【2024オールカマー】予想の重要ポイントと注目馬を解説!
今週末、9月22日(日)に中山競馬場で行われるGⅡオールカマーについて、詳しくご紹介します。このレースは秋のG1レースへの重要なステップとなる注目の一戦です。
オールカマーの概要
オールカマーは、中山競馬場の芝2,200メートルで行われる重賞レースです。3歳以上のサラブレッドが出走可能で、国際競走としても指定されています。
レース詳細:
- 開催日:2024年9月22日(日)
- 競馬場:中山競馬場
- 距離:芝2,200メートル
- コース:外回り
特徴的なのは、中山競馬場の外回りコースが「おむすび型」と呼ばれる独特の形状を持つことです。スタートから1コーナー半ばまでの上り坂、3コーナーまでの緩やかな下り坂、そして最後の直線の急坂と、起伏に富んだコース設計となっています。
オールカマーの位置づけ
オールカマーは、秋のG1レース、特に天皇賞(秋)への重要なステップレースとして位置づけられています。
- 天皇賞(秋)への切符
- 勝ち馬には天皇賞(秋)の優先出走権が与えられます。
- G1へのステップアップ
- トライアルというよりも、G1へのステップレースとしての役割が強いです。
- 国際競走
- 外国調教馬も出走可能で、国際的な競争の場となっています。
2024年オールカマー 出走予定馬一覧
馬名 | 性 | 年齢 | 斤量 | 調教師 |
---|---|---|---|---|
アウスヴァール | セ | 6歳 | 57 | 昆貢 |
アルビージャ | 牡 | 6歳 | 57 | 手塚貴久 |
キラーアビリティ | 牡 | 5歳 | 57 | 斉藤崇史 |
サリエラ | 牝 | 5歳 | 55 | 国枝栄 |
サヴォーナ | 牡 | 4歳 | 57 | 中竹和也 |
ステラヴェローチェ | 牡 | 6歳 | 57 | 須貝尚介 |
ナイママ | 牡 | 8歳 | 57 | 武藤善則 |
ニシノレヴナント | セ | 4歳 | 57 | 上原博之 |
フェーングロッテン | セ | 5歳 | 57 | 宮本博 |
ミクソロジー | 牡 | 5歳 | 57 | 辻野泰之 |
ヤマニンサンパ | 牡 | 6歳 | 57 | 斉藤崇史 |
ラーグルフ | 牡 | 5歳 | 57 | 宗像義忠 |
リカンカブール | 牡 | 5歳 | 57 | 田中克典 |
レーベンスティール | 牡 | 4歳 | 57 | 田中博康 |
ロバートソンキー | 牡 | 7歳 | 57 | 林徹 |
2024年オールカマーの有力馬
レーベンスティール
レーベンスティールは、ここ数戦でその実力を存分に発揮しています。
- エプソムC
- 中団から抜け出し、見事に1着を獲得しました。
- 特筆すべきは、59kgという重い負担重量をものともせず、上がり3ハロン33秒7の脚で直線を鮮やかに突き抜けたことです。中距離芝レースでの強さを改めて証明しました。
- 新潟大賞典
- このレースでは11着に終わりました。パドックでも激しくイレ込み、レース中も前肢に硬さが目立ち、思うような走りができませんでした。
- 香港ヴァーズ
- 海外GIレースで8着となりました。輸送の問題が影響し、能力を十分に発揮できませんでした。
レーベンスティールは、特に芝1800mから2200mの距離で安定した成績を残しています。
新潟大賞典では調子が整わず大敗しましたが、その後のエプソムカップでは見事に立て直しました。
レーベンスティールの能力の特徴
- 距離適性と脚質
- レーベンスティールは芝1800mから2400mの中距離で高い適性を示しています。
- 脚質としては、先行押し切りや中団に控えて終いを生かす競馬が得意で、瞬発力と持続力が持ち味です。
- 中山競馬場の実績
- 中山競馬場で2勝を挙げています。中山の芝2200mコースでは2分11秒4の持ち時計があり、速い時計に対応できる能力があります。
