【2024年秋華賞】7つの予想重要ポイント!注目馬の特徴と、出走馬同士の直接対決レースも徹底回顧!【無料】
2024年10月13日に京都競馬場で行われる秋華賞。3歳牝馬三冠の最終レースとなるこの秋華賞について、詳しく見ていきましょう!
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秋華賞の概要
- 開催日時: 2024年10月13日(日)
- 開催場所: 京都競馬場
- コース : 芝2000m(A)
- 開催条件:3歳・オープン・G1(馬齢)(牝)(国際)(指定)
秋華賞の位置づけ
秋華賞は、牝馬三冠の最終戦として重要な位置を占めています。
- 桜花賞、オークスに続く第3のクラシック
- 3歳牝馬にとっての最後の大舞台
- 優勝馬は繁殖牝馬としての価値が大幅に上昇
注目ポイント
今年の秋華賞は、例年以上の混戦模様です。ステレンボッシュ、チェルヴィニア、クイーンズウォーク、ボンドガールなど、実力馬たちが名を連ねています。
桜花賞やオークスで上位に入った実力上位馬が好成績を残してきた秋華賞ですが、今年は紫苑ステークスとローズステークスといったトライアルレースからも能力が高い馬が出走してきます。
本ページで解説する各レースの分析内容を確認し、各馬の能力や秋華賞への適正についてしっかりと見極めていきましょう!
2024年秋華賞 出走予定馬一覧
馬名 | 性 | 年齢 | 斤量 | 調教師 |
---|---|---|---|---|
アドマイヤベル | 牝 | 3歳 | 55 | 加藤征弘 |
キャットファイト | 牝 | 3歳 | 55 | 上原博之 |
クイーンズウォーク | 牝 | 3歳 | 55 | 中内田充 |
クリスマスパレード | 牝 | 3歳 | 55 | 加藤士津 |
コガネノソラ | 牝 | 3歳 | 55 | 菊沢隆徳 |
ステレンボッシュ | 牝 | 3歳 | 55 | 国枝栄 |
セキトバイースト | 牝 | 3歳 | 55 | 四位洋文 |
タガノエルピーダ | 牝 | 3歳 | 55 | 斉藤崇史 |
チェルヴィニア | 牝 | 3歳 | 55 | 木村哲也 |
チェレスタ | 牝 | 3歳 | 55 | 松下武士 |
チルカーノ | 牝 | 3歳 | 55 | 高野友和 |
ホーエリート | 牝 | 3歳 | 55 | 田島俊明 |
ボンドガール | 牝 | 3歳 | 55 | 手塚貴久 |
ミアネーロ | 牝 | 3歳 | 55 | 林徹 |
ラビットアイ | 牝 | 3歳 | 55 | 鈴木孝志 |
ランスオブクイーン | 牝 | 3歳 | 55 | 奥村豊 |
ラヴァンダ | 牝 | 3歳 | 55 | 中村直也 |
予想ポイント1:秋華賞が開催されるコースの概要
京都競馬場の特徴的なコースレイアウトは、改修後も基本的に維持されています。
コース形状と高低差
競馬場別のコース高低差
芝内回りコースは約3mの高低差となっています。外回りコースと比べると1m以上高低差は小さくなるものの、他競馬場と比べると高低差は大きい部類になります。
最終直線の長さ
最終直線の距離は、芝内回りコースは約330mの長さがあります。ローカル競馬場と比べると長めではあるものの、中央の競馬場の中では比較的短い直線となっています。
また、コース全体の高低差は大きいものの、最終直線は平坦となっています。
芝コースの直線距離
全体的な特徴として、3コーナーから4コーナーにかけての下り坂でペースが上がり、そのままのスピードで平坦な最終直線に入る形となります。そのため逃げ・先行馬が有利な展開となりやすい競馬場です。
芝コースにおける改修工事の概要と影響
改修工事では、水はけの改善に特に注力されました。
- 排水管の設置:20mごとに地下に排水管(暗渠管)を配置
- 新技術の導入:馬場下層に水の流れを作る溝を掘り、排水管を設置
- クッション性の維持:適度な水分保持により、馬場の硬化を防止
これにより、平日や開催中に雨が降っても極端に馬場が悪化しにくくなりました。
京都競馬場 芝2000m の特徴
コースの傾向
好成績な枠番
好成績な脚質
初角までの距離
最終直線の距離
ペース傾向
予想ポイント2:先週の京都競馬場の馬場状況
秋華賞の予想をする上で、馬場状態の把握は非常に重要となります。そのため、先週の京都競馬場の馬場状態について振り返り確認しましょう。
先週日曜日時点における京都競馬場・芝コースの馬場状態
- 使用コース:Aコース
- クッション値:10.1(やや硬め)
- 含水率:約9%
