【2024ローズステークス】予想の重要ポイントと出走馬の過去レース解説!
ローズステークスのレース概要
2024年9月15日(日)、中京競馬場で開催されるGⅡローズステークス。3歳牝馬限定の芝2000mレースは、秋の女王決定戦・秋華賞へのトライアルとして注目を集めます。
ローズステークスの位置づけ
1983年に創設されたこのレースは、当初エリザベス女王杯のトライアルでしたが、1996年から秋華賞のトライアルに。以来、多くの名牝がこのレースを経て成長しました。
過去の優勝馬にはジェンティルドンナやアドマイヤグルーヴなど、後にGⅠタイトルを獲得した名馬が名を連ねています。
2024年ローズステークス 出走予定馬一覧
馬名 | 性 | 年齢 | 斤量 | 調教師 |
---|---|---|---|---|
オーロラエックス | 牝 | 3歳 | 55 | 杉山晴紀 |
カニキュル | 牝 | 3歳 | 55 | 菊沢隆徳 |
クイーンズウォーク | 牝 | 3歳 | 55 | 中内田充 |
サフィラ | 牝 | 3歳 | 55 | 池添学 |
サンセットビュー | 牝 | 3歳 | 55 | 新谷功一 |
ザブライド | 牝 | 3歳 | 55 | 西村真幸 |
セキトバイースト | 牝 | 3歳 | 55 | 四位洋文 |
タガノエルピーダ | 牝 | 3歳 | 55 | 斉藤崇史 |
チェレスタ | 牝 | 3歳 | 55 | 松下武士 |
ハワイアンティアレ | 牝 | 3歳 | 55 | 松永幹夫 |
パレハ | 牝 | 3歳 | 55 | 新谷功一 |
フレミングフープ | 牝 | 3歳 | 55 | 友道康夫 |
ラビットアイ | 牝 | 3歳 | 55 | 鈴木孝志 |
ラヴァンダ | 牝 | 3歳 | 55 | 中村直也 |
レガレイラ | 牝 | 3歳 | 55 | 木村哲也 |
レディーヴァリュー | 牝 | 3歳 | 55 | 小林真也 |
2024年ローズステークスの有力馬
レガレイラ
レガレイラは、その優れた瞬発力と切れ味 でローズステークスでも注目の1頭になっています。ホープフルステークスでは、驚異の上がり最速を記録し、大外から鮮やかな勝利を収めました。
日本ダービーでは5着に終わりましたが、スローペースからのロングスパート戦という不利な展開の中で健闘。今後は距離適性や戦術面での改善が期待されます。
クイーンズウォーク
クイーンズウォークは、5戦2勝の実績を持つ大型馬です。特筆すべきは以下の点です。
オークスでは2400mをこなせるスタミナがあることを示しました。調教段階でも安定したパフォーマンスを見せており、今後の重賞レースでの活躍が大いに期待されます。
オーロラエックス
オーロラエックスは、重賞経験は無いながら、デビューから2戦2勝という無敗の成績を誇ります。
- 父:サトノダイヤモンド
- 母父:ガリレオズソング
この血統背景から、優れた競走能力とスタミナを持つことが期待されます。
タガノエルピーダ
タガノエルピーダの特に注目すべき点は、ラストスパートでの驚異的な加速力。デビュー戦ではラスト2Fを11秒0-11秒0という驚異的なタイムで駆け抜けました。
また、忘れな草賞での2000m戦の勝利実績もあり、距離適性が高いといえます。
カニキュル
カニキュルは、5戦2勝の安定した成績を持つ馬です。その特徴は2000m戦での高い距離適性と終盤の差し脚です。
特に、東京競馬場のような長い直線距離のコースで好成績を残しています。
参考レース分析:2024年優駿牝馬(オークス)
ローズステークスにはオークス組が多く出走します。そこで2024年オークスの各馬のレース内容を分析します。
2024年の優駿牝馬(オークス)は、5月19日に東京競馬場芝2400メートルで行われました。
以下に、クイーンズウォーク、タガノエルピーダ、サフィラ、ラヴァンダ、パレハのパフォーマンスを中心に振り返ります。
レース展開
スタートでは大きな出遅れはなく、16番ショウナンマヌエラと17番タガノエルピーダが前に出て、11番ヴィントシュティレも加わり、ハイペースで進みました。
1000メートル通過は57秒7というハイペースで進行しました。ヴィントシュティレとショウナンマヌエラが大きくリードを取る展開となり、その後ろにはタガノエルピーダとランスオブクイーンが続きました。
最後の直線では、内からステレンボッシュが抜け出しを図りましたが、外からチェルヴィニアが鋭い末脚で迫り、差し切って優勝しました。