レーベンスティールの評価
前走のエプソムCでの快勝を受け、オールカマーでも重賞連勝を狙う主役として注目されています。中山2200メートルの舞台は、昨年のセントライト記念で勝利した経験があり、得意な条件です。
調教師の田中博康氏によれば、馬体が特に前駆がたくましくなり、去年の秋よりも充実しているとされています。「いい意味で怖さも見せる」と関係者から評価されており、レーベンスティールはオールカマーでの有力馬の1頭と言えます。
ステラヴェローチェ
ステラヴェローチェの最近の成績を振り返ってみると、以下のような結果が見られます:
- 札幌記念(GII)
- 中団からレースを進め、直線で馬群をうまく捌いて3番手に浮上。1番人気のプログノーシスをクビ差で抑え、3着を確保しました。
- 安田記念(G1)
- 中団からの競馬でしたが、直線で伸びを欠き9着に終わりました。
- 大阪杯(G1)
- 好位追走から直線で粘りを見せましたが、4着に終わりました。
- 大阪城ステークス(OP)
- 好位追走から直線でデビットバローズとの叩き合いを制し、約2年5か月ぶりの勝利を収めました。
特に注目すべきは、大阪城ステークスでの復活Vです。トップハンデ58.5キロを背負いながらも力強く伸びて、2着馬との激しい叩き合いを頭差で制しました。
ステラヴェローチェの能力の特徴
- 距離適性:
- 芝1600m~芝2500mまでの幅広い距離に対応できますが、特に芝2200mで好成績を残しています。
- 脚質:
- 中団から後方に控えて終いを生かす競馬が得意です。切れ味勝負よりはパワーが求められる条件で力を発揮します。
- 持続力と瞬発力:
- 持続力は非常に高いですが、瞬発力は中程度。最後の直線で粘り強く脚を使う傾向があります。
- 馬場適性:
- 良馬場での超トップスピード戦には若干の課題がありますが、不良馬場でも力を発揮することが可能です。
ステラヴェローチェの評価
今回のオールカマーでは、前走の札幌記念での好走が評価され、上位人気が予想されます。調教師の須貝尚介氏は「ずっと強敵と戦ってきた。能力は高いし、一発を狙っている」と自信を持って送り出しています。
近走のG1戦線では勝ちきれず、成績の波が激しいものの、距離適性の高い2200mの舞台で、持ち前のスタミナと勝負根性を発揮できれば勝利も期待できます。
また不良馬場でも能力を発揮することが可能なため、当日の天候次第ではさらに高パフォーマンスを発揮する可能性が高まります。
サリエラ
サリエラは、クラシック戦線こそ賑わせませんでしたが、5歳秋を迎えた今、本格化が期待されています。
- 天皇賞(春)
- 好位につけていたものの、直線での伸びを欠き、12着という結果に終わりました。
- ダイヤモンドステークス
- 先行馬をマークしつつ好位につけ、直線で積極的に押し上げる姿勢を見せましたが、惜しくもテーオーロイヤルに敗れたものの2着を確保しました。
サリエラの能力の特徴
- スピードとスタミナ:
- サリエラはダイヤモンドステークスで2着に入った実績があるように、スピードやスタミナに加えて、瞬発力と勝負根性が高い点が特徴です。
- 左回り巧者:
- これまでの9走のうち、3着以内に入ったレースは全て左回りのコースであり、右回りのコースは2回とも着外となっています。ただし、右回りの経験はいずれも天皇賞(春)・エリザベス女王杯とG1レースであるため。メンバーレベルの違いに注意が必要です。
- 距離適性:
- 中距離から長距離まで幅広く対応可能ですが、特に2000メートル前後の中長距離で好成績を収めています。
前走の天皇賞(春)では、折り合いを欠いたことが敗因の一つとしてあげられており、当日の落ち着き具合にも注が必要です。
サリエラの評価
今回の舞台、オールカマーは中距離の2200m。中長距離を得意とするサリエラにとっては距離的にも適性が高く、巻き返しを図るには絶好の舞台と言えるでしょう。