- 天候:晴れ
- 降水量:0mm
先週の京都競馬場は開幕週のため、全体的に良好な芝状態で開催されました。東京競馬場は雨が降っていましたが、京都競馬場は晴れの中の開催であり、クッション値も高めの環境でした。
先週の京都競馬場の枠番・脚質傾向
先週の京都競馬場は特に先行脚質の好走が目立ちました。開幕週かつ高クッション値での開催ということで、逃げ脚質も先行脚質に次いで好走率も高い状態でしたが、内外の馬場状態に差がない状態であったため、中団からの差しも届きやすい状態でした。
予想ポイント3:2024年秋華賞の有力馬解説
秋華賞登録馬のうち有力馬について、近走のレース内容、能力の特徴、評価について解説します。
ステレンボッシュ
- 2024/05/19 東京 優駿牝馬G1 :1番人気 2着
- 2024/04/07 阪神 桜花賞G1 :2番人気 1着
- 2023/12/10 阪神 阪神ジュG1 :5番人気 2着
- 2023/11/19 東京 赤松賞・1勝 :1番人気 1着
- 2023/10/01 中山 サフラン・1勝 :1番人気 2着
ステレンボッシュは、2024年の桜花賞で1着を獲得し、その後のオークスでは2着となりました。桜花賞では、差し馬が有利な馬場条件の中で中団外から差し切る形で勝利。オークスでは直線で一瞬抜け出す場面もありましたが、最後の200mで他馬に差されて2着となったものの、この2レースでの好走は、実力の高さと安定感を示しています。
ステレンボッシュの能力の特徴
- スピードと瞬発力が際立つ
- 直線での加速力が高い
- G1レースでの豊富な経験
- 冷静なレース運び
- メンタル面での安定性
父エピファネイア、母ブルークランズという良血馬で、特に中長距離に強い血統を持ちます。国枝栄厩舎の調教を受けており、信頼性の高い馬として評価されています。
ステレンボッシュの秋華賞での評価
ステレンボッシュは、桜花賞での勝利やオークスでの2着という成績から、その実力は十分に証明されています。血統的にも距離適性が高く、秋華賞でも十分に結果を出せる可能性が高く、最も注目を集める馬の一頭となっています。
チェルヴィニア
- 2024/05/19 東京 優駿牝馬G1 :2番人気 1着
- 2024/04/07 阪神 桜花賞G1 :4番人気 13着
- 2023/10/28 東京 アルテミG3 :1番人気 1着
- 2023/08/12 新潟 未勝利 :1番人気 1着
- 2023/06/04 東京 新馬・牝 :1番人気 2着
チェルヴィニアは、優駿牝馬(オークス)で見事に勝利を収め、G1初制覇を果たしました。このレースでは、スタートから冷静にレースを進め、直線での加速が際立ちました。また、2023年10月28日のアルテミスステークス(G3)でもレースレコードを更新するタイムで勝利し、そのポテンシャルの高さを示しました。
チェルヴィニアの能力の特徴
- 冷静なレース運び
- 直線での強烈な加速力
- 距離適性の高さ
- 安定した走り
チェルヴィニアは、特に直線での伸びが秀逸で、レースの終盤で力を発揮する能力を持っています。また、様々な距離で安定したパフォーマンスを見せることができる点も大きな強みです。
チェルヴィニアの秋華賞における評価
優駿牝馬(オークス)での勝利実績や、アルテミスステークスでのレースレコードを記録した走りからも、ステレンボッシュともに秋華賞出走馬の中でも最上位の能力を持っていると言えます。鞍上がルメール騎手という点も大きな好材料と言えます。
クイーンズウォーク
- 2024/09/15 中京 ローズSG2 :2番人気 1着
- 2024/05/19 東京 優駿牝馬G1 :5番人気 4着
- 2024/04/07 阪神 桜花賞G1 :3番人気 8着
- 2024/02/10 東京 クイーンG3 :1番人気 1着
- 2023/12/23 阪神 未勝利 :1番人気 1着
クイーンズウォークは、2024年のオークスで4着に入線しました。2番枠からスタートし、好位を確保しながら進めましたが、最後の直線で伸びを欠き、4着に終わりました。一方、ローズステークスでは2番人気で出走し、見事な差し切り勝ちを収めました。
クイーンズウォークの能力の特徴
- 後方からの追い込みが得意
- 直線での瞬発力が高い
- 1600m-2400mの距離に適性あり
- 安定した走りを見せる
父キズナ、母ウェイヴェルアベニューという優れた血統背景を持ち、スピードと持久力を兼ね備えています。大型牝馬で、デビュー時の馬体重は約520kgと力強さを感じさせます。
