【2025年度最新版】阪神競馬場コースの特徴と有利な枠番・脚質の傾向

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競馬場は場所・コースによって様々な特徴があり、有利となる枠番や脚質なども変わってきます。

このページでは「阪神競馬場」の各コースの特徴、そして好成績の枠番・脚質の傾向を解説します。コースの特性を理解し、各レースの予想に役立てましょう。

阪神競馬場コースの特徴

数々のG1レースが開催される阪神競馬場は、その独特なコース形状によってレース展開が大きく左右されることで知られています。

コースの形状と高低差

阪神競馬場は、兵庫県宝塚市に位置するJRAの競馬場です。右回りのコースで、内回りと外回りの2つの芝コース、そしてダートコースを有しています。

競馬場別のコース高低差

  • 内回りコース: 1周距離1689m。コーナーがタイトで、小回りなコース形態。
  • 外回りコース: 2006年に新設された1周距離2089mの広大なコース。右回りとしては日本最長を誇ります。東京競馬場よりも長く、開放感のあるコースです。
  • ダートコース: 1周距離1476m。

内回りと外回りで高低差は多少異なりますが、外回りでも高低差2.4mと比較的小さくなっています。しかし、上り坂は最終直線のゴール直前にある急坂のみとなっています。そのため、全体の高低差以上にスタミナが求められる競馬場となっています。

向こう正面・最終直線の長さ

競馬場別の最終直線の長さ(芝)

競馬場別の最終直線の長さ(芝)

芝コース外回りの直線距離は約480mと、主要競馬場では東京競馬場に次ぐ長さとなっています。芝コース内回り・ダートコースは約350mであり、新潟競馬場や京都競馬場に近い長さです。

残り200m地点から急な上り坂が待ち構えており、逃げ。先行馬の脚が上がることも多く、特に外回りでは直線の長さと相まって比較的差し馬にもチャンスが生まれやすくなります。

また、向こう正面も長い直線があります。外回りコースの向正面は約600mと非常に長くポジション争いが激しくなりにくく、全体的にペースは落ち着きやすい傾向にあります。

阪神競馬場と京都競馬場の違い

同じ関西圏の主要競馬場である阪神競馬場は京都競馬場と比較されることが良くあります。コースの特徴や好走しやすい馬の傾向が異なるため、京都競馬場で好走した馬が阪神競馬場では凡走するという光景も頻繁に見られます。

そのため、阪神競馬場と京都競馬場の違いを把握し、巻き返しが狙える馬や凡走に注意が必要な馬を把握しておくことが重要です。

競馬場の形状

阪神競馬場

京都競馬場

項目阪神競馬場京都競馬場
回り右回り右回り
1周の距離芝外回り:2,089m
芝内回り:1,689m
ダート :1,518m
芝外回り:1,894m
芝内回り:1,783m
ダート :1,607m
上り坂最終直線第3コーナー

阪神競馬場は、3コーナーが大きく張り出した独特の「おむすび型」をしています 。3コーナーの入り口から内回りと外回りの2コースに分岐し、直線入り口で合流するレイアウトは、他の競馬場には見られない特徴です 。  

京都競馬場は、楕円形のオーソドックスな形状をしています 。内回りと外回りのコースがあり、3コーナーで分岐し、4コーナーで合流します 。  

阪神競馬場と京都競馬場の一番の違いは、急坂の位置です。阪神競馬場は最終直線、京都競馬場は第3コーナーに急坂があります。そのため、阪神競馬場は差し馬にもチャンスが生まれやすいのに対し、京都競馬場では逃げ・先行馬に有利な展開となりやすくなっています。