また、全姉サラキアが5歳秋で本格化を遂げたように、サリエラも血統の後押しを受けて成長を見せています。
サヴォーナ
サヴォーナは近走で安定した成績を残しており、その実力を証明しています。
- 函館記念
- 中団の後ろ10番手あたりを追走し、3~4角は外々を回して進出。展開的に後方からでは厳しい競馬となり4着に終わりました。
- 天皇賞(春)
- 先団3~4番手を追走し、直線では先に抜け出した勝ち馬を追ったが6着でした。3000m級の距離は少し長いと考えられます。
- 阪神大賞典
- 前半は中団の前、5番手を追走していたが、2周目の3角で順位を落とし、直線では伸びずの6着。緩い馬場を苦にした可能性があります。
- 日経新春杯
- 外枠から内に潜り込んで先団4番手の最内を追走。直線では馬場の内目から追い上げ、勝ち馬に食らいつくも1馬身及ばずの2着でした。
サヴォーナの能力の特徴
- 距離適性:
- サヴォーナは3000m以上のレースではやや苦戦する傾向がありますが、2400m前後の距離で安定した成績を残しています。特にスタミナを活かした競馬が得意です。。
- 馬場適性:
- 緩い馬場ではパフォーマンスが低下する可能性があり、良馬場での成績の方が良く、特に右回りの芝コースでの勝率が高いです。
- 血統背景:
- 父はキズナ、母はテイケイラピッドで、母の父はスニッツェルです。この血統からもスタミナとスピードを兼ね備えていると考えられます。
サヴォーナの評価
サヴォーナはこれまでのレースで安定した成績を残しており、特に日経新春杯では2着に入るなど、重賞級の実力は証明しています。
前走の函館記念では1番人気に支持されながら4着に終わりましたが、スタートは良かったものの最内枠が災いし、道中は窮屈な走りを強いられました。オールカマーでは中山競馬場を得意とする横山武史騎手と初めてコンビを組む予定であり、この手替わりにも注目です。
また、現在調整は順調であり、1週前追い切りでは良いタイムを記録し、心身ともに充実しています。
ミクソロジー
ミクソロジーは近走、長距離路線で安定した成績を残しています。
- ダイヤモンドステークス(GⅢ)
- 東京競馬場の芝3400mを舞台に、勝ち馬からわずか0.1秒差の接戦を演じました。長距離への適性の高さを改めて示したレースと言えるでしょう。
- 万葉ステークス(OP)
- 中京競馬場の芝3000mを、2着馬に0.3秒差をつけて快勝。 重賞戦線での活躍を予感させる、力強い走りを見せました。
この成績からわかるように、ミクソロジーは長距離戦で安定した成績を残しています。特に、GIIIのダイヤモンドステークスでの2着は、重賞レースでの実力を証明する結果となりました。
ミクソロジーの能力の特徴
ミクソロジーは先行押し切りを得意とするステイヤーです。
- 長距離適性:
- 芝3000m以上のレースで特に高いパフォーマンスを発揮します。
- スタミナと底力:
- 血統背景からも、長距離戦で必要なスタミナと底力を持っていることが伺えます。
- 成長力:
- レースを重ねるごとに力強さが増しており、今後の更なる成長に期待が持てます。
特筆すべきは、そのスタミナと底力です。長距離戦での安定した成績は、この馬の持久力の高さを示しています。
ミクソロジーの評価
ミクソロジーは、長距離戦での実績と安定した成績から、オールカマーでの活躍が期待されています。しかし、長期休養明けであることから、状態面には注意が必要です。
- 脚部不安により天皇賞・春と宝塚記念を回避した経緯があり、完調かどうかは慎重に判断する必要があります
- 約1年半ぶりの実戦となるため、状態面が注目されます
当日のパドックや返し馬での様子、そして直前の追い切りの内容をしっかりと確認することが、ミクソロジーの評価を行う上で重要になるでしょう。
不安材料はあるものの、能力の高さは疑いようがありません。万全の状態でレースに臨めれば、上位進出は十分に狙えるはずです。