このように2024年のオークスは、ハイペースの中で展開され、中団からの差し脚が勝敗を分ける結果となりました。
クイーンズウォーク
- 着順: 4着
クイーンズウォークはスタート後、比較的中団に位置取りました。1000m通過時点で57秒7というハイペースで進行した中、クイーンズウォークは6馬身以上離れた位置から追走し、直線では馬場の真ん中から脚を伸ばしましたが、最終的にはステレンボッシュやチェルヴィニアに及ばず4着となりました。
力負けの形となりましたが、2400mをこなせたことは収穫であり、東京替わりやごちゃつかない形が良かったとされています。
タガノエルピーダ
- 着順: 16着
タガノエルピーダはスタートから前方に位置し、ショウナンマヌエラと共に先頭争いを繰り広げました。ヴィントシュティレもこの争いに加わり、1コーナーへと進みました。しかし、レース中盤以降はペースが速く、後半で失速してしまい、6番人気で16着に終わりました。
2400mという距離や初めての関東遠征が響いた可能性があります。
サフィラ
- 着順: 13着
サフィラは中団外でレースを進めましたが、ロスがあり伸びきれず、10番人気で13着でした。
距離適性的には2400mが少し長いと考えられ、2000mくらいの方が適している可能性があります。
ラヴァンダ
- 着順: 11着
ラヴァンダは好位でレースを進めましたが、4コーナーでやや後退し、その後伸びを欠き、12番人気で11着となりました。
距離適性としては2400mが少し長かった可能性があります。
パレハ
- 着順: 15着
パレハは、後方からインコースを進みましたが、馬群を突いて伸びることができませんでした。
忘れな草賞でも見られたように、気性面での問題が影響し、スタミナを十分に発揮できなかったと考えられます。
オークス組のまとめ
クイーンズウォークは2400mへの距離適性を示した一方で、他の馬たちは距離やハイペース展開に苦しんだ印象です。
ローズステークスでは中京2000mコースとなりオークスから距離が短縮されることに加え、ペースが落ち着きやすいコースであるため、オークスで不振だった馬たちの巻き返えしにも注意が必要です。
参考レース分析:2024年東京優駿(日本ダービー)
2024年の日本ダービー(第91回東京優駿)は、5月26日に東京競馬場で開催されました。このレースは芝2400メートルで行われ、ローズステークスでも有力馬となるレガレイラが本レースに出走しました。そこでレガレイラを中心に日本ダービーの内容を振り返ります。
レガレイラはこのレースで5着に終わりました。彼女は1枠2番からスタートし、最終的なタイムは2:25.0でした。上がり3Fのタイムは33.2秒で、これは出走馬中で最速の上がりタイムでした。
レース展開
レース全体としては、前半1000mが1分02秒2という超スローペースで進行しました。このため、後半の上がり勝負となり、33秒8という速い上がりタイムが求められる展開でした。このような展開では、後方からの追い込み馬にとって不利な状況となります。
レガレイラの走り
レガレイラはホープフルステークスの勝ち馬であり、皐月賞でも上がり最速を記録していました。今回もその末脚を活かして追い込んできましたが、テンの速さがないため後方からの競馬となり、差し切ることはできませんでした。それでも、上がり最速を記録したことからもわかるように、その末脚の威力は健在でした。
総評
レガレイラはその末脚を存分に発揮しましたが、スローペースという展開と位置取りが影響し、勝ち切ることはできませんでした。それでも、一線級の牡馬と対等に渡り合い、その能力の高さを示しました。牝馬限定戦となるローズステークスでは最有力馬の一頭と言えます。末脚勝負の展開となれば大きく期待できるでしょう。
2024年ローズステークスが開催されるコースの概要
コースの傾向
※2020年以降に本コースで実施された全レースデータを基に判定
好成績な枠番
好成績な脚質
初角までの距離
最終直線の距離
ペース傾向
過去のレースから振り返るローズステークスで求められる能力
2024年のローズステークスは中京競馬場芝2000mで開催されますが、2023年は阪神競馬場芝1800mでの開催でした。そのため求められる能力を分析するにあたって、2024年と同一舞台で開催された2022のローズステークスを回顧してみましょう。