競馬場の特徴に関するおすすめ本

競馬場の特徴や傾向についてより詳しく学びたい方は、以下の書籍がおすすめです。

おすすめ本1

有利な馬がすぐわかる 競馬場コース事典

JRAの101コースについて、立体図や断面図を用いながら、有利になる馬・不利になる馬についてわかりやすく解説されています。

Point!
2024年3月に発売された本のため、改修後の京都競馬場など、最新の情報が掲載されています。

おすすめ本2

競馬場と前走位置取りだけで恒常的に勝つ方法

レースの「展開」を予想し、期待値が高い馬を割り出すことを目的とした本。競馬場についてもコースパターンに分類し解説されています。

Point!
期待値の観点からの解説に加え、馬券の買い方や資金管理に至るまで解説されています。

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阪神競馬場の芝コース距離別の特徴

阪神競馬場 芝1200m の特徴

コースの傾向

※2020年以降に本コースで実施された全レースデータを基に判定

好成績な枠番
 

好成績な脚質
 

初角までの距離

最終直線の距離

ペース傾向

このコースの傾向
  • 向こう正面からスタートする、ワンターンの内回りコース。
  • 最初のコーナーまでの距離は約250mと比較的短く、ゴール前の急坂を意識してミドルペースとなりやすい。
  • 内回りコースで最終直線も短いため、逃げ・先行馬が有利となりやすい
  • 短距離戦でコーナーまでの距離も短いため、内枠有利の傾向が強い

阪神競馬場 芝1400m の特徴

コースの傾向

※2020年以降に本コースで実施された全レースデータを基に判定

好成績な枠番
 

好成績な脚質
 

初角までの距離

最終直線の距離

ペース傾向

このコースの傾向
  • 向こう正面奥のポケットからスタートする、ワンターンのコース。
  • 最初のコーナーまでの距離は約440mと長い。そのため、内枠有利ではあるが1200mコースと比べると中枠の馬も好走しやすい。
  • またコーナーまでの距離が長い分、1200mコースよりもややペースは上がりやすいが、最終直線に急坂があるため極端なハイペースにはなりにくい。
  • 脚質的には逃げ・先行馬が好成績となっている。

阪神競馬場 芝1600m 外回りの特徴

コースの傾向

※2020年以降に本コースで実施された全レースデータを基に判定

好成績な枠番
 

好成績な脚質
 

初角までの距離

最終直線の距離

ペース傾向

このコースの傾向
  • 向こう正面からスタートする、外回りのワンターンのコース。
  • 最初のコーナーまでの距離は約470mと比較的長い。しかし、外回りのワンターンで、緩いコーナーが長く続くため、外を回らされることとなった馬には厳しい展開となりやすく、内枠が好成績となっている。
  • 最終直線に急坂があり、また後半のコーナーから下り坂になっているため、前半はスタミナを温存し後半の下り坂でペースアップする、スローペースのレースとなりやすい。
  • 最終直線が長く、内回りのコースと比べて差し馬も好走しやすい。

阪神競馬場 芝1800m 外回りの特徴

コースの傾向

※2020年以降に本コースで実施された全レースデータを基に判定

好成績な枠番
 

好成績な脚質
 

初角までの距離

最終直線の距離

ペース傾向

このコースの傾向
  • 向こう正面奥のポケットからスタートする、外回りワンターンのコース。
  • 最初のコーナーまでの距離は約660mと非常に長いが、1600mコースと非常に似た傾向がみられる。
  • 外回りのワンターンで、緩いコーナーが長く続くため、外を回らされることとなった馬には厳しい展開となりやすく、内枠が好成績となっている。
  • 最終直線に急坂があり、また後半のコーナーから下り坂になっているため、前半はスタミナを温存し後半の下り坂でペースアップする、スローペースのレースとなりやすい。
  • 最終直線が長く、内回りのコースと比べて差し馬も好走しやすい。

