10着に終わりました。
スタート直後に他の馬と接触し、その影響でリズムを崩してしまいました。3コーナーでは先頭集団に位置していましたが、4コーナーでのコーナリングで他の馬に押され、直線では伸び悩みました。
ウインマーベル(12着)のレース内容
ウインマーベルは外枠からスタートし、中団から後方に控える形で進みました。直線では外から追い上げを試みましたが、道悪の影響もあり、思うような伸びを見せることができませんでした。
松山弘平騎手は、スタート後にのめって行き脚がつかず、外枠であったことも含めて条件が合わなかったとコメントしています。
モズメイメイ(15着)のレース内容
モズメイメイは16番枠からスタートしましたが、スタートで1馬身遅れてしまい、後方からの競馬を強いられました。直線で外に持ち出して追い上げを試みましたが、伸びきれずに15着または16着という結果に終わりました。
藤岡佑介騎手は、スタートで後に横の馬と接触する形になってしまい、またもまれる競馬にも慣れていなかったとコメントしています。
まとめ
2024年の高松宮記念は、マッドクールの見事なG1初制覇で幕を閉じました。重馬場という条件下で、内枠有利・前有利のバイアスが顕著に現れ、レース展開に大きな影響を与えました。
主な特徴として:
- スローペースでの展開
- 内ラチ沿いを通った馬の好成績
- 道悪条件による一部の馬の不調
1着のマッドクールは、2着のナムラクレアは内有利のトラックバイアスの恩恵を受けることができました。
また、スローペースで流れたことにより、逃げたビクターザウィナー、2番手追走のウインカーネリアン、3番手追走のマッドクールは前残り展開の恩恵を受けています。
そのため、マッドクールは枠・展開の両方で恩恵を受けており、勝利はしましたが慎重に評価する必要があります。ナムラクレアについては内有利の恩恵は受けつつも、後方から唯一上位入線しており、高い能力を示したと言えます。
2024年スプリンターズステークスの予想ポイント
2024年のスプリンターズステークスの予想をするにあたって、重要なポイントは次のとおりです。
- 中山競馬場の芝1200mコースは内前有利の傾向がある。
- 先週の中山競馬場は高速馬場で内前有利のトラックバイアスとなっていた
- 今週も良馬場での開催が予想され、先週と同様に内前有利の高速馬場となることが想定される。
土曜日の馬場状態や枠番がレースに与える影響は大きいため、それらの情報も慎重に見極めて予想しましょう。
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