クイーンズウォークの秋華賞における評価
クイーンズウォークは、オークス4着、ローズステークス1着という結果を残しており、能力の高さを証明しています。特に、後方からの追い込みと直線での瞬発力が武器となり、レース展開次第では上位入賞も十分に可能です。デビュー戦から全レース川田将雅騎手とコンビを組んでおり、秋華賞でもコンビ継続予定。G1レースでは3着以内に入ることができていないものの、川田騎手とのコンビでG1初勝利を期待したい1頭です。
ボンドガール
- 2024/09/07 中山 紫苑SG2 :1番人気 3着
- 2024/07/28 札幌 クイーンG3 :2番人気 2着
- 2024/05/05 東京 NHKマG1 :3番人気 17着
- 2024/04/06 中山 ニュージG2 :1番人気 2着
- 2023/10/07 東京 サウジアG3 :1番人気 2着
NHKマイルカップでは出遅れ、不利もあり17着と惨敗。しかし、クイーンステークス2着、紫苑ステークスで3着と重賞レースでも好走を見せており、復調傾向にあります。
ボンドガールの能力の特徴
- コンパクトな体型(446kg)でマイラー気質
- スローペースでも冷静に脚を溜める能力
- 直線での瞬発力が高い
- 母コーステッドはBCジュヴェナイルターフ2着馬の血統
ボンドガールは特に直線勝負に強く、レース終盤での素晴らしい末脚を持っています。血統面でも優れた素質を持っており、今後の成長が期待されます。
ボンドガールの秋華賞における評価
ボンドガールはクイーンステークス2着、紫苑ステークスで3着と重賞レースで好走してはいるものの、勝ちきれないレースが続いています。
調教状況は良好で、6F82秒7から1F12秒0というタイムを記録。手塚調教師も「使い減りしていないし、疲れもない」とコメントしており、コンディションは上々です。
ただし、近走のレースでは出遅れにより後方からの追走が多く、この点が大きな課題となっています。秋華賞ではこのスタートの出遅れ癖を克服できるかがポイントとなるでしょう。
クリスマスパレード
- 2024/09/07 中山 紫苑SG2 :5番人気 1着
- 2024/06/12 川崎 関東オG2 :2番人気 9着
- 2024/04/21 東京 フローラG2 :3番人気 4着
- 2024/02/24 中山 水仙賞・1勝 :2番人気 1着
- 2023/12/03 中山 新馬 :2番人気 1着
クリスマスパレードは、紫苑ステークスで優勝し、コースレコードを更新しました。このレースでは、道中2番手から直線の入り口で先頭に立ち、後続の追い上げをしのぎきりました。
クリスマスパレードの能力の特徴
- 父キタサンブラック、母ミスエリカの優れた血統
- スタートが良く、先行能力が高い
- 芝2000mでの成績が特に良好
- 持続力とスピードを兼ね備える
クリスマスパレードは、特に芝2000mコースでの適性が高く、紫苑ステークスではその能力が遺憾なく発揮されました。
クリスマスパレードの秋華賞における評価
紫苑ステークスでは2番手追走から直線早めに先頭に立つもので、この先行力は秋華賞でも大きな武器となります。距離適性も問題はないものの、G1出走は秋華賞が初めてとなり、これまでの対戦相手と比べてレベルが格段に上がるため試練の一戦となります。
ミアネーロ
- 2024/09/07 中山 紫苑SG2 :3番人気 2着
- 2024/05/19 東京 優駿牝馬G1 :9番人気 14着
- 2024/03/16 中山 フラワーG3 :2番人気 1着
- 2024/01/13 中山 菜の花賞・1勝 :1番人気 5着
- 2023/09/16 中山 新馬 :3番人気 1着
ミアネーロは、紫苑ステークス(GII)で2着に入賞しました。レース中は中団から進め、最後の直線で力強い伸びを見せましたが、勝ち馬クリスマスパレードにはクビ差で及びませんでした。優駿牝馬(GI)では14着と苦戦しましたが、その前のフラワーカップでは見事に勝利を収めています。
ミアネーロの能力の特徴
- 「大跳び」と称される広いストライド
- 鋭い差し脚による直線での追い込み
- レース前のイレ込みが課題
ミアネーロは特に直線での追い込みに強く、ラスト1Fでは11秒を切るタイムを記録する能力を持っています。一方で、レース前にはイレ込みが激しい点には注意が必要です。
ミアネーロの秋華賞における評価
ミアネーロは、直線での鋭い追い込みが武器となり、レース展開次第では上位入賞も十分に可能と評価されています。しかし、G1レースの相手に対しては結果を出せておいません。秋華賞では注目すべき馬ではあるものの、過信せず慎重な評価が求められるでしょう。