阪神競馬場 芝2000m の特徴

コースの傾向

※2020年以降に本コースで実施された全レースデータを基に判定

好成績な枠番
 

好成績な脚質
 

初角までの距離

最終直線の距離

ペース傾向

このコースの傾向
  • 正面スタンド前の直線からスタートし、内回りコースを1周回る。
  • スタート後すぐに1回目の急坂を上り、最後のゴール前でも2回目の急坂を上るタフなコースとなっている。
  • 1コーナーまでは約320mと短めとなっており、急坂もあることから、前半のペースは落ち着きスローペースとなりやすい。
  • 二度の急坂により最後は逃げ馬の脚が上がりやすく、差し馬の好走も見られる。
  • 内枠~中枠の成績が若干良いものの、枠順に極端な内外有利の差は見られない。

阪神競馬場 芝2200m の特徴

コースの傾向

※2020年以降に本コースで実施された全レースデータを基に判定

好成績な枠番
 

好成績な脚質
 

初角までの距離

最終直線の距離

ペース傾向

このコースの傾向
  • 正面スタンド前直線の4コーナー奥ポケットからスタートし、内回りを1周する。
  • 宝塚記念が開催されることで有名なコース。
  • 1コーナーまでは約520mと長く、外枠からでもポジションを確保可能なことから、枠の有利不利はなくフラットになっている。
  • スタート後300mほど進んだ先で1回目の急坂を上り、最後のゴール前でも2回目の急坂を上るタフなコースとなっている。
  • 1コーナーまでの距離が長いものの、急坂もあることから、前半のペースは落ち着きミドルからスローペースとなりやすい。
  • 二度の急坂により最後は逃げ馬の脚が上がりやすく、差し馬の好走も見られる。

阪神競馬場 芝2400m外回り の特徴

コースの傾向

※2020年以降に本コースで実施された全レースデータを基に判定

好成績な枠番
 

好成績な脚質
 

初角までの距離

最終直線の距離

ペース傾向

このコースの傾向
  • 正面スタンド前4コーナー出口付近からスタートし、外回りコースを1周回る。
  • 1コーナーまでは約320mと短めとなっており、すぐに急坂もあることから、前半のペースは落ち着きスローペースとなりやすい。
  • また、最初のコーナーまでに外枠からポジションを取り切ることが難しくなるため、内枠がやや有利ではあるが、向こう正面の直線も長く、枠順による極端な有利不利は見られない。
  • スタート直後と最終直線の2回の急坂があり、また外回りコースのため最終直線も長いため、先行馬以外に差し馬の好走も良くみられる。

阪神競馬場 芝2600m外回り の特徴

コースの傾向

※2020年以降に本コースで実施された全レースデータを基に判定

好成績な枠番
 

好成績な脚質
 

初角までの距離

最終直線の距離

ペース傾向

このコースの傾向
  • 正面スタンド前直線の4コーナー奥ポケットからスタートし、外回りを1周する。
  • 1コーナーまでは約520mと長く、外枠からでもポジションを確保可能なことから、他コースのように内有利とはならず、中枠が好成績を収めている。
  • スタート後300mほど進んだ先で1回目の急坂を上り、最後のゴール前でも2回目の急坂を上るタフなコースとなっている。
  • 1コーナーまでの距離が長いものの、急坂もあり、また長距離戦でもあるため前半のペースは落ち着き、後半コーナーの下り坂でペースアップする展開となりやすい。
  • 二度の急坂、外回りの長い直線、長距離レースという特徴により、逃げ馬は不振傾向にあり、差し・追い込み馬の好走が見られる。

阪神競馬場 芝3000m の特徴

コースの傾向

※2020年以降に本コースで実施された全レースデータを基に判定

好成績な枠番
 

好成績な脚質
 

初角までの距離

最終直線の距離

ペース傾向

このコースの傾向
  • 向こう正面2コーナー出口付近からスタートし、内回りコースを1周半回る。
  • 1周目の正面スタンド前で1回目の急坂を上り、最終直線で2回目の急坂を上るため、長距離かつ非常にタフなコースとなっている。
  • タフコース設計と長距離であるため、ペースはミドルからスローペースとなりやすい。
  • 6つのコーナーを回るため、外枠の馬は不利となりやすい。
  • 最終直線の短い内回りコースではあるが、ゴール前の急坂で逃げ馬の脚が上がってしまうことも多く、先行馬に加え差し馬の好走も見られる。