キラーアビリティ
キラーアビリティは、2021年中山で行われたホープフルステークスを制した、世代のトップホースの一頭。しかし、近走の成績は芳しくありません。
前走の大阪杯では15着と大敗。GIIネオムターフカップでの2着という好走もあるものの、本来の輝きを取り戻せているとは言い難い状況です。
キラーアビリティの能力の特徴
キラーアビリティの父は、言わずと知れた名馬 ディープインパクト。その血統から受け継いだ切れ味が大きな武器と言えます。
得意の距離は芝1800m~2500m。先行押し切りや、中団から脚を溜めて終いを生かす競馬を得意としています。小回りコースを得意としており、内枠からスムーズに先団につけられれば、持ち味を活かせる可能性は高まります。
キラーアビリティの評価
キラーアビリティは、近走の成績が芳しくなく、オールカマーでも苦戦が想定されます。内枠を引き当て、得意の前々競馬ができるかどうかが鍵となるでしょう。
参考レース解説:札幌記念
オールカマー出走予定のステラヴェローチェとアウスヴァールが直接対決した札幌記念のレース内容について解説します。
2024年8月18日、札幌競馬場で行われた札幌記念(GII)は、芝2000mの舞台で熱い戦いが繰り広げられました。優勝はノースブリッジ、2着ジオグリフ、3着ステラヴェローチェという結果となりました。
レース展開
スタート直後、アウスヴァールが先頭に立ち、ノースブリッジが2番手につける形で展開しました。前半1000mは60秒5というスローペースで進行。この展開が後の結果に大きく影響することとなります。
アウスヴァールのレース内容
- 逃げ馬として終始先頭を走る
- 800m地点までリードを保持
- スローペースでレースをコントロール
- 最終コーナーでノースブリッジに迫られる
- 直線で失速し、最終的に7着
アウスヴァールは自身の持ち味を活かし、レース序盤から中盤にかけて主導権を握りました。しかし、最後の直線で他馬に差され、順位を落としてしまいます。
ステラヴェローチェのレース内容
- 中団からのスタート
- 内側を巧みに進行
- 最終直線で追い上げを見せる
- 3着入線
ステラヴェローチェは、距離適性の高さと競り合いでの粘り強さを発揮するレースとなりました。
横山典弘騎手の巧みな騎乗も、好結果につながった要因の一つです。内側をロスなく進み、最終直線での追い込みのタイミングも絶妙でした。
まとめ
今回の札幌記念は、アウスヴァールの逃げによるスローペースが大きな特徴となりました。このペース配分が、ノースブリッジやジオグリフといった上位入線馬に有利に働いた一方で、アウスヴァール自身はスローペースで逃げたものの最後に失速してしまい、評価を上げられる内容とは言い難いものでした。
ステラヴェローチェは、このスローペースの恩恵を受けつつも、自身の持つ距離適性と安定感を活かして3着に食い込む健闘を見せました。
参考レース解説:函館記念
オールカマー出走予定のアウスヴァール、サヴォーナ、リカンカブールが直接対決した函館記念のレース内容について解説します。
2024年7月14日、函館競馬場で行われたGIIIレース「函館記念」。芝2000mのコースで繰り広げられました。
レース結果概要
まず、レース結果の概要を押さえておきましょう。
- 1着:ホウオウビスケッツ(牡4歳、騎手:岩田康誠、タイム:1:59.2)
- 2着:グランディア(セ5歳、騎手:三浦皇成、タイム:1:59.8)
- 3着:アウスヴァール(セ6歳、騎手:古川吉洋、タイム:1:59.9)
アウスヴァールのレース内容
14番人気という低評価でスタートしたアウスヴァールですが、レースでは見事な走りを見せ、3着に入線しました。
アウスヴァールは、スタートから積極的な作戦を取りました。先頭に立ち、最大4馬身のリードを保ちながら逃げる展開。この作戦が功を奏し、他の逃げ馬が控えめだったこともあり、比較的楽なペースで先頭を走ることができました。
