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【2024年京都大賞典】予想の重要ポイントと注目馬を解説!【無料】

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今週末、10月6日(日)に京都競馬場で行われる京都大賞典。秋のG1シリーズに向けた重要な前哨戦として注目を集めるこのレースについて、詳しく見ていきましょう。

京都大賞典の概要

京都大賞典は、3歳以上の馬が出走可能なG2レースです。今年は11頭の出走が予定されています。

  • 開催日時: 2024年10月6日(日)15:35発走予定
  • 開催場所: 京都競馬場
  • 競走条件: 芝2400メートル(外回り)

京都大賞典の位置づけ

このレースは、秋の競馬シーズンの開幕を告げる重要な一戦として位置づけられています。特に:

  • 天皇賞(秋)
  • エリザベス女王杯
  • ジャパンカップ

といった秋のG1レースに向けたステップレースとしての役割を果たしています。

注目ポイント

京都大賞典はポジション取りが重要となるレースです。スタート後の長い直線を生かした序盤の展開に注目です。また、京都競馬場の外回りコースということで、持久力と瞬発力のバランスも重要となります。

また、2024年の京都大賞典は、多くのトップホースが集結する注目レースとなります。秋のG1シリーズに向けた重要な前哨戦として、各馬の状態や戦略が問われる一戦となるでしょう。

2024年京都大賞典 出走予定馬一覧

馬名年齢斤量調教師
ケイアイサンデラ4歳57小林真也
サトノグランツ4歳57友道康夫
シュヴァリエローズ6歳57清水久詞
ジューンアヲニヨシ4歳57松下武士
スマートファントム4歳57石橋守
ディープボンド7歳57大久保龍
ドクタードリトル4歳57今野貞一
バビット7歳57浜田多実
ブローザホーン5歳59吉岡辰弥
プラダリア5歳58池添学
メイショウブレゲ5歳57本田優

京都大賞典が開催されるコースの概要

京都競馬場の特徴的なコースレイアウトは、改修後も基本的に維持されています。

コース形状と高低差

競馬場別のコース高低差

芝外回りコースでは、中山競馬場に次いで第2位となる4.3mの高低差があります。向こう正面中ほどから3コーナーにかけて一気に4m以上を駆け上がり、その後3コーナー・4コーナーにかけて一気に駆け下りるレイアウトとなっており、非常に厳しい勾配のコースとなっています

最終直線の長さ

最終直線の距離は、芝外回りコースは約400mの長さがあります。また、コース全体の高低差は大きいものの、最終直線は平坦となっています

芝コースの直線距離

全体的な特徴として、3コーナーから4コーナーにかけての下り坂でペースが上がり、そのままのスピードで平坦な最終直線に入る形となります。そのため逃げ・先行馬が有利な展開となりやすい競馬場です。

芝コースにおける改修工事の概要と影響

改修工事では、水はけの改善に特に注力されました。

  • 排水管の設置:20mごとに地下に排水管(暗渠管)を配置
  • 新技術の導入:馬場下層に水の流れを作る溝を掘り、排水管を設置
  • クッション性の維持:適度な水分保持により、馬場の硬化を防止

これにより、平日や開催中に雨が降っても極端に馬場が悪化しにくくなりました。

京都競馬場 芝2400m外回り の特徴

コースの傾向

好成績な枠番
 

好成績な脚質
 

初角までの距離

最終直線の距離

ペース傾向

このコースの傾向
  • 正面スタンド前の4コーナー奥にあるポケットからスタートし、外回りコースを1周回る。
  • 最初のコーナーまで約600メートルと長く平坦な直線が続く。そのため外枠からでもコーナーまでにポジションを確保することが可能であり、好成績となっている
  • 外回りコースのため、向こう正面から3コーナー入口にかけて高低差約4.3mの急勾配の坂を上る。そのため前半はペースが落ち着きやすくスローペースとなりやすい
  • その後3コーナーから4コーナーにかけて下り坂となり、スピードに乗ったまま平坦な直線コースへと入るため、前目でレースを進めた先行馬が好成績となっている。逃げ馬もある程度の好走は見せるものの、長距離戦となるため他コースと比べると成績は奮わない。
  • その一方で、外回りコースは最終直線の距離も長いため、コーナーの下り坂を利用してロングスパートを仕掛けることが可能な差し馬にもチャンスが生まれやすい