阪神競馬場のダートコース特徴

阪神競馬場 ダート1200m の特徴

コースの傾向

※2020年以降に本コースで実施された全レースデータを基に判定

好成績な枠番
 

好成績な脚質
 

初角までの距離

最終直線の距離

ペース傾向

スタート足場

□ 芝コース  ☑ ダートコース

このコースの傾向
  • 向こう正面の2コーナー出口付近からスタートする、ワンターンのコース。
  • キックバックを受けずにレースを進めやすい外枠が有利だが、ダートの足場からスタートするコースであるため極端な外枠有利とはならない。
  • スタート後は平坦な直線が続き、ダート短距離戦らしくペースはややハイペースとなりやすい。
  • 最終直線は約350mとそこまで長くはなく、基本的には逃げ・先行馬が有利なコース。

阪神競馬場 ダート1400m の特徴

コースの傾向

※2020年以降に本コースで実施された全レースデータを基に判定

好成績な枠番
 

好成績な脚質
 

初角までの距離

最終直線の距離

ペース傾向

スタート足場

☑ 芝コース  □ ダートコース

このコースの傾向
  • 向こう正面の2コーナー奥のポケットからスタートする、ワンターンのコース。
  • 最初のコーナーまでの距離は500m以上あり、また芝コースからスタートする。そのため、芝でスピードに乗りポジションを確保しやすい外枠の馬が好成績となっている。
  • 1200mのコースと同様に、ダート短距離戦らしくペースはややハイペースとなりやすい。
  • 最終直線は約350mとそこまで長くはなく、基本的には逃げ・先行馬が有利なコース。

阪神競馬場 ダート1800m の特徴

コースの傾向

※2020年以降に本コースで実施された全レースデータを基に判定

好成績な枠番
 

好成績な脚質
 

初角までの距離

最終直線の距離

ペース傾向

スタート足場

□ 芝コース  ☑ ダートコース

このコースの傾向
  • 正面スタンド前からスタートし、コースを1周回る。
  • スタートしてすぐに1回目の急坂があり、最初のコーナーまでの距離も約300mと短いため、前半のペースは上がらずミドルペースとなりやすい。
  • ダートの足場からのスタートであり、最初のコーナーまでの距離が短く急坂も存在するため、外枠からポジションを確保しきるのは難しく極端な外枠有利とはなりにくい。
  • 急坂が2回あるコースではあるが、ペースがあまり早くはならず、最終直線も約350m程度のため、逃げ・先行馬が好成績となっている。

阪神競馬場 ダート2000m の特徴

コースの傾向

※2020年以降に本コースで実施された全レースデータを基に判定

好成績な枠番
 

好成績な脚質
 

初角までの距離

最終直線の距離

ペース傾向

スタート足場

☑ 芝コース  □ ダートコース

このコースの傾向
  • 正面スタンド前の4コーナー奥ポケットからスタートし、コースを1周回る。
  • 芝の足場からスタートし、最初のコーナーまでの距離は約500mと長い。しかし、スタート後に1コーナー前に急坂があり、また長距離戦でもあるため、前半のペースは上がらずミドルペースとなりやすい。
  • 最終直線は約350mと比較的短いため基本的には前有利ではあるものの、急坂が2回ある長距離戦であるため、他コースと比べると逃げ馬の成績は劣る。

コースの特徴を把握して馬券戦略を組み立てる

阪神競馬場の各コースの特徴、有利な馬番・脚質について解説しました。各コースの特徴を深く理解し、レース展開や出走馬の適性を見極めることで、的中率アップに繋がるでしょう。

コースによる有利・不利を把握した上で、勝率が高い馬や期待値の高い馬を予想し、馬券購入に活かしましょう。

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