直線に入ると勝ち馬のホウオウビスケッツに抜かれましたが、アウスヴァールは最後まで粘りを見せ、3着の座を守り抜きました。
サヴォーナのレース内容
サヴォーナは1番人気として注目を集めていましたが、結果は期待に応えられず4着に終わりました。
スタートで1馬身遅れを取り、後方からの追走を強いられました。
中盤では馬群の外側を回り、4コーナーでのロスが大きくなり、直線に入る際にも理想的な位置取りができませんでした。
函館記念の2000mという距離は、サヴォーナにとってやや短く、持ち味を発揮しきれなかった可能性があります。特に小回り平坦な函館コースでは、彼の強みであるスタミナを活かすことが難しかったと考えられます。
リカンカブールのレース内容
リカンカブールは58kgの斤量を背負い、結果は8着と振るいませんでした。
道中からグッとハミを取る場面が見られず、3コーナーから4コーナーにかけて手応えがなくなっていきました。
レース後の分析では、洋芝が合わなかった可能性が指摘されています。
まとめ
14番人気のアウスヴァールは3着に入線することができましたが、前有利な函館競馬場においてマイペースな逃げでレースを有利に運ぶことができたため、慎重に評価する必要があります。
一方で、1番人気のサヴォーナは4着に沈みましたが、展開や適正が合わないレース内容であり、オールカマーでの巻き返しも期待できます。
リカンカブールも8着と振るわない結果となりました。馬場適性の課題があったとは言え力負けと感じられる内容でした。
2024年オールカマーが開催されるコースの概要
中山競馬場全体の特徴
中山競馬場の特徴は、なんといってもJRA全10場の中でも最大の高低差を誇ることです。
芝コースの高低差
芝コースの高低差は5.3mを誇り、これはなんと2階建ての建物に相当するほどの起伏です。
東京競馬場の高低差は最大でも3.5m、阪神競馬場は3.0mとなっており、中山競馬場の高低差がいかに大きいかがわかります。この高低差が中山競馬場の大きな特徴の一つと言えます。
上り坂・下り坂の位置
ゴール板を過ぎた辺りから1コーナーまでは上り坂となっており、2コーナーから向こう正面は下り坂のレイアウトとなっています。その後ほぼ平坦の3コーナー、緩やかな下りの4コーナーがあり、最終直線に急坂が待ち構えているレイアウトとなっています。
特にゴール前に待ち受ける急坂は「心臓破りの坂」とも呼ばれ、最後の直線で先頭に立っていても、この坂を上り切れずに後続馬に差されることも珍しくありません。
芝コースの直線距離
他の競馬場の内回り・外回りは最終直線で合流するため内回りと外回りで最終直線の距離が異なってきますが、中山競馬場では内回り・外回りの合流地点が3コーナー入口付近となるため、最終直線の長さは同一となります。
中山競馬場 芝2200m外回りコース の特徴
コースの傾向
※2020年以降に本コースで実施された全レースデータを基に判定
好成績な枠番
好成績な脚質
初角までの距離
最終直線の距離
ペース傾向
先週の中山競馬場の馬場状況
オールカマーの予想をする上で、馬場状態の把握は非常に重要となります。そのため、先週の中京競馬場の馬場状態について振り返り確認しましょう。
9月16日(月)朝時点における中山競馬場・芝コースの馬場状態
- 使用コース Bコース
- クッション値 9.5(標準)
- 含水率 約15%
- 天候 雨のち曇り
- 降水量 1.5mm
開幕2週目ということもあり、芝の傷みは少なく良好な芝状態での開催となりました。先週は3日間開催で日曜と月曜は多少の降雨がありました。
含水率は多少高い状態ではありましたが良馬場での開催であり、開催中の大きな芝の傷みも見られませんでした。
先週の中山競馬場の枠番・脚質傾向
開幕2週目ということで、内枠から中枠が好成績な週となっており、逆に7枠・8枠の馬は不振となりました。