開幕週の京都競馬場の枠番・脚質傾向

京都大賞典の予想をする上で、当日の馬場状態の把握は非常に重要です。

京都大賞典は京都競馬場の開幕週に開催されます。そこで、開幕週の傾向についてみてみましょう。

京都競馬場は、開幕週であっても枠番については極端な内枠有利とはならない競馬場です。しかし、脚質で見てみると、逃げ・先行馬の好走が多くみられるようになっています。

2024年京都大賞典の有力馬

京都大賞典登録馬のうち有力馬について、近走のレース内容、能力の特徴、評価について解説します。

有力馬PickUp

ブローザホーン

近走の成績と内容

  • 宝塚記念(GI): 2024年6月23日、58.0kgの斤量で見事に優勝。タイム2:12.0で、後方から追い上げて外から豪快に差し切りました。
  • 天皇賞(春): 2024年4月28日、2着に入賞。
  • 日経新春杯(GII): 2024年1月、重馬場で優勝

ブローザホーンの近走はまさに圧巻の一言。特に記憶に新しいのは、2024年6月23日に行われた宝塚記念(G1)での劇的な勝利でしょう。58.0kgの斤量を背負いながら、後方待機策から直線で大外を豪快に差し切り、見事GⅠ初制覇を成し遂げました。

重馬場でのレースとなった2024年1月の日経新春杯(G2)でも優勝を飾っており、タフなコンディションへの適応力の高さも証明しています。さらに、2024年4月28日の天皇賞(春)でも2着と好走しています。

能力の特徴

  1. スタミナ: 長距離レースで安定したパフォーマンスを発揮。
  2. 道悪適性: 重馬場や稍重馬場で特に強さを発揮し、「道悪の鬼」と呼ばれる。
  3. 末脚: 後方からの追い上げが得意。

ブローザホーンの最大の武器は、父エピファネイア譲りのスタミナと、母系にデュランダルを持つことで培われたパワーです。これらの要素が融合し、長距離レースや重馬場での驚異的な強さを生み出しています。

「道悪の鬼」という異名を持つほど、道悪を苦にしない走りは、他の追随を許しません。また、軽めの体重も道悪でのパフォーマンスにプラスに働いていると考えられます。

京都大賞典における評価

京都大賞典におけるブローザホーンの評価は非常に高いです。

  • 前走の実績: 宝塚記念での優勝実績
  • 京都競馬場との相性: 京都競馬場との相性が良好
  • 調教内容: 1週前の追い切りで良好なタイムを記録し、仕上がりは順調

前走の宝塚記念を制した勢いそのままに、京都大賞典でも高い評価を受けているブローザホーン。京都競馬場との相性も良く、過去の実績からも期待が膨らみます。調教も順調に進んでいるとのことで、万全の状態でレースに臨めそうです。

特に道悪条件となった場合には、最有力候補の1頭と言えます。

有力馬PickUp

サトノグランツ

近走の結果と内容

  • 2024年5月26日 目黒記念(G2) 4着: 東京競馬場 芝2500m。道中は中団前を追走し、直線で内から追い上げますが、伸びきれず4着。勝ち馬との着差は0.2秒と僅差でした。
  • 2024年1月14日 日経新春杯(G2) 3着: 中団前を追走し、早めに進出を試みるも、57.5kgの斤量が影響したか、上位2頭には届かず3着。ブローザホーンとは0.3秒差でした。
  • 2023年10月22日 菊花賞(G1) 10着: 大外枠からのスタートで後方待機。展開が向かず、力を発揮できないまま10着に沈みました。
  • 2023年9月24日 神戸新聞杯(G2) 1着: 中団から内をスルスルと伸び、アタマ差で勝利!レコードタイムを叩き出し、高い能力を示しました。