予想ポイント4:参考レース 優駿牝馬(オークス)G1
秋華賞では、同じく3歳牝馬の三冠レースである優駿牝馬(オークス)の実績馬の好走が目立ちます。そこで、秋華賞にも出走する馬を中心に、オークスのレース内容を回顧してみましょう。
2024年5月19日、東京競馬場で行われたオークス(優駿牝馬)は、芝2400mのコースで開催されました。このクラシック競走は、3歳牝馬の頂点を決める重要なレースとして注目を集めました。
秋華賞にも出走するチェルヴィニア、ステレンボッシュ、クイーンズウォーク、ランスオブクイーン、アドマイヤベル、ホーエリート、ラヴァンダ、コガネノソラ、ミアネーロ、タガノエルピーダの10頭が出走しました。
トラックバイアスと馬場状態
当日の馬場状態は以下の特徴が見られました:
- 内側の馬場が良好で内有利の傾向
- 直線では内を突く馬が有利
特筆すべきは、差し馬を中心に外を回した馬には不利な傾向が見られたことです。後半の直線では、内目で脚を溜めた馬が良い伸びを見せる場面が多くみられました。
レースのペースと展開
レースは予想以上のハイペースで進行し、以下のような展開となりました:
- 前半1000メートルを57.7秒という驚異的なタイムで通過
- ショウナンマヌエラとヴィントシュティレが逃げて後続を引き離す
- 前方の馬たちが消耗し、後方からの追い上げ馬が優位に
このような展開の中、中団から外を回って伸びてきたチェルヴィニアが優勝を果たしました。彼女の勝利は、ハイペースのレースにおける瞬発力と戦略的な位置取りの重要性を示す好例となりました。
チェルヴィニアのレース内容
- 結果:2番人気で出走し1着
- 不利等:出遅れにより半馬身の不利があった
- 位置取り:中団からレースを進める
- 通過位置:4コーナーでは内から4頭目ほどの外を回して最終直線へ入る
- 上り3F:上り1位の脚を使い見事1着
オークスではチェルヴィニアが見事な勝利を収めました。芝2400メートルのレースで、中団後方からスタートし、直線で驚異的な追い上げを見せ1番人気のステレンボッシュを1/2馬身差で抑えて優勝を果たしました。
前走の桜花賞では不運な展開で13着に沈んだものの、今回は持ち前の潜在能力を遺憾なく発揮。特に直線での伸びは圧巻でした。
レースはハイペースで進行し、前半1000メートル通過が57秒7という速さでしたが、チェルヴィニアは冷静に後方から様子を伺い、絶妙なタイミングで加速。「外不利」とされるトラックバイアスを物ともせず外を回した上で、見事な勝利を収めました。
調教師の木村哲也も「馬体重マイナス6キロで、馬の雰囲気は良いデキに持ってこられた」と満足げな様子でした。
ステレンボッシュのレース内容
- 結果:1番人気で出走し2着
- 位置取り:中団からレースを進める
- 通過位置:4コーナーでは内から2頭目ほどの位置を通り最終直線へ入る
- 上り3F:上り1位の脚を使い前に迫るも、惜しくも2着
桜花賞を制した実績を持つステレンボッシュは、1番人気としてオークスに臨みましたが、惜しくも2着に終わりました。スタートは五分で、中団の内側をキープしながら追走。
直線では一時先頭に立つ場面もありましたが、外から猛追するチェルヴィニアに半馬身差で敗れました。しかし、その走りは決して悪くなく、父エピファネイアの血を引く彼女の距離適性の高さが証明されました。
レースはハイペースで進行し、特に前半は逃げ馬が暴走気味の展開となりました。ステレンボッシュは中団内目からしっかりと追走し、直線では内から馬群を突いて伸びてきました。
惜しくも牝馬二冠達成とはなりませんでしたが、ステレンボッシュの今後の成長が大いに期待される結果となりました。
騎手の戸崎圭太は「道中はプレッシャーをかけられても冷静に対応できていた」と振り返り、直線ではスムーズに進めたものの、勝ち馬の強さには及ばなかったと述べています。
クイーンズウォークのレース内容
- 結果:5番人気で出走し4着
- 位置取り:好位につけてレースを進める
- 通過位置:4コーナーでは内から3頭目ほどの位置を回して最終直線へ入る
内枠からスタートしたクイーンズウォークは、しっかりとポジションを取ることに成功。直線では馬場の真ん中に持ち出され、先行競馬を展開しました。しかし、最後の直線での伸びがやや甘く、他の馬に差されてしまいます。
惜しくも3着には届きませんでしたが、ハイペース・内有利のトラックバイアスの中で、好位の外目からレースを進めて強豪揃いのレースで4着に入ったことは評価に値します。