2022年のローズステークスは、曇天の下の良馬場で行われ、予想以上の高速展開となり、各馬の真の実力が問われる結果となりました。
レース概要
- 開催日: 2022年9月18日
- 競馬場: 中京競馬場
- 距離: 芝2000メートル
- 天候: 曇
- 馬場状態: 良
1番人気のアートハウスが、川田将雅騎手の巧みな騎乗で優勝を飾りました。タイムは1分58秒5という好記録で、2着のサリエラに0.5秒差をつけての勝利でした。
トラックバイアスと馬場状態
2022年のローズステークスは、良馬場で行われました。
この日の中京競馬場は、超高速馬場という特殊な状況でした。これにより、以下のようなバイアスが生じました:
- 前有利、後方不利
- やや内有利、やや外不利
このバイアスは各馬の展開に大きく影響し、特に後方からの追い込みを得意とする馬にとっては厳しいレース展開となりました。
レースのペースと展開
レースはスローペースで進行しました。
優勝したアートハウスは、常に前方でレースを進め、最後の直線で好位から差し切る形で力強く伸び勝利を収めました。
2着のサリエラは、後方からの追い込みを試みましたが、展開が不向きで、勝ち馬に半馬身及びませんでした。
3着のエグランタインも後方からの競馬で、スローペースの中で上手く立ち回りましたが、前に届かずという結果でした。
2022ローズステークスで求められた能力
このレースで求められた主な能力は以下の通りです:
- 先行力
- スローペースでの折り合い
- 向こう正面の下り坂からのロングスパート力
このレースでは、スローペースでの折り合いと、最後の直線での瞬発力が求められました。特に、前有利のトラックバイアスを考慮すると、スタートから好位を確保し、直線での伸びを見せる能力が重要でした。アートハウスは、距離短縮ローテーションでの出走でしたが、壁を作る形での折り合いに課題がありながらも、見事に克服しました。
先週の中京競馬場の馬場状況
ローズステークスの予想をする上で、馬場状態の把握は非常に重要となります。そのため、先週の中京競馬場の馬場状態について振り返り確認しましょう。
9/8(日)朝時点における中京競馬場・芝コースの馬場状態
- 使用コース Aコース
- クッション値 10.0(やや硬め)
- 含水率 約12%
- 天候 晴れ
- 降水量 0.0mm
先々週の台風による降雨の中での競馬によりコース内側が大きく傷みました。特に3コーナーから4コーナーの内ラチ沿いは傷みがひどく、広い範囲にわたって芝が大きくめくれてしまっている状態です。
馬場は非常に荒れた状態ながらも、高速馬場となっていました。
先週の中京競馬場の枠番・脚質傾向
コース内側の芝が非常に傷んでいる状態であったものの、高速馬場の影響により内枠も好成績を収める結果となっていました。また、脚質別で見ても、逃げ馬・先行馬の成績が非常に良く、中団からの差し馬は苦戦した結果となっていました。
2024年ローズステークスの予想ポイント
2024年のローズステークスの予想をするにあたって、重要なポイントは次のとおりです。
- 2023年のローズステークスは阪神競馬場1800mでの開催であったが、2024年は例年通り中京芝2000mでの開催となる。
- 中京芝2000mはスタート直後の急坂の影響で前半はスローペースとなりやすく、また向こう正面の下り坂からロングスパート戦となりやすい。
- 先週の中京競馬場は高速馬場であり、内枠・前方脚質が好成績であった。
- 今週の中京競馬場はBコース替わりとなるため、内枠・前方脚質有利の傾向が続くと想定される。
レガレイラ・クイーンズウォークはそれぞれ日本ダービー・オークスで距離適性と能力を示しており、ローズステークスでも高いパフォーマンスが期待できます。
土曜日の馬場状態や枠番がレースに与える影響は大きいため、それらの情報も慎重に見極めて予想しましょう。
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- シンリョクカ
- 8人気26倍1着!
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- 1人気2.8倍3着!
札幌記念
- ノースブリッジ
- 5人気14.5倍 1着!
- ジオグリフ
- 3人気7.8倍 2着!
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