サトノグランツの近走は、善戦しながらも勝ちきれないレースが続いていますが、2400m前後の距離での安定した成績が目立ち、中距離への適性が高いことが分かります。斤量や枠順の影響を受けやすい面もあるため、展開次第では大きく変わってくるでしょう。

能力の特徴

  • 距離適性: 芝1800m〜3000mに対応、特に2400mが得意とし、持続力とスタミナに優れる
  • 血統: 父サトノダイヤモンド、母の父オラトリオという良血であり、晩成型で今後さらなる成長が期待される
  • コース適性: 阪神競馬場で3勝、京都競馬場でも1勝を挙げており、関西圏のコースへの適性が高いと言える
  • 重馬場適性: 道悪でも好走しており、馬場状態への対応力も備えている

京都大賞典における評価

今回の京都大賞典では、ブローザホーンやプラダリアといった強豪馬が出走を予定しています。サトノグランツはこれらの馬と比較しても、能力的に遜色ないと言えるでしょう。

注目すべきは、京都競馬場での実績。過去には京都新聞杯を制しており、コース適性は問題ありません。また、近走の成績からも、長距離への適性も確認済みです。

有力馬PickUp

プラダリア

近走の結果と内容

  • 2024年6月23日 宝塚記念(G1) 4着: 好位を追走するも、直線で交わされ惜しくも4着。
  • 2024年3月31日 大阪杯(G1) 6着: 中団前目を追走するも、直線で伸びきれず6着。2000mという距離は短かったと考えられる。
  • 2023年12月24日 有馬記念(G1) 14着: 先団3番手を追走するも、直線で失速し14着と大敗。ハイペースについていけなかった可能性が考えられます。
  • 2023年10月9日 京都大賞典(G2) 1着: スタート直後から先行し、最後の直線で激しい競り合いを制して見事優勝!持続力と底力が存分に発揮されたレースでした。

プラダリアは距離が2400m以上のレースでより高いパフォーマンスを発揮しています。また、先行策が功を奏した京都大賞典の勝利は、彼のレーススタイルにおける一つの最適解を示唆していると言えるでしょう。

能力の特徴

  • 父:ディープインパクト、母:シャッセロール(父クロフネ)という良血
  • 2400m以上の長距離適性が高い
  • 持続力と底力が武器
  • 京都競馬場での成績が特に良好
  • 道悪適性あり

中団やや前目に位置取り、持続力を活かした競馬を得意とします。先行力があり、直線での粘り強さも持ち合わせています。

また、京都競馬場での好成績が目立ちます。特に昨年の京都大賞典で勝利しており、コース適性の高さを証明しています。

京都大賞典における評価

プラダリアは昨年覇者として、今年も高い期待が寄せられています。

昨年の勝利からも、京都競馬場での実績は抜群で、2400mという距離も最適です。また、昨年の京都大賞典、今年の宝塚記念で道悪の馬場でも能力を発揮できることを示しています。

ライバルも強力な馬が揃っていますが、プラダリアが得意の京都で巻き返す可能性は十分にあります。

有力馬PickUp

スマートファントム

近走の成績

  • 2024年4月28日 天皇賞(春)G1:4着 春の天皇賞では、長距離のG1で4着と健闘。後方からレースを進め、直線で力強い伸びを見せましたが、惜しくも上位入賞はなりませんでした。しかし、長距離戦での地力とスタミナを証明する結果となりました。
  • 2024年3月24日 3勝クラス:1着 このレースでは、スタートで出遅れる不利がありながらも、後方から驚異的な追い上げを見せ、見事1着でゴール。狭いスペースを割って伸びてくる勝負根性と、直線での鋭い末脚は圧巻でした。
  • 2024年1月21日 2勝クラス :1着 中団から徐々にポジションを上げ、直線で抜け出すという、スマートファントムのレース運びの巧さが光る勝利でした。長距離への適性を改めて示した一戦と言えるでしょう。