ランスオブクイーンのレース内容
- 結果:14番人気で出走し5着
- 位置取り:好位につけてレースを進める
- 通過位置:4コーナーでは内から2頭目ほどの位置を通り最終直線へ入る
前半1000メートルが57.7秒というハイペースは先行馬にとって厳しい条件であり、ランスオブクイーンもその影響を受けてしまいました。その中で5着と好走しており、評価できるレース内容であったと言えます。
騎手の横山和生は「リズム良く走らせることができた。この馬の能力は出し切ってくれた」とコメント。調教師も「次回に向けて良い経験になった」と述べており、今後の成長が期待されます。
アドマイヤベルのレース内容
- 結果:8番人気で出走し9着
- 位置取り:中団からレースを進める
- 通過位置:4コーナーでは内から3頭目ほどの位置を回して最終直線へ入る
フローラSでの勝利後、オークスに向けて調整が行われましたが、レース当日は他馬に比べて伸びを欠きました。2400メートルの距離が少し長く、前半で壁を作れずに掛かってしまったため、中団から伸びることができませんでした。
騎手の横山武史は「前半で壁を作れなかったのは痛かったが、賢い馬なので何とか収まってくれた」と述べ、距離や展開が影響したことを強調しました。また、適距離は2000mぐらいともコメントしています。
ホーエリートのレース内容
- 結果:13番人気で出走し10着
- 位置取り:中団からレースを進める
- 通過位置:4コーナーでは大外を回して最終直線へ入る
ハイペースの差し有利展開の中、ホーエリートは中団からレースを進めたものの、直線では伸び悩み10着に終わりました。2400mという距離が少し長かったと考えられます。
騎手の原優介は、「結果的に早仕掛けと思われるかもしれないが、過去のレースを見ても切れる脚がないのは分かっていた」と述べ、スタミナを活かすレースを選択したと説明しています。
ラヴァンダのレース内容
- 結果:12番人気で出走し11着
- 位置取り:中団からレースを進める
- 通過位置:4コーナーでは内から3頭目ほどの位置を回して最終直線へ入る
ラヴァンダはハイペースのレース展開の中、中団からレースを進めましたが、4コーナーでやや後退し、その後の直線では伸びを欠き11着に終わりました。
レース後のコメントでは、岩田望来騎手が「やりたい競馬はできたが、最後は距離が長いと感じた」と述べており、距離が彼女には厳しかったことが示されています。
コガネノソラのレース内容
- 結果:7番人気で出走し12着
- 位置取り:中団からレースを進める
- 通過位置:4コーナーでは内から3頭目ほどの位置を回して最終直線へ入る
前走のスイートピーSでは強烈な末脚を見せており、オークスでもそのパフォーマンスが期待されていました。
ハイペースの差し有利展開の中、中団後方からレースを進めたものの、直線に入ると反応が鈍くなり、他の馬に追いつくことができませんでした。
騎手の石川裕紀人は、コガネノソラの状態について「疲れもなく、いい時の返し馬だった」と述べ、距離が長かった可能性を示唆しました。馬の状態自体には問題がなかったと強調し、今後のレースでの巻き返しを期待しています。
ミアネーロのレース内容
- 結果:9番人気で出走し14着
- 不利等:出遅れにより半馬身の不利があった
- 位置取り:中団からレースを進める
- 通過位置:4コーナーでは最内を通って最終直線へ
ミアネーロはスタートで出遅れ、後方からの競馬を強いられました。最初のコーナーでは馬群の中で位置取りが難しく、直線に入ると内側から進出を試みましたが、スムーズさを欠いたため、伸びきれずにゴールしました。
差し有利、内有利のバイアスに従ったレースを進めた上での14着という点は評価を上げられるものではありませんでした。
タガノエルピーダのレース内容
- 結果:6番人気で出走し16着
- 位置取り:好位につけてレースを進める
- 通過位置:4コーナーでは内から2頭目ほどの位置を通り最終直線へ入る
ハイペースの差し有利展開となったレースで好位からレースを進めることになってしまった点に加え、中盤では折り合いを欠いたことで最後の直線で失速してしまい、16着と大敗してしまいました。
騎手のM.デムーロは「一番いい位置で競馬が出来ましたが、全然走っていきませんでした。直線で反応がありませんでした」とコメントし、期待されたパフォーマンスを発揮できなかったことを明らかにしました。
予想ポイント5:参考レース ローズステークス(G2)