脚質別の成績を見てみると、逃げ・先行馬の好走率が非常に高く、差し馬は苦戦する結果となっています。
過去のレースから振り返る、2023オールカマーで求められた能力
2023年のオールカマーは、タイトルホルダーがレースを引っ張り、後に天皇賞(秋)を制覇するローシャムパークが勝利したレースとして記憶に新しいでしょう。2024年のオールカマー予想の参考になるよう、2023年のレースを改めて振り返ってみましょう。
レース概要
- 開催日:2023年9月24日
- 競馬場:中山競馬場
- 距離:芝2200m
- 天候:晴
- 馬場状態:良
トラックバイアスと馬場状態
当日の中山競馬場は、極端なトラックバイアスはなく比較的フラットな馬場でした。前後の位置による有利不利はほとんどなく、わずかに内有利、外不利の傾向が見られました。馬場状態は良馬場で、Cコースを使用した開催7日目の馬場コンディションは絶好でした。
レースのペースと展開
レースは2番人気のタイトルホルダーがハナを切る展開となりました。1000m通過1.01.1のスローペースとなり、ローシャムパークは好位の5番手に位置を取り、壁を作るような好位置をキープしていました。
直線に入ると、好位でレースを進めていたローシャムパークが力強く抜け出し、タイトルホルダーを1 1/4馬身差をつけて快勝しました。3着には後方から追い上げたゼッフィーロが入りました。
2023年オールカマーで求められた能力
2023年のオールカマーを制するために必要とされた能力は以下の点が挙げられます。
- スタートとポジション取りの巧さ:
- 1着となったローシャムパークは五分のスタートを決めた後、スムーズに好位のポジションを確保しました。スローペースのレースとなったため、好位でレースを運ぶことが重要となりました。。
- スピードの持続力
- 中山2200mのコース特性から、前半スローペースから後半の持続的なスピードを維持し、長く良い脚を使える能力が求められました。
このように、2023年のオールカマーではタイトルホルダーが引っ張る展開となったものの、コース形状などの要因によりスローペースとなり、好位から進めたローシャムパーク、ハナを切ったタイトルホルダーと、前目でレースを進めた馬が好成績を残す結果となりました。
2024年のオールカマーにおいても、2023年と同様の能力が求められることが想定されます。
2024年オールカマーの予想ポイント
2024年のオールカマーの予想をするにあたって、重要なポイントは次のとおりです。
- 開催コースである中山2200mはスローペースとなりやすく、逃げ先行馬が有利なコース
- 今週からCコース変わりとなり、内側の馬場の傷みも少ないため、内有利のトラックバイアスとなることが想定される
中山2200mでの実績を残しているレーベンスティールは最有力の1頭です。
また、当日は雨が降ることも考えられ、馬場状態が悪化した場合には道悪巧者のステラヴェローチェも好走のチャンスが大きくなります。
土曜日の馬場状態や枠番がレースに与える影響は大きいため、それらの情報も慎重に見極めて予想しましょう。
最終的な全頭の能力評価、そして穴馬を中心とした高期待値馬については、開催前日に、全レース・全馬の能力や期待値を指数化し、毎週無料で公開しています。
ローズステークス
- チェレスタ
- 7人気26.8倍2着!
- セキトバイースト
- 11人気51.6倍3着!
新潟記念
- シンリョクカ
- 8人気26倍1着!
- キングズパレス
- 1人気2.8倍3着!
よろしければ週末の競馬予想の参考にご覧ください!
X(Twitter)もやっています!
おかげさまでフォロワー9,000人越え!
サイトに掲載前の最新情報やレース当日情報はXで発信していますので是非フォローください!
Tweets by horse_scorerこのページをX(旧Twitter)でシェアする