スマートファントムの近走の成績は、安定感と爆発力を兼ね備えたものとなっています。

特に2400m以上の距離で高いパフォーマンスを発揮する傾向があり、後方からの追い込みを得意としています。

能力の特徴

  • 父:ハービンジャー、母:スマートアイリス(父:ディープインパクト)という血統
  • 長距離レース(2400m以上)での高いパフォーマンス
  • 後方待機からの追い込み型のレーススタイル
  • 最速32.9秒という優れた末脚

京都大賞典における評価

長距離適性と安定したパフォーマンスしており、京都競馬場芝2400mは得意とする条件です。後方待機から、直線で一気に加速するスタイルが特徴。最速32.9秒の末脚を記録したこともあり、そのスピードは大きな武器となっています。

上位人気が想定される馬と比べると重賞実績は劣るものの、後方有利のハイペース展開となればその末脚に期待です。

有力馬PickUp

ディープボンド

近走の成績と内容

  • 宝塚記念(G1):2024年6月23日、7着。中団5番手から追走するも直線で伸びず、上りの速い展開に対応できませんでした。
  • 天皇賞(春)(G1):2024年4月28日、3着。2番手から先頭に立つも3着。3200mの長丁場でスタミナを発揮しました。
  • 阪神大賞典(G2):2024年3月17日、7着。先団3番手から失速。年齢の影響か、力不足を感じさせる結果に。
  • 有馬記念(G1):2023年12月24日、15着。中団後方から追走するも見せ場なし。初装着のブリンカーが裏目に出た可能性も。

近年のディープボンドは切れ味勝負への対応に苦戦していることが分かります。長距離戦でのスタミナは依然として武器ですが、展開や馬場状態が大きく影響するレースでは苦戦を強いられています。

能力の特徴

ディープボンドの最大の特徴は、何と言っても長距離レースにおける圧倒的なスタミナと持続力です。父キズナ、母ゼフィランサスという血統背景からも、その長距離適性は明らかです。

  • スタミナと持続力:3000mを超えるレースでもバテることなく走り続けるスタミナは、他の追随を許しません。2021年、2022年の阪神大賞典連覇は、その実力の証明と言えるでしょう。
  • 先行力:レースでは積極的に前目のポジションを取りに行く先行力も持ち合わせています。好位をキープすることで、スタミナを活かしたロングスパートを可能にしています。
  • 雄大なフットワーク:大きなストライドで芝を捉える走りは、道悪馬場でも安定した走りを可能にしています。重馬場の阪神大賞典での勝利は、その適応力の高さを示しています。

これらの能力を活かすためには、スローペースで流れる長距離戦が理想的です。

京都大賞典における評価

近走の成績は奮っておらず、年齢的な衰えも感じさせますが、好材料もいくつかあります。

  • 1週前追い切りの好調:栗東ウッドコースでの追い切りでは、力強い動きを見せており、関係者からも高い評価を得ています。年齢を感じさせない動きは、復活への期待を抱かせます。
  • 京都競馬場との相性:過去には京都新聞杯を制覇しており、京都競馬場への適性は高いと言えるでしょう。コースとの相性の良さが、パフォーマンス向上に繋がる可能性があります。

ディープボンドにとって、京都大賞典はまさに試金石となるレースです。復活の狼煙を上げるのか、それとも衰えを露呈するのか。その走りに注目が集まります。

予想のための参考レース:宝塚記念

2024年6月23日、第65回宝塚記念が京都競馬場で開催されました。このレースでは、京都大賞典に出走するブローザホーン、プラダリア、ディープボンド直接対決しています。