次に、トライアルレースであるローズステークスの内容について、秋華賞出走馬を中心に振り返ってみましょう。
2024年9月15日、中京競馬場でローズステークスが開催されました。芝2000mのコースで行われたこのレースは、秋華賞へのトライアルとして3歳牝馬にとって重要な一戦となりました。
秋華賞にも出走するクイーンズウォーク、チェレスタ、セキトバイースト、タガノエルピーダ、ラヴァンダ、ラビットアイの6頭が出走しました。
当日のトラックバイアスと馬場状態
- 馬場状態:稍重
- トラックバイアス:前有利・後方不利、内有利
内ラチ沿いに傷みが見られたものの、内有利のバイアスの下でレースに挑むことになりました。
レースのペースと展開
レースはミドルペースで進行し、全体のタイムは1分59秒9でした。
- スタート直後、セキトバイーストが逃げて先頭を切る
- 前半5F: 1分00秒3
- 後半5F: 59秒6
この展開により、逃げ・先行馬に有利な状況が生まれ、スタミナ勝負の様相を呈しました。
クイーンズウォークのレース内容
- 結果:2番人気で出走し1着
- 位置取り:中団からレースを進める
- 通過位置:4コーナーでは内から4頭目ほどの外を回して最終直線へ入る
- 上り3F:上り2位の脚を使い見事1着
2番人気のクイーンズウォークが見事に優勝を飾りました。川田将雅騎手の巧みな騎乗で、中団から徐々にポジションを上げ、直線で鮮やかに差し切りました。勝ちタイムは1分59秒9。稍重馬場にも関わらず安定したパフォーマンスを見せ、2000mの距離適性の高さを証明しました。
また、内・前有利のトラックバイアスの中、中団から外を回しての勝利は非常に評価できる内容となりました。
川田騎手は「馬場状態も良く、リズムを優先しながら走れた」とコメント。調教師からも体の芯の強さとバランスの良さが評価され、秋華賞に向けて期待が高まっています。
チェレスタのレース内容
- 結果:7番人気で出走し2着
- 位置取り:好位につけてレースを進める
- 通過位置:4コーナーでは内から3頭目ほどの位置を回して最終直線へ入る
チェレスタは惜しくも2着に。3番枠から好位置をキープし、直線で一時は先頭に立ちましたが、クイーンズウォークに1.5馬身差で交わされました。前有利の展開の中で好位からレースを進める恩恵を受けたものの敗れてしまっており、クイーンズウォークとの力差がみられる内容となりました。
騎手の西村淳也は「状態は申し分なかった。結果だけが悔しい」とコメント。調教師からは体幹の強さとバランスの良さが評価され、今後の成長が期待されています。
セキトバイーストのレース内容
- 結果:11番人気で出走し3着
- 位置取り:逃げてレースを運ぶ
- 通過位置:4コーナーでは最内を通って最終直線へ
スタート直後から積極的に先行し、大逃げを打つ展開。4コーナーまで大きなリードを保ちましたが、直線で追い上げられ3着でフィニッシュ。初の2000m挑戦でしたが、距離適性を示しました。馬体重もプラス14kgで出走し、持久力向上が見られ、今後の成長が楽しみです。
一方で内・前有利の恩恵を受けた上での3着という結果であることには注意が必要です。
タガノエルピーダのレース内容
- 結果:4番人気で出走し4着
- 位置取り:好位につけてレースを進める
- 通過位置:4コーナーでは最内を通って最終直線へ
タガノエルピーダは前方で競馬を進めましたが、後半のペースアップに対応できず失速。2000mの距離に対する適性は高く、内・前有利の恩恵を受けた上でのレース展開でしたが、4着に敗れており、上位の馬とは能力差を感じる内容となりました。
騎手の幸英明は「3、4コーナーで馬場の悪いところを通り、出せなかった」とコメント。調教師は今後のレースへの期待を寄せています。
ラヴァンダのレース内容
- 結果:8番人気で出走し7着
- 不利等:ゲートでアオり1馬身の不利があった
- 位置取り:好位につけてレースを進める
- 通過位置:4コーナーでは内から4頭目ほどの外を回して最終直線へ入る
ラヴァンダは8着に終わりました。スタートで出遅れたものの挽回して好位でレースを進めました。しかし4コーナーで後退し、直線で伸び悩み7着に敗れました。
出遅れに加えてトラックバイアスとしては不利な外枠スタートではありましたが、上位の馬とは着差をつけられる結果となりました。
騎手の岩田望来は「休み明けの影響か伸びを欠いた」とコメントしています。
ラビットアイのレース内容
- 結果:10番人気で出走し15着
- 位置取り:中団からレースを進める
- 通過位置:4コーナーでは内から2頭目ほどの位置を通り最終直線へ入る