そこで、このレースの各馬の内容を振り返ってみましょう。

レース概要

  • 開催日: 2024年6月23日
  • 競馬場: 京都競馬場
  • レース名: 第65回宝塚記念(GⅠ)
  • 距離: 芝2200m
  • 馬場状態:
  • 優勝馬: ブローザホーン (騎手:菅原明良、調教師:吉岡辰弥)
  • 勝ちタイム: 2分12秒0

当日のトラックバイアスと馬場状態

当日の馬場状態は「重」。朝から降り続く雨の影響で、内ラチ沿いは特に荒れており、外を回った馬が有利なトラックバイアスとなっていました。この馬場状態とバイアスが、レース展開に大きな影響を与えました。内枠の馬は苦戦を強いられ、外を回った馬が好成績を収める結果となりました。

レースのペースと展開

レースはルージュエヴァイユがハナを切る形でスタート。逃げ馬不在ということもあり、全体的にスローペースで流れました。このゆったりとしたペースの中、各馬は脚を溜める展開となりました。

3~4コーナーに差し掛かると、外を回った馬たちが一気に動き出し、直線では外から追い込む形が勝負を分けました。

ブローザホーンのレース内容

  • 8枠からスタート
  • 後方待機からの競馬
  • 3〜4コーナーで外を大きく回って進出
  • 直線で鋭い末脚を発揮

3番人気で出走したブローザホーン。外差し有利のバイアスの中、重馬場を苦にせず、後方待機から最後の直線で大外一気の豪快な末脚を披露。GⅠ初制覇を成し遂げました。

素晴らしい走りではありましたが、得意とする重馬場開催に加え、外差しのバイアスを味方につけた走りであったことは認識しておく必要があります。

プラダリアのレース内容

  • スタートで1馬身出遅れるも2番手へ
  • 直線で外に出すも伸び悩む

プラダリアはスタートで1馬身出遅れるという不利もあったもののすぐに2番手にポジションを挽回しましたが、直線では他馬に交わされ4着という結果に終わりました。

重馬場と距離延長への適応は見られ、また外差し馬場の中で2番手から進め、4着に残したことは高評価に値します

ディープボンドのレース内容

  • 4枠5番からスタート
  • 中団からの競馬を展開
  • 3〜4コーナーで前に進出できず苦戦
  • 直線で外に持ち出すも他馬との競り合いに敗れる

スタートで中団につけようとしましたが、スローペースの展開に呑まれ、後方からのレースとなってしまいました。

3~4コーナーでは、他の馬が動き出す中、なかなか前に進出できず、直線で外に出すも、上位争いには加われませんでした。最終的に7着という結果に終わり、位置取りの難しさが浮き彫りになったレースとなりました。

まとめ

2024年の宝塚記念は、重馬場・外枠有利という難しいコンディションの中で行われました。道悪適正と外枠有利のバイアスを味方につけ、後方待機から外を回ったブローザホーンが見事な勝利を収めました。

プラダリアスタートの出遅れが響きましたが、道悪の中で善戦を見せ、京都競馬場への適性を示しました

ディープボンドは特段の不利を受けたわけではないものの、かつての行きっぷりがみられず、衰えを感じさせる内容となりました。

予想のための参考レース:目黒記念

2024年5月26日、東京競馬場で行われた目黒記念(GII)。このレースでは、京都大賞典に出走するシュヴァリエローズ、サトノグランツ、ケイアイサンデラ、メイショウブレゲ、ジューンアオニヨシ直接対決しています。

そこで、このレースの各馬の内容を振り返ってみましょう。

当日のトラックバイアスと馬場状態

当日の東京競馬場は内有利の傾向が顕著でした。特に以下の要因が影響しました:

  • 超高速馬場
  • スタート直後の坂道
  • 内ラチから6m離れた位置に設置された仮柵

これらの条件により、内側を走る馬が有利となり、前方で競馬をする馬が有利な展開となりました。

レースのペースと展開

目黒記念はスローペースで進行しました。主な展開は以下の通りです:

  1. ケイアイサンデラが先頭を切る
  2. 1000m通過タイムは61秒8と非常に遅いペース
  3. 最後の直線で各馬が一斉に動き出す

このスローペースにより、多くの馬が余力を残したままゴールする結果となりました。

シュヴァリエローズのレース内容

10番人気で出走したシュヴァリエローズは、見事に2着に入りました。

  • 中団からの追い込み
  • 最後の直線で驚異的な末脚を繰り出し、一気に先頭集団へ
  • 上がりタイム33.6秒で迫るも惜しくもクビ差の2着
  • 西村淳也騎手は「狭いところから素晴らしい勝負根性を見せてくれた」とコメント

前有利のスローペースの中、後方から追い込んでの2着は評価できる内容となりました。

サトノグランツのレース内容

サトノグランツは4着に入賞しました。

  • スローペースの中で4番手から積極的な立ち回り
  • 直線で一旦先頭に立つも、ゴール前で脚が鈍り4着
  • 川田将雅騎手は「具合はとても良かった。成長を感じる返し馬でした」とコメント

58.5kgと重いハンデを背負ったうえでの出走ではありましたが、内前有利の中で先行し常に最内を回ったうえでの4着であり、結果以上の評価ができるものではありませんでした。

ケイアイサンデラのレース内容

7番人気のケイアイサンデラは9着でフィニッシュしました。

  • 12番枠からスタート
  • レース序盤で積極的に前に出て先頭を切る
  • 1コーナーでハナを切る展開
  • 最終的には後続馬に追い上げられる

内前有利のトラックバイアスの中、ハナを切ってスローペースに持ち込んだものの、最後は後続馬に交わされて9着となり結果を残すことができませんでした。

メイショウブレゲのレース内容

9番人気だったメイショウブレゲは10着に沈みました。

  • スローペースの展開を最後方から追走
  • 上り2位の脚で追い上げるも届かず

トラックバイアスに恵まれない展開ではありましたが、56kgという斤量で10着と大きく敗れており、高く評価できる内容ではありませんでした。

ジューンアオニヨシのレース内容

  • 55kgという軽斤量で出走
  • 1枠からスタートし、中団前目を追走
  • 最後の直線で追い上げを試みましたが13頭立ての12着

騎手の池添謙一は「パドックからテンションが高くて、レースが流れてほしかった」と述べており、スローペースが影響したものの、5番人気12着と大きく敗れています。内前有利の中で最内にポジションを取り先行した点も含めると、高く評価できる内容ではありませんでした。

まとめ

シュヴァリエローズは人気薄の穴馬であったものの、トラックバイアスと逆行する展開の中で2着まで好走しており、評価できる内容となりました

一方でサトノグランツ、ケイアイサンデラ、ジューンアオニヨシトラックバイアスに恵まれたレース展開の中で敗れており、このレースだけ見ると高く評価できるものではありませんでした。

なお、ハンデ戦のため各馬斤量が異なる中での出走でしたが、その中でもサトノグランツは58.5kgと重い斤量を背負っており、この点は次走の挽回が期待できます

予想のための参考レース:天皇賞(春)

春の古都、京都競馬場を舞台に繰り広げられた伝統の一戦、天皇賞(春)。このレースでは、京都大賞典に出走するブローザホーン、ディープボンド、スマートファントム、メイショウブレゲ直接対決しています。

そこで、このレースの各馬の内容を振り返ってみましょう。

レース概要

  • 開催日: 2024年4月28日
  • 競馬場: 京都競馬場
  • 距離: 芝3200m
  • 条件: 4歳以上オープン(国際)(指定)定量戦
  • 負担重量: 牡馬・セン馬58kg、牝馬56kg
  • 優勝馬: テーオーロイヤル(牡6、騎手:菱田裕二)
  • 勝ちタイム: 3分14秒2
  • 着順: 1着 テーオーロイヤル、2着 ブローザホーン、3着 ディープボンド