前有利の展開の中、スタートから後方に位置する形となってしまい、レース中盤でも前との差を詰められませんでした。また、外枠スタートで内枠有利のトラックバイアスにも泣かされたとは言え、15着と大敗しています。
調教師は「休み明けの分、最後は苦しくなった」とコメントし、次走に向けた調整の必要性を示唆しています。
予想ポイント6:参考レース 紫苑ステークスG2
次に、同じくトライアルレースである紫苑ステークスの内容について、秋華賞出走馬を中心に振り返ってみましょう。
3歳牝馬限定のオープン戦として行われた紫苑ステークス。舞台は中山競馬場の芝2000m。秋華賞への切符を掴むための重要なステップレースとして、多くの注目を集めました。優勝馬には秋華賞への優先出走権が与えられます。
このレースには秋華賞にも出走するクリスマスパレード、ミアネーロ、ボンドガール、ホーエリートの4頭が出走しました。
馬場状態とトラックバイアス
当日の馬場状態は次のような特徴がありました。
- 超高速馬場の良馬場での開催
- 内枠がやや有利な傾向
- 南南西からの追い風
レースペースと展開
レースは非常にスピーディーな展開となりました。
- スタート直後、イゾラフェリーチェが先頭に立つ
- 前半1000mを58秒8という高速ペースで進行
- 4コーナーでイゾラフェリーチェが失速
- クリスマスパレードが先頭に躍り出て、レコードタイムで勝利
レースはスタート直後からハイペースで流れました。この速いペースが影響したのか、4コーナーを回るところで先頭を走っていたイゾラフェリーチェが失速。ここでクリスマスパレードが先頭に躍り出ると、そのまま後続馬を突き放し、見事優勝を飾りました。2着にはクビ差でミアネーロ、3着には1馬身1/4差でボンドガールが入線しました。
前半1000mは58秒8のハイペースで流れながらも、上り3Fは33.9秒という高速タイムを記録し、超高速馬場であったことを物語っています。
クリスマスパレードのレース内容
- 結果:5番人気で出走し1着
- 位置取り:好位につけてレースを進める
- 通過位置:4コーナーでは内から2頭目ほどの位置を通り最終直線へ入る
5番人気のクリスマスパレードが見事勝利を収めました。石川裕紀人騎手騎乗のもと、スタートから2番手につけ、直線で抜け出す完璧な競馬を見せました。
超高速馬場の恩恵を受けたものではありますが、勝ちタイムは1分56秒6のレコード。内枠有利のバイアスもあり2番手からの競馬が功を奏しました。
石川騎手は「馬場状態が良く、タイムが出そうだとわかっていましたが、驚きですね」とコメント。まだ気性に幼さが残るものの、今後の成長に期待が高まります。
ミアネーロのレース内容
- 結果:3番人気で出走し2着
- 不利等:出遅れにより1馬身の不利があった
- 位置取り:中団からレースを進める
- 通過位置:4コーナーでは内から2頭目ほどの位置を通り最終直線へ入る
- 上り3F:上り1位の脚を使い前に迫るも、惜しくも2着
ミアネーロは惜しくも2着に終わりましたが、素晴らしい走りを見せました。クリスマスパレードにクビ差で及ばなかったものの、上がり3ハロン33.0秒という速いタイムを記録。最後まで粘り強い走りを見せました。
若干の出遅れにより中団からレースを進めることとなり、前有利の高速馬場では不利な展開となってしまいました。その中で僅差の2着という結果は強いレース内容であったと言えます。
津村明秀騎手は「惜しかった。直線でいい脚を使ってくれたけど、馬場が速すぎた」とコメント。調教師の林師も「素晴らしいレースだった」と評価し、今後に期待を寄せています。
ボンドガールのレース内容
- 結果:1番人気で出走し3着
- 位置取り:後方からの競馬となる
- 通過位置:4コーナーでは最内を通って最終直線へ
- 上り3F:上り1位の脚を使い追い上げるも3着まで
1番人気に支持されたボンドガールは、3着に終わりました。スタートから行き脚がつかず、後方からの競馬を強いられる不運な展開。直線では最速タイの上がり33秒0を記録し、懸命に追い上げましたが、前の馬たちには届きませんでした。
2000メートルへの距離延長が初めてだったことも影響したかもしれません。これまで1800メートル以下での好走が多く、適性距離に疑問が残りました。
超高速馬場で前有利・内側有利のバイアスもあり、後方外から進出するボンドガールには不利な条件が重なりながらも3着という結果は、能力の高さを示したと言えます。しかし、スタートに関する課題を克服できるかが今後のカギとなってきます。