テーオーロイヤルは中団待機策から、最後の直線で驚異的な末脚を繰り出し、先行集団を一気に抜き去る圧勝劇を演じました。菱田騎手にとっては嬉しいGⅠ初勝利、岡田稲男調教師にとっても初のGⅠ制覇となりました。

当日のトラックバイアスと馬場状態

レース当日の京都競馬場は良馬場でしたが、トラックバイアスが顕著に現れました。

  • 内ラチ沿いを走る馬が好成績
  • 先行馬が有利な展開

特に3角から4角にかけての下り坂を利用して勢いをつけた馬が、直線でも伸びる傾向がありました。

レースのペースと展開

レースは予想以上のハイペースで進行しました。

  • 1000メートル通過59秒7のハイペースでマテンロウレオが逃げを打つ
  • ディープボンドやドゥレッツァが続く
  • テーオーロイヤルは中団で脚を溜める

2周目の3コーナーを過ぎると、テーオーロイヤルが徐々にポジションを上げ、直線で一気に加速。ディープボンドを交わし、そのまま独走態勢で優勝を決めました。

ハイペースながら、内枠有利のバイアスにより先行馬が有利な状況が生まれました

ブローザホーンのレース内容

5番人気で出走したブローザホーンは、見事に2着に入賞。

好スタートから先行集団につけ、内枠を活かした積極的なレース運びを見せました。勝ち馬テーオーロイヤルには離されましたが、ハイペースの展開にも対応し、力強いパフォーマンスを示しました。

初のGI挑戦ながら、その心肺機能と持続力の高さを発揮しました。内有利の中を大外を回して後方から追い上げたレース内容であり、1着馬に差をつけられたものの高く評価できる内容でした。

ディープボンドのレース内容

3年連続の天皇賞(春)出走となったディープボンドは、惜しくも3着に終わりました。

  • スタートから積極的に前方へ
  • 2周目の3コーナーから仕掛け
  • 直線で一時先頭に立つも、テーオーロイヤルに交わされる

幸英明騎手は「良いレースができたが、勝ち馬には及ばなかった」とコメント。安定した走りを見せました。ただし、常に内ラチ沿いをロスなく走ることができた競馬内容であった点は注意が必要です。

スマートファントムのレース内容

4歳馬スマートファントムは、4着という健闘を見せました。

  • 中団からスタート
  • 2周目の3コーナーから徐々にポジションアップ
  • 直線で外から追い上げを図る

岩田望来騎手は「馬の能力を信じて乗った。次回も期待できる」とコメント。長距離適性を示し、今後の成長が楽しみな内容でした。後方から追い上げての4着は評価できる内容であったと言えます。

メイショウブレゲのレース内容

16番人気で出走したメイショウブレゲは、8着に終わりました。

  • スタートで出遅れ
  • 後方からの追走
  • 直線で伸び切れず

酒井学騎手は「この馬の競馬はできました」とコメントしつつも、高速馬場の京都3200mという条件が合わなかったと考えられます

まとめ

2024年の天皇賞(春)は、テーオーロイヤルの圧巻のGI初制覇で幕を閉じました。ハイペースの展開と内枠有利のバイアスが、レース結果に大きく影響を与えた一戦となりました。

各馬の個性と課題が浮き彫りになったレースでしたが、特にブローザホーンとスマートファントムの健闘が印象的でした。

予想のための参考レース:2023京都大賞典

最後に参考レースとして、昨年度の京都大賞典のレースを振り返り、求められた能力などを確認してみましょう。また、このレースでは2024年の京都大賞典にも出走するプラダリアが1着となっており、この点も注目です。

レース概要

  • 開催日: 2023年10月9日
  • 競馬場: 京都競馬場
  • レース名: 京都大賞典(G2)
  • 距離: 芝2400m
  • 馬場状態:
  • 優勝馬: プラダリア (牡4、騎手:池添謙一、調教師:池添学)
  • 人気: 5番人気
  • 勝ちタイム: 2分25秒3
  • 着差: クビ差 (2着:ボッケリーニ)