武豊騎手は「スタートが思ったほど出ませんでした」とコメント。今後の課題が浮き彫りになった一戦となりました。
ホーエリートのレース内容
- 結果:4番人気で出走し6着
- 位置取り:中団からレースを進める
- 通過位置:4コーナーでは内から3頭目ほどの位置を回して最終直線へ入る
- 上り3F:上り3位の脚を使い追い上げるも届かず
ホーエリートは中団からのスタートを切りましたが、直線で他馬に遅れを取る展開となり6着に終わりました。
タイムは1分57秒1、上がり3Fは33.6秒。超高速馬場での瞬発力勝負には適性を欠いたと考えられます。
内枠有利のバイアスも影響し、外側を進む形となったことで距離ロスが生じました。また、レース全体のペースが速く、特にラスト1ハロンは11.0秒と加速ラップだったことも、持続力やスタミナが持ち味のホーエリートには不向きな展開となってしまいました。
戸崎騎手は「いい競馬はしてくれたが、瞬発力が足りなかった。時計が速かった」とコメントし、レースレベルの高さを示唆しました。
予想ポイント7:参考レース クイーンステークスG3
最後に同じくトライアルレースであるクイーンステークスの内容について、秋華賞出走馬を中心に振り返ってみましょう。
2024年7月28日、札幌競馬場でクイーンステークスが開催されました。このG3レースは、3歳以上の牝馬による芝1800メートルの競走です。勝ち馬はコガネノソラで、勝ち時計は1:47.4でした。
このレースには秋華賞にも出走するコガネノソラ、ボンドガールの2頭が出走しました。
トラックバイアスと馬場状態
- 馬場状態:稍重
- バイアス:やや内有利
内側のコースを走った馬が有利な展開となり、特に内ラチ沿いを走ることで脚を温存できた馬が好成績を収めました。
レースのペースと展開
レースはコンクシェルが逃げてスローペースで進行し、以下のようなラップタイムとなりました:
- 前半:48.1秒
- 後半:35.7秒
- 上がり3F:34.8秒
このレースは、スローペースと稍重馬場が大きく影響し、外を回った馬は伸びを欠き、内枠の有利さが際立つレースとなりました。このバイアスが、レース展開にも大きな影響を与えました。
コガネノソラのレース内容
- 結果:5番人気で出走し1着
- 位置取り:中団からレースを進める
- 通過位置:4コーナーでは内から3頭目ほどの位置を回して最終直線へ入る
- 上り3F:上り3位の脚を使い見事1着
5番人気でスタートしたコガネノソラは、中団から徐々にポジションを上げていき、直線に入ると2番人気のボンドガールをアタマ差で振り切りました。
特に渋った馬場が得意なコガネノソラ。この日の馬場状態が追い風になったことに加え、51kgという軽斤量も有利な条件となりました。
馬場が渋れば注目の1頭と言えます。
騎手の丹内祐次は「51キロだったので多少外を回っても大丈夫だと思っていました。手応えもあったので、自信を持って仕掛けました」とコメント。馬の特性を理解した上での戦略が功を奏した形です。
ボンドガールのレース内容
- 結果:2番人気で出走し2着
- 位置取り:後方からの競馬となる
- 通過位置:4コーナーでは内から3頭目ほどの位置を回して最終直線へ入る
- 上り3F:上り1位の脚を使い前に迫るも、惜しくも2着
ボンドガールはこのレースでも行き脚つかず後方からのスタート。直線で豪脚を発揮しましたが、わずか頭差で勝利を逃してしまいました。タイムは勝ち馬と同じ1分47秒4。
スローペースで進行したレース。後方から控える形で進んだボンドガールにとっては、やや不利な展開となりました。
素晴らしい差し脚はあるものの、やはりスタート後の位置取りが課題と言えます。
武豊騎手は「惜しかった。思ったよりかかっていかなかったので、ためてゆっくり乗りました。最後はスペースがあって、いい伸びでした。あと2歩ぐらい惜しかった」とコメント。
2024年秋華賞の予想ポイントまとめ
2024年の秋華賞の予想をするにあたって、重要なポイントは次のとおりです。
- 桜花賞やオークスといった一線級のレースで上位に入った馬が活躍する傾向が強いレース
- 京都芝2000mは比較的ペースがスローペースとなりやすく、逃げ・先行馬が好成績の傾向があるコース
- 京都競馬場は開幕2週目となり、芝の状態も良好であるため、内枠や先行力が高い馬には注意が必要
土曜日の馬場状態や枠番がレースに与える影響は大きいため、それらの情報も慎重に見極めて予想しましょう。
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