当日のトラックバイアスと馬場状態

前日の雨の影響で馬場状態は「重」内枠有利のトラックバイアスとなっており、ロスなく走れる馬が優位に立つ展開となりました。外枠の馬は、このバイアスに苦しみ、思うように力を発揮できないケースが目立ちました。

レースのペースと展開

  1. スタート後、アフリカンゴールドが積極的に先行
  2. 3〜4コーナーでもペースは落ちず
  3. 最終直線でプラダリアが外から追い上げ

レースはアフリカンゴールドが逃げる展開。前半36.5秒と、重馬場にしては速めのペースで流れ、スタミナ勝負の展開となりました

プラダリアは中団イン側で脚を溜め、直線で外に持ち出されると力強い末脚を披露。3番人気のボッケリーニとの激しいデッドヒートを制し、クビ差で勝利を掴みました。

求められた能力

今回の京都大賞典で勝利を収めるために必要だった能力は、大きく分けて以下の3点です。

  1. スタミナ: 重馬場で2400mという長距離戦を走り切るスタミナは必須でした。前半から速めのペースで流れたこともあり、スタミナが不足している馬は脱落していく厳しいレースとなりました。
  2. パワー: 重馬場を苦にしないパワーも重要な要素でした。プラダリアは力強いフットワークで馬場を捉え、最後までしっかりと伸びることができました。
  3. 好位追走力: 内枠有利のトラックバイアスを活かすためには、好位でレースを進める必要がありました。プラダリアは中団イン側という絶好のポジションをキープし、ロスなくレースを進めることができました。

優勝したプラダリアは、これらの能力をバランスよく発揮し、激戦を制しました。

まとめ

プラダリアは、重馬場という難しいコンディション、そして内枠有利のトラックバイアスを最大限に活かし、見事勝利を収めました。池添謙一騎手の好騎乗、そして馬自身のスタミナ、パワー、好位追走力が噛み合った結果と言えるでしょう。

2024年京都大賞典の予想ポイントまとめ

2024年の京都大賞典の予想をするにあたって、重要なポイントは次のとおりです。

  1. 京都競馬場の開幕週で実施される
  2. 京都芝2400m外回りコースは、その起伏とコース形状から、コースへの適性も強く求められる
  3. 週末には雨も予報されており、馬場状態に注意が必要

土曜日の馬場状態や枠番がレースに与える影響は大きいため、それらの情報も慎重に見極めて予想しましょう。特に今回は実績上位馬に道悪巧者も多いため、良馬場開催となるか重馬場開催となるかは非常に重要となってきます

最終的な全頭の能力評価、そして穴馬を中心とした高期待値馬については、開催前日に、全レース・全馬の能力や期待値を指数化し、毎週無料で公開しています

  • レーベンスティール
    • 1人気1.5倍1着!
  • アウスヴァール
    • 10人気49.4倍2着!
  • チェレスタ
    • 7人気26.8倍2着!
  • セキトバイースト
    • 11人気51.6倍3着!
  • シンリョクカ
    • 8人気26倍1着!
  • キングズパレス
    • 1人気2.8倍3着!
  • ノースブリッジ
    • 5人気14.5倍 1着!
  • ジオグリフ
    • 3人気7.8倍 2着!

よろしければ週末の競馬予想の参考にご覧ください!

中央競馬における指数公開記事

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あぼかど
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回収率100%越えの独自の競馬指数を作成し、馬券の自動購入をしています。

大学で学んだ統計学の知識を基に過去のレースデータを分析し、独自指数の作成と、その指数を用いた購入対象の判定ロジックを5か月間かけて構築しました。
現在はPCが自動で情報を取得し、馬券購入まで行ってくれる仕組みを作り、完全自動化を実現することで、趣味と家庭を両立